酒は危険ドラッグより100倍以上有害なのに何故国家レベルで規制されないのか――ヤク中芸能人を叩く前に社会を破壊するアルコールを禁止しろ!

ASKA・清原和博・高樹沙耶…。覚醒剤や大麻等で逮捕される芸能人は後を絶たないが、それら違法なドラッグよりも、合法である酒のほうが遥かに有害な物質であるという事実に刮目せよ! (フリーライター ダテクニヒコ)

20170411 12
抑々、ドラッグとは何なのか? 自然界の物質に由来して化学的に精製されたもので、人や動物に投与した時に生理的な作用を及ぼすものである。つまり、飲むことで酩酊状態となるアルコールも立派なドラッグの1つであり、保健衛生上はその一種に数えられている。しかしながら、国際条約では法的規制の対象外とされているのは何故なのか? それは、覚醒剤や大麻等に比べて安全と考えられてきたからであろうが、ここ数年の調査によると、その考えが間違いであることがわかってきている。イギリスの精神科医で神経精神薬理学者でもあるデヴィッド・ナット教授率いる研究チームが、数十種類の薬物を死亡率・依存度・精神への影響・社会的影響・家庭的影響等のカテゴリに分けて、其々数値化した結果、社会的に有害な薬物ベスト3を発表しているのだが、3位のクラックコカイン、2位のヘロインを抑えて、1位となったのはアルコールである。また、ドイツのドレスデン工科大学疫学調査ユニットの発表によれば、最もリスクの高い化学物質はアルコールであり、次いでヘロインとコカイン、そして煙草であるという。これら4種が“高リスク”、エクスタシーと覚醒剤が“中リスク”に分類される中、唯一“低リスク”とされたのが大麻で、そのリスクは「アルコールのリスクのたった114分の1しかない」という結果となった。アメリカのバラク・オバマ前大統領による「大麻はアルコールほど危険ではない」との発言に、科学的な裏付けがなされたのである。“酒は百薬の長”という言葉があるが、『徒然草』にはその続きもある。“酒は百薬の長、されど万病の元”。酒は良い面もあるかもしれないが、その何倍もの悪い面があることは、昔から知られていたことなのである。

例えば食欲増進。酒が胃を刺激することで、食欲が増し、胃液の分泌量が増えて胃もたれを防ぐ為、その効果を齎すべく食前酒等が飲まれているが、それだけで納まる訳がない。結果、飲めば飲むほど食欲は高まり、肥満を齎すのは必至である。また、「少量の酒は血管を拡張させて、血液の流れを良くして血行を改善、疲労回復の効果が上がる」とか、「ワイン等に含まれるポリフェノールには、動脈硬化や脳梗塞を防ぐ抗酸化作用がある」とか、「グラス1~2杯の酒は寧ろ心臓に良い」という話があったが、それらの考え方が覆される研究結果が発表されている。2014年にイギリスの医学誌『ブリティッシュメディカルジャーナル』が発表した研究論文によると、「アルコールの摂取を少量でも控えることで、冠状動脈性心臓病のリスクを軽減させ、体重の減少や高血圧の抑制に繋がる」という。つまり、全く飲まないほうが心臓への負担は少ないということなのである。アルコールが身体に悪いというのも、当たり前といえば当たり前だ。酒に含まれるアルコールとは、消毒等に用いられるエタノールであり、殺菌や消毒するということは、それ自体が菌という生物にとっては毒であり、菌と共存している生物である人間にとっても毒である。毒を摂取し続ければ身体は蝕まれていき、左上図に挙げたような精神・身体への影響を受けてしまうのは当然。特に、体内に入ったお酒の90%を分解する肝臓は障害を受け易く、酒を飲み続けることで脂肪肝になり、アルコール性肝炎となり、肝硬変、更には肝臓癌になる危険性を齎す。更に昨年、ニュージーランドのオタゴ大学の研究者が、肝臓癌以外にも、口腔及び咽喉癌・咽頭癌・食道癌・結腸癌・直腸癌・乳癌の計7種について、アルコールが直接的要因になっていることを発表している。これらは世界の癌による死亡者の5.8%を占めていて、2012年の数字でいえば、凡そ50万人が亡くなっているのである。未だ決定的ではないが、皮膚癌・前立腺癌・膵臓癌との関連も指摘されていることからして、癌予防をしたいなら、煙草よりも先に酒を止めるべきであろう。アルコールのリスクは癌だけに留まらない。同じ年代で酒を飲む人と飲まない人の脳をMRIの画像で比べると、前者の脳は後者に比べて10~20%萎縮しているというデータがある。脳を萎縮させる酒。量を減らしたり、度数の低いものに変えたり、休肝日を作る等すれば抑えられる訳ではなく、生涯で飲むアルコールの総量に比例するらしいので、認知症予防ということならば、今直ぐ酒を断つべきである。更に恐ろしいデータも出ている。第50回日本アルコール薬物医学会で発表されたのだが、大量飲酒による酸化ストレス(※狭心症等の疾患を引き起こす状態)の動きが、致死量に近い放射線照射と同レベルだという。大量飲酒は被曝同様のリスクを齎す事実。長生きしたいのなら、兎に角、今直ぐ断酒すべき!

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アルコールは長期的にて、かなりハイリスクな有害物質であることがおわかり頂けたであろう。その一方で、短期的にも非常に危険な物質である。飲酒により、精神的な緊張が緩和されて、リラックスでき、コミュニケーションし易くなることで、“飲みニケーション”なる言葉まであるが、それが過ぎてイッキ飲み等をするようになると、忽ち命の危険に曝されるのである。急性アルコール中毒とは、短時間にアルコールを多量に摂取することで生じる中毒症状であり、酒の強さ・弱さによらず、血中アルコール濃度が0.4%を超えた場合、1時間から2時間で約半数が死亡する。2012年の1年間で、1万人以上が急性アルコール中毒で救急搬送されていて、この30年余りの間に152名が死亡している。これは突発的な死であるが、意図した死もアルコールが関与しているという話がある。そう、自殺だ。自殺の原因第1位は鬱病であるが、次に多いのはアルコール依存症だというデータがある。自殺で亡くなった者の約4割からアルコールが検出されており、自殺直前に飲酒していた訳だが、1つは自殺行動の引き金としての飲酒であり、もう1つは慢性的な多量飲酒であることが調査でわかっているという。春になるとまた増えるであろう駅のホームでの人身事故。自殺目的か事故かはさておき、62.5%は酩酊者であったことが、2011年度の関東運輸局管内の集計によってわかっている。また、同年度に起きた駅係員や乗務員等に対する暴力行為の加害者の75%が飲酒状態だったという発表もなされた。アルコールは自分だけではなく、他人をもリスクに曝す。2014年度の警察庁発表のデータによると、飲酒運転による交通事故では、飲酒運転ではない交通事故よりも約8倍、死亡事故になる確率が高くなるという。飲んだら乗るな。その前に、酒はもう飲むな。

北欧諸国では、1人当たりのアルコール消費量と暴力犯罪には関係があるというのは常識。また、アメリカの大学生の犯罪逮捕者の過半数が酩酊状態とのデータもある。アルコールと暴力犯罪との関連を示す研究は世界中で発表され続けており、「傷害及び殺人事件の4割から6割、強姦事件の3割から7割、DV事件の4割から8割にアルコールが関与している」との報告もある。2015年に神奈川県川崎市で起きた中1男子殺害事件の犯人グループのリーダー格とされる18歳の少年は、以前から酒癖の悪さが知られていて、事件直前にも飲酒していたことがわかっている。自分だけでなく、他人をも死の危険に曝す。何故飲む。何故飲ませる。リアルな命だけでなく、社会的“生命”までも縮めるリスクを持つのが酒である。2009年に酔って全裸で喚き散らして逮捕された元『SMAP』の草彅剛。その事件によって、番組降板・CM解約・地デジ大使解任等の制裁を受けた。2013年に酔ってタクシー運転手に暴行を加えて現行犯逮捕された前園真聖。テレビ番組出演自粛を余儀なくされた。そちらのほうでは復帰を果たしているが、サッカー界への本格的な復帰には未だ時間がかかるだろう。2010年に酔って『関東連合』の男から暴行を受けて、顔面整形手術するに至った市川海老蔵。歌舞伎の休演は勿論、CMも悉く降板させられた。2006年に飲酒運転で信号無視をして書類送検された中村獅童。助手席に妻以外の女性を乗せていたことが発覚し、不倫騒動へと発展した。まぁ、これは自業自得で酒は関係ないか(笑)。1995年に飲酒運転でパトカーとカーチェイスの末に逮捕された坂上忍。半年間の謹慎となった。芸能人だけではない。2009年、ローマで開催されたG7の財務大臣・中央銀行総裁会議終了後の会見で、呂律の回ってない醜態を曝け出した中川昭一は、大臣職を辞した上に、半年後の総選挙でも敗れて、政治家生命を絶たれた。更に同年、死に至ることとなる。こんな危険なものを何故飲む。何故飲ませる。サウジアラビアでは飲酒の所持や国内への持ち込みが全面禁止されていて、違反すると外国人でも鞭打ち刑に処される。禁酒法という黒歴史があったアメリカにも、未だに酒類の販売を制限したり禁止したりする町があるという。広告レベルでいうと、フランスやスウェーデンでは、殆どの酒類のCMを法律で禁止している。そんな世界の流れとは逆行するように、日本ではお酒のCMが垂れ流されて、至るところで24時間、自由に買える。更に、飲酒や喫煙可能年齢を18歳に引き下げる為の民法改正案を通常国会に提出予定だというのだから呆れる。世界一の飲酒天国、日本。死ぬ気で断酒か、脱出か。


キャプチャ  2017年4月号掲載

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