【JR・栄光と苦悩の30年】(03) 一目でわかるJR7社の体力と性格

20170501 22
本はといえば『日本国有鉄道』という同じ組織から派生したJRグループ7社だが、各社のキャラクターは全く異なる。グループの重鎮である“三役”は、『JR東日本』・『JR東海』・『JR西日本』の3社だ。俗に“本州三社”と言われる。発足時の序列は、長男坊が東日本、次男坊が西日本、三男坊が東海という位置付けだった。だが30年を経て、その力関係は微妙に変化した。2005年にJR福知山線脱線事故を起こしてからはJR西日本の信用が失墜し、代わって収益力も政治支配力も高いJR東海のポジションが上がった。今では、JR東海が次男坊、JR西日本が三男坊と言ったほうがしっくりくる。本州三社に対して“三島会社”と呼ばれるのが、『JR北海道』・『JR四国』・『JR九州』の3社である。三島会社は、国鉄から受け継いだ営業基盤が脆かった為、経営安定基金と呼ばれる“持参金”を国から貰っている。グループの中では、本州三社が格上で、三島会社が格下である。

両者の間には、越えることができない序列のラインがくっきりと引かれている。あるJR九州幹部は、「九州だって、四国だって、今まで“島”なんて呼ばれたことはない。そのネーミング自体が東京目線であり、上から目線だ」と憤りを隠さない。因みに、『JR貨物』は線路を持たず、唯一、JR全線を走ることができる。本州三社にも三島会社にも属していないが、営業基盤が弱いのは三島会社と一緒。経営安定基金こそ貰っていないが、有利な条件で線路を借りられるように配慮してもらっている。この30年は、JR東日本とJR東海が互いにライバルとして戦い、切磋琢磨した30年だったと言えるかもしれない。JR東日本は、山手線を中心とするドル箱路線、エキナカ等の多角化事業、新幹線、東北地域の不採算路線といった具合に、幾つもの顔を併せ持つ複雑な事業構造をしている。一方のJR東海は、運輸収入の9割を東海道新幹線で稼ぐという非常にシンプルな事業構造。“新幹線ファースト”を地でいく会社だ。ある国鉄OBは、「嘗てに比べてJR東日本の経営陣が小粒になった」と言う。JR東海についても、「経営幹部の偉そうな態度が鼻につく」(ある取引先メーカー幹部)との声があり、両社の人材難を指摘する声が上がっている。


キャプチャ  2017年3月25日号掲載
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