【Jazzyの裁判傍聴ライフ】(36) 虐待や一家心中!? 犯罪者の壮絶な過去

裁判では証拠として、被告人の生い立ちや成育環境を取り調べることがあります。事件を起こすに至った心理的経緯や、事件に影響する人格の形成等に、被告人の過去がどう影響しているかを検討する為です。特に凶悪事件では、恵まれない環境の影響が大きいとして、弁護人が情状酌量を求める事案が多く見受けられます。実子を監禁して死亡させた男は、4歳から児童養護施設で生活していました。そこでは、職員による体罰が横行。ビンタ や蹴り、電子機器で殴られたりしたそうです。そして、怖かった体験として、「石造りの真っ暗な蔵に1~2時間閉じ込められるお仕置きがあった」と話しました。また、施設と学校の両方で苛められ、大人は助けてくれず、どこにも逃げ場が無かったというケースも少なくありません。自身が住んでいたアパートの部屋を破壊した男も、幼い頃から施設で育ちました。子供同士の喧嘩や職員からの暴言、時には暴力…。「いい思い出は無かった」と言います。当時、唯一の楽しかった出来事は、久々に会った家族と夏休みに旅行に出かけたこと。しかし、その家族は後に一家心中。男は本当に独りぼっちになってしまいました。30代後半になる男は、これまでに親密な関係を築いた他者は1人もおらず、孤独な人生だったそうです。続いては、幼い実子を殺害した30代の女。女の両親は、物心がつく前に離婚。地方の都市で祖父母と暮らし、母親は東京で飲み屋や風俗店に勤務。会うのは年に5~6回ほどでした。

母親に会えず、「寂しい」と思うこともありましたが、「祖父母との生活は楽しかった」と言います。その後、母親とその交際相手・Aと3人での生活がスタート。Aはあまり働かず、ギャンブルと酒に明け暮れる毎日。当時、小学校低学年だった女に対し、「てめぇ、可愛くねぇんだよ、クソガキ! ぶっ殺すぞ!」等と怒鳴り、頭を叩いたり、首を絞めたり、中身の入った缶ビールを投げつける等の激しい暴力を振るいました。更には、寝室が母親やAと同じだった為に、2人の性行為を目の当たりにします。母親が大きな声を出した時は「苛められている」と思い、「止めて!」と止めに入ったことも。また、3人でラブホテルに行くこともあり、女は母親とAが交わる様子を見ていました。女は中学校に入ると家に帰らなくなり、暴力を受けることも無くなりました。社会人になって結婚し、後に被害者となる第1子を出産。幸せを手に入れたかのように思えましたが…。出産から2年後のある日、「母親が亡くなった」と連絡があり、身元確認へ。首吊り自殺でした。女はショックから体重が20㎏以上減。精神的に不安定な状態が続いて、子供を殺害するという痛ましい事件に至りました。このように、劣悪な環境で育ったことで、通常の感情が芽生えず、偏った思考や人格が形成されることがあるのは事実だと思います。しかし、被告人と同じように育った兄弟が、犯罪と全く無縁の人生を送っているのも事実。そして、家庭環境が望ましくなかった人であっても、社会に適応し、ルールに従って生活している人も沢山います。皆さんは、彼らに同情の余地があると思いますか?


キャプチャ  2017年4月24日号掲載
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