【Test drive impression】(16) 『日産自動車 ノートe-POWER ニスモ』――ワンペダルでスポーティーな走りを味わえてしまう男子注目の1台!

これぞ割れ鍋に綴じ蓋! 理想的な捕強であり、「欠点解消なのでは?」と思わされたのが、昨年12月に追加された『日産自動車』の『ノートe-POWER ニスモ』だ。コイツは日産の既存車に、レースカー作りで鍛えに鍛えたニスモの足回りやインテリアパーツが纏ってあるだけのお手軽快速バージョン。けど、日産関係者に聞いたら、ノートe-POWERに注文が殺到した関係で、納車は4ヵ月待ちって話だから、嬉しいやら面倒やら。このニスモのベースは、昨年11月に発売されるなり国内販売1位に輝いた、大注目の新型コンパクトハイブリッドのノートe-POWERだ。日産車としては実に30年前の『サニー』以来のトップっていうから、如何に売るタマが日産に無かったかがわかる。事実、それまでの日産には『トヨタ自動車』の『アクア』や『プリウス』、もっと言うと『ホンダ』や『スズキ』にも対抗できる安くて小さな売れるハイブリッドカーは皆無だった。取材で会う日産のセールスマンは皆、苦しんでいた。そこに待望の魅力的なハイブリッドカーが登場したから、全国2000店舗以上ある日産ディーラーが本気になったってのがバカ売れの内情だろうが、確かにノートe-POWERは意外なほど面白い。2代目ノートをベースに、既存の1.2リッター直4を発電用と割り切ってアトキンソンサイクル化。代わりに、自慢のピュアEV『リーフ』から109馬力のEV用の強力モーターや制御用インバーターをざっくり移植、発電してピュアに回す日産流ハイブリッドに生まれ変わったって訳。

すると、搭載電池量が約20分の1に減り、車重が一気に200㎏ほど軽くなってしまい、出足のレスポンス以外はリーフより速いくらいに。よって、ノートe-POWERを「アクアよりスムーズで滑らか!」って気に入って買う人は多かったし、「リーフは充電施設が無いから買えないけど、これならOK」って人までいて、まさしく“EVみたいに走れるハイブリッド”って認識で売れているそう。ところが、大きな欠点もある。それは、全体を漂うショボさ。ベースの2代目日産ノートが2012年生まれと古いだけでなく、インテリアはプラスチッキーで微妙に安っぽいわ、乗り心地もペナペナ感あるわで、透き通ったモーター加速の割に、それを取り巻く環境が整っていなかった。おかずは美味いのにご飯は乾き気味ってか古米ってか、正直、微妙な部分があった。ところが日産さん、それを知ってか知らずか、本来は単なる走りの追加バージョンであるニスモに、ビックリするぐらいの改良を施した。ニスモ専用サスや強化スタビライザーは勿論、ボディー剛性を補強するステーをフロントクロス・フロントサス回り・トンネル・リアクロス回りと、ビックリするほど取り付けた。しかも、これが効果的で剛性感がビシッと増しただけでなく、乗り心地が必要以上に硬くなっていない。更にビックリがその見た目で、好き嫌いは分かれるだろうけど、ワイルドでレーシーなグリルに、前後バンバーにF1チックなリアのディフューザーにマフラーエンドに…と大変貌を遂げている。何より小沢が嬉しかったのが、インテリアの豪華さ。一番効いてるのは、全域スエード調素材で覆われたスポーツシート。

見た目が本格的なだけじゃなく、座り心地も上質。カッチリとした握りのステアリングホイールやドア内張りもスエード化され、シフト回りやエアコン吹き出し口までが専用レッドメタル調素材で覆われている。「これだけやれば最早、全然安っぽくないでしょ!」ってレベルだ。一方、大して違いを感じなかったけれども、電動故に色々イジれる加速モードは、“エコ”以外の“ノーマル”と“S”は専用プログラムを適用で、出足は鋭くなっている模様。正直、凄くドカ~ンと速くなってはいないけど、扱い易くなった。最後に気になったのが燃費性能。ノートe-POWERの一番の売りは、Sグレードが叩き出すアクアを超す最良37.2㎞/リッターのモード燃費だ。ところが、e-POWERの売れ線グレードの“X”や“メダリスト”は34㎞/リッターと実は大したことがなく、特に今回のニスモバージョンのe-POWERは特別仕様なのか、ウェブカタログには燃費スペックが載っていない。何だよそれ。空力が落ちて、車重も重くなっているから、テイのいいゴマカシ? っつう訳で、実車を借りてメーター計測を試みたら、低速の街中では24㎞/リッターレベル、高速でも20㎞/リッター前後と全然悪くなかった! 色々装備が付いている為、お値段はほぼ250万円って金額だけど、「これなら悪くないんじゃないの!」という出来栄え。「この派手さがOK」って男子にはオススメだ!


小沢コージ(おざわ・こーじ) 自動車評論家・『日本カーオブザイヤー』選考委員。1966年、神奈川県生まれ。青山学院大学卒業後、『本田技研工業』に入社。1990年に『二玄社』に転職し、自動車雑誌『NAVI』の編集を担当。1993年からフリーに。『週刊自動車批評』(TBSラジオ)にレギュラー出演中。著書に『クルマ界のすごい12人』(新潮新書)・『マクラーレンホンダが世界を制する!』(宝島社新書)等。


キャプチャ  2017年4月17日号掲載


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