【熱狂!アニメビジネス最前線】(02) 宮崎駿“長編復帰”を巡る騒然

20170425 03
今年2月に開かれた『アカデミー賞』授賞式。そのプレイベントでの『スタジオジブリ』の鈴木敏夫プロデューサー(左画像)による発言が波紋を広げている。「昨年7月、彼が長編映画の企画書を持ってきた。今、東京で作っている」。“彼”とは勿論、宮崎駿氏だ。昨年11月のNHK番組で自ら長編構想に言及したこともあり、業界関係者は「本当に作るのか?」と騒然としている。宮崎氏は2013年、長編映画制作からの引退を表明。2014年には制作部門の解散が発表され、多数のスタッフが解雇された。スタジオジブリは、現在も法人としては継続しているが、主たる機能は『ジブリ美術館』の運営等制作以外の業務だ。ジブリについて、業界にはこんな言葉があった。「日本には2つのアニメ会社しかない。大日本アニメ制作会社とジブリだ」。

前者はあらゆる制作会社が、同業による下請けや低賃金のフリーランスの動員を前提として、業界ぐるみで制作する慣習を揶揄している。この中でジブリだけが、社員で殆どの作業を手掛け、ズバ抜けた興行成績を残し、社員に高い給与を還元してきた。ジブリは、安定した雇用環境が価値の創出に寄与することを体現してきたアニメスタジオでもあった。そのジブリがスタッフを解雇したことに、激しく落胆した関係者は多い。この経緯から、「本人が復活するつもりでも、誰が作るのか?」(中堅プロデューサー)と訝しむ声がある。実際、中核スタッフの多くは新天地で再スタート済み。プロデューサーの西村義明氏は2015年に制作会社を設立、『借りぐらしのアリエッティ』(東宝)等を手掛けた米林宏昌監督の新作映画『メアリと魔女の花』(2017年7月8日公開予定・東宝)を作っている。一方で、76歳という宮崎氏の年齢を考慮し、「今後、そうそう機会があるとは思えない宮崎映画の制作に、是が非でも参加したい」と思うアニメーターも多い。この為、深刻な人手不足に悩む制作会社は、「優秀なスタッフが引き抜かれるのでは?」と戦々恐々だ。正式な制作発表がない中、業界には戸惑いと期待が渦巻いている。 (取材・文/本誌 杉本りうこ)


キャプチャ  2017年4月1日号掲載
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