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【西村博之の「相手にYESと言わせる話術」】(50) 「副業に専念すれば、半年後には今の収入を超える」

リモートワークや副業等新しい働き方が注目され、中には「本業よりも副業のほうが稼げる」という人もチラホラいるみたいですね。そうなると、「今の仕事を辞めて副業を本業にしようかな?」と考える人も出てくるでしょう。とはいえ、独り身ならまだしも、妻帯者だと家族を説得するのが難しいですよね。定期収入を手放すのはリスクもありますし。じゃあ、そんなリスクも含めて納得してもらう為にはどうすればいいか。よくあるのが、「今の仕事よりも副業のほうが自分には向いているから」と気持ちを熱弁したり、「どうしても副業を本業にしたい!」という熱意をこれでもかと伝えてしまうパターンです。家族がどんなタイプなのかにもよりますが、一般的にはこういう“自分がどうしたいか”を伝えても、首を縦に振ってくれる可能性は低いと思うのですね。というのも、多く場合は熱意や気持ちよりも、“独立したらどうなるのか”が一番気になるところだからです。なので、独立をすることで「何が変わるのか?」「何が変わらないのか?」「上手くいくと長期的にどうなるのか?」「失敗したらどうするのか?」という内容を話す必要があると思うのです。んで、ここで気をつけるべきは、不安要素と未来の期待度をなるべく具体的に話すこと。収入に関して気にしているなら、「当面の収入が半分になっても、売り上げが毎月10%上昇しているので、半年後はサラリーマン時代と変わらない収入になる」とか、「副業に専念すれば、半年後には今の収入を超える」とかです。ただ、これはほぼ確実に将来的に収入が上がることが前提です。はっきり言い切れない場合は、今の安定性と比較されて許可が下りないこともあると思います。そういう時は、例えば「本業の収入の8割までいったら副業をメインにしていい?」という感じで、数値目標を立てて説得するといいのではないかと思います。そうやってお互いが納得する“落としどころ”を事前に決めたほうが、後ですんなりと話が進むかと。因みに、収入がやや下がる可能性がある時は、“別のメリット”を加える手法もあります。例えば、独立して自宅で仕事をするようになるなら、「今までより家族の時間をとれるようになる」とか「子供の世話や家事がもっとできる」とかです。こういうメリットと組み合わせて提案してみるのも、ポイントだったりしますよ。 (聞き手・構成/編集プロダクション『ミドルマン』 杉原光徳)


西村博之(にしむら・ひろゆき) 英語圏最大のインターネット掲示板『4chan』管理人・『2ちゃんねる』創設者・『東京プラス株式会社』代表取締役・『未来検索ブラジル』取締役。1976年、神奈川県生まれ。中央大学文学部教育学科卒。『僕が2ちゃんねるを捨てた理由』(扶桑社新書)・『論破力』(朝日新書)・『自分は自分、バカはバカ』(SBクリエイティブ)等著書多数。


キャプチャ  2023年10月3日号掲載
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