【韓国大統領選2017・安哲秀研究】(中) 企業家で成功、頑固者

20170427 04
抜群の頭脳を持ち、企業家としても成功。蓄財には関心が無く、社会貢献に熱心――。韓国大統領選に挑む野党第2党『国民の党』の候補・安哲秀(55)は、韓国社会で典型的な“優等生”と見做されているが、指導者としての資質は賛否両論に分かれる。韓国メディアによると、安は少年時代、内気で口数が少なく、時計やラジオ等機械を分解するのが好きだった。将来の夢は“人類を救う科学者”だったが、釜山で開業医をしていた父親の勧めでソウル大学医学部に進学。患者と向き合うより、1人で病気の原因を探る病理学の研究を選んだ。医学博士課程で人生初の転機を迎える。使用していたパソコンがコンピューターウイルスに感染したのをきっかけに、徹夜を続けて対策ソフトを開発。一般国民向けに無料で配布した。1995年、新興企業『安哲秀コンピューターウイルス研究所』を創業した。社員の給料を支払う為に借金を重ねた。アメリカの情報セキュリティー会社から「1000万ドルで買収する」と提案されても、「従業員が解雇され、国民は無料のウイルス対策ができなくなる。お金より公益が重要だ」と断った。会社が軌道に乗ると、1500億ウォン(約142億円)相当の持ち株を投じ、教育や雇用創出の慈善団体『トングラミ財団』を設立した。安と10年来の知人は、「貧しい地域の開業医だった父親の影響で、公益に関心が強い」と話す。

安は、テレビ番組の出演をきっかけに2011年から、全国25都市を回りながら、若者向けのトークショーを行い、就職難や非正規労働等に悩む若者に希望を語りかける活動を開始。トークショーの主催財団と関係があった元大統領府経済首席秘書官の金鍾仁、元駐日大使の崔相龍、元環境大臣の尹汝雋らが安の政界入りを後押しし、一気に次世代政治リーダーとして注目を浴びた。しかし、安の元側近は、安が前回2012年の大統領選出馬を断念した際、「発表30分前に知った」と証言。「1人で決定する企業オーナーのやり方を政治でも続けている」と語った。安の周辺からは“頑固者”という評価も聞かれる。安は2013年4月、国会議員に初当選して野党生活を始めた。政界筋によると安は、共に野党の共同代表を務めたキム・ハンギルや、元大統領・金大中の側近で『国民の党』代表の朴智元といった“老練な有力政治家”の言いなりになることもない“手強い一面”があるという。安は2度、野党代表に就任したが、選挙敗北の責任等を取って辞任。側近から、「責任感が強過ぎる分、粘りが足りない」との不満が零れる。政治家として勢力作りに不可欠な包容力や意思疎通の不足も指摘される。母の影響で、妻にも敬語で話す。軍医時代は部下にも敬語を使い、恐縮させた逸話が残る。周辺からは、「参謀とよく議論するが、YES・NOを言わない」「政策提案したのに反応が無く、安の元を離れる人もいる」との声も聞かれる。韓国の歴代大統領は様々なタイプに分かれる。部下の話をよく聞く盧武鉉。開確な指示を上から下ろす李明博。密室で1人で決める朴槿恵。安は昨日、『韓国放送記者クラブ』の討論会で、側近や閣僚との意思疎通不足を批判された朴槿恵との共通点を指摘され、「(安が)国会議員になってから補佐官23人が交代した」として、リーダーの資質を問われた。安自身、「企業経営の時に従業員に顔色を読まれないよう、感情表現をしなかった。政治家としては欠点」と認めている。「安が当選すれば、国会(※定数300)で39議席しかない“国民の党”は、連立を余儀なくされかねない」との見方もある。安は「派閥に囚われないドリームチームを作る」と強調するが、チームワークで采配を振るえるのかどうか問われている。 《敬称略》


⦿読売新聞 2017年4月21日付掲載⦿
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