【貧困女子のリアル】(11) 出会い系援助で買い物しまくり…“統合失調症”兼“買い物依存症”、生活保護で借金生活を送る女

20170419 07
北川ゆかりさん(仮名・32)の人生が変わったのは、高校中退がきっかけだった。両親の離婚話が浮上して、父親から「大学に進学させられない」と宣言されたのだ。「高校で大学進学コースを選択していた私は、『それなら高校も行く必要がない』と判断し、高校2年で中退しました。この選択が今考えれば、貧困への第一歩だったのでしょうね」。しかしながら、両親は中々離婚に踏み切らなかった。ゆかりさんは高校を中退して暫くは無職だったが、お金が無くなり、ウェイトレスのアルバイトを始めた。収入は月に10万円程度だった。19歳の時に「独り立ちしないといけない」と思い、ゆかりさんは小学5年生から住んでいた千葉を離れ、生まれた土地でもある横浜へ引っ越した。そこでは寮生活ができる新聞販売店の仕事に就き、2年間働いた。「当初は月に30万円貰っていましたが、ノルマが達成できず、やる気も無くなり、収入は下がってしまい…。月に17万円しか貰えなくなってしまいました」。ゆかりさんが20歳になった頃、両親はやっと離婚した。「何だよ、それなら大学行けたのに…」と思ったが、高校を中退したことに後悔は無かった。離婚を機に、母親も横浜へ引っ越してきた。派遣会社に登録し、倉庫や工場の軽作業員として働いた。そこで4年くらい勤めたが、有体を使って休んでいるのに「お前、休み過ぎだな」と言われたのが妙に頭にきて、派遣先の社員と揉めて退社。その後、出会い系サイトのサクラ会社で働くことになった。週6日、21時から朝の9時までの12時間勤務。パソコンが並ぶ部屋で、黙々とひたすら働く毎日だった。ノルマが無く、気楽にできるということで選んだ職場だったのに、いつの間にか社員に厳しいノルマが課せられることになっていた。「母譲りなのでしょうか、今までの仕事もノルマに囚われず、自由気ままに働くスタイルでしたし、嫌になってきて。社長さんとは仲が良かったのですが、それが気に入らないのか、上司は私だけを目の敵にして、かなりストレスを感じていました」。仕事のストレスから、ゆかりさんはいつの間にか睡眠障害となっていた。「私の場合、不眠症ではなく寝過ぎてしまうのです。仕事を終えて、朝11時過ぎに寝る。本来は18時頃に起きて準備をするのですが、酷い時は起きたら朝5時とか…。寝坊どころではない状態ですね」。

当然、上司からは怒られる。遅刻も多く、無断欠勤するようになり、出勤すれば上司に皆の前で大声で嫌みを言われる。「貴女にとって、遅刻は全く悪い行為ではないようですね。昨日は無断欠勤でいいですね。ノルマを気にしないで仕事は楽ですね」。そうした言葉を日々浴びせられ、「仕事に行きたくない、行けば上司にパワハラを受ける」と精神状態は悪くなる一方。ゆかりさんは遂に完全に仕事ができなくなり、会社を辞めることとなった。「収入が無くなり、マンションの家賃が払えなくなった私は、荷物を纏めて母のアパートに逃げました。そのうち、幻覚や幻聴を感じるようになり、自分を笑う“小人少女”が現れるんです。それが怖くて怖くて…」。母親の勧めで精神科に行くと、統合失調症と診断された。26歳の時だった。人間恐怖症・広場恐怖症(※満員電車や繁華街等に行けない)等、外出するのが怖い状態になったゆかりさんは、生活保護を受け、月15万円を得て家に引きこもった。頼みの綱の母親は、元々真面目に働く人間ではなく、加えて数年前から適応障害になっていた。収入はどこで得ているのか不明。義姉たちに集って生きているようだった。パチンコが好きで、ゆかりさんの貯金箱のお金を黙って遣ってしまうこともあった。そんな母親も適応障害が酷くなり入院。それからゆかりさんは、1人で統合失調症を抱えて生きていくことになった。数年後、薬のおかげで何とか、唱子を被れば外出することができるようになった。ただ、薬の副作用により、日中でも眠くなる症状が出てしまい、睡眠障害は未だに治っていない。「今では帽子が無くても外に出られるようになりましたが、以前からあった買い物したい欲望が抑えられなくなり、買い物依存症になってしまいました。スマホの買い物アプリの利用は、月5万円を超えています」。現在住んでいるアパートは家賃5万3000円。買い物をすれば、生活保護で手元に残るのは5万円しかない。「最近になり、母が偶にやって来ては数万円を集ってきます。何だかんだで生活保護だけではやっていけないので、借金返済の為、定期的に出会い系で援助募集して、男性に会っています」。しかしながら、実はゆかりさんは性同一性障害。体は女性だが、心は男性だという。「女ですが、普段見た目を男っぽくしているので、ウィッグを付け、女装しています。本当は男性と寝るのは嫌です。でも、セックスの快感だけは大好きです」。最近になって男性の彼氏ができたというゆかりさん。男女の性別に拘らずに生きていくことで、心の苦痛は和らいでいるのだという。彼氏ができたのをきっかけに、出会い系の援交も止めた。「その代わり、借金返済手段が無くなってしまいました。今月の返済は9万円です。どう返すか? そこが心配なところです」。病と借金、2つの問題を抱えたゆかりさん。どちらの解決策も未だ見つかってはいない。 (取材・文/フリーライター ラチャダー村岡)


キャプチャ  キャプチャ
スポンサーサイト

テーマ : 社会問題
ジャンル : ニュース

轮廓

George Clooney

Author:George Clooney

最新文章
档案
分类
计数器
排名

FC2Blog Ranking

搜索
RSS链接
链接
QR码
QR