【ドクターXは知っている】(01) 風邪薬は百害あって一利無し! 胃や脳への副作用の恐れも

20170502 11
毎年秋になると大量に流れるのが、風邪薬のテレビCMです。症状別に効き目を謳うものもあり、つい頼ってしまいたくなりますね。また、寝込んでいられない時等には、病院に駆け込んで薬を処方してもらうという人も多いでしょう。しかし現在、多くの医師は処方薬・市販薬を問わず、「風邪薬にはデメリットのほうが多い」という見解です。総合内科専門医の大竹真一郎先生が、次のように説明します。「病院で出される“PL”という薬には、鼻水止めと、喉の痛みを和らげて熱を下げる解熱鎮痛の成分が入っています。市販の総合感冒薬は、そこに更に咳止めの成分が入っていることが多いですね。“風邪は咳から?”と宣伝している薬には咳止めの成分が多く入っていて、“鼻から?”なら鼻水止めの成分が、“喉”とか“熱”なら痛み止めや熱冷ましの成分が多く入っているということです。でも、鼻水・咳・熱が出るのは、“治ろう”とする生体反応なのです。それらを抑え込む薬を飲むことは、治ろうという体の働きを邪魔して、治癒を遅らせるだけです」。風邪薬はあくまでも症状を抑える為の薬で、根本的治療の効果はありません。それどころか、症状を無理に抑え込むことは、人間の体の理に適ったメカニズムを壊すことになるといいます。発熱・鼻水・咳等は、ウイルスを追い出す為に必要な反応なのです。

「風邪を引き起こすのは約200種類のウイルスで、原因となるウイルスは毎回違います。全てのウイルスに効く薬は開発されておらず、抑々、風邪は薬を飲んでも飲まなくても、1週間ほどで治る病気です」と大竹先生は言います。「風邪の症状は、『ウイルスが入ったからしんどい、休んでくれ』という体のサインです。拗らせてもいいから、どうしても無理する必要があるという場合なら、薬に頼るのもありかもしれませんが…」(同)。その場合は総合感冒薬ではなく、咳なら咳と、特定の症状にのみ効く薬を病院で処方してもらうのがお勧めだそうです。但し、風邪と自己判断して放置すると危険な場合もあります。「患者さんが『風邪で…』と来たら、風邪なのか、それとも風邪とよく似ている別の病気なのかを見極めるのが、僕たち内科医の仕事です」(同)。一見すると風邪のような症状でも、実は風邪ではない病気が色々あるそうです。特に小児科等では、一歩間違えれば命に関わるような病気が潜んでいるケースもあるのだとか。「例えば、扁桃腺に膿がべっとりくっ付いて凄く腫れていたら、溶連菌という黴菌が悪さをしている場合があります。これは、溶連菌の検査をすれば10分ほどで結果が出るので、そのように診断したら直ちに適切な治療をしていく。また、咳が長引いている患者さんなら、風邪とは全く関係ない肺癌かもしれないし、肺結核かもしれない。そんな人にPLを出して終わり…というのはヤブ医者の仕事です」(同)。また、総合内科・循環器専門医の池谷敏郎先生は、「風邪薬が諸症状を緩和するメリットよりも、副作用のデメリットのほうが大きい」と考えています。「総合感冒薬に含まれる解熱剤は胃を荒らすし、鼻水止めは眠気を誘う働きがあります。他にも副作用は幾つかあり、中でも最悪なのが、皮膚や粘膜の過敏症であるスティーブンスジョンソン症候群の合併症です。私は医学の知識を得てからの数十年、風邪薬は飲んだことがありません」。スティーブンスジョンソン症候群の初期症状は、発熱や咽頭痛等、風邪に似ている為、総合感冒薬を飲んで重症化させてしまうケースがあり、死亡例も報告されています。安易に風邪薬を飲むことには、思わぬ危険も潜んでいるのです。 (取材・文/フリーライター 浅羽晃・編集プロダクション『アートサプライ』 宮田文郎)


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