【水曜スペシャル】(653) ユニクロとZOZOの創業者が揃って“持ち株売却”の何故今

『ユニクロ』を展開する『ファーストリテイリング』会長兼社長の柳井正氏や、インターネットアパレル『ZOZOTOWN』を展開する『ZOZO』創業者の前澤友作氏が、持ち株を大量売却している。本人達は理由を語らないが、市場関係者は「デフレ企業崩壊の前兆」と警戒する。柳井氏が先月、関東財務局に提出した報告書によれば、同氏は7月18~31日にかけて約175万株を売却した。短期間で600億円程の巨額を売り捌いたことになる。前澤氏は年初から毎月、保有株を市場内外で売り続け、500億円弱分を手放したとみられる。ユニクロとZOZOはデフレ経済下で躍進したが、現下の日本の消費者物価指数の上昇率は3%台超えのインフレが止まらず、個人消費は落ちこむ。直近こそ両社の業績は好調だが、株売りは「デフレ小売企業がここをピークに落ち込む前兆」と市場関係者は見る。デフレ企業の代表格『日高屋』を運営する『ハイデイ日高』の創業者、神田正氏は従業員に「感謝の気持ち」として持ち株を無償譲渡した。「これも最後のご褒美になる可能性がある」(同)と囁かれる。

スポンサーサイト