【JR・栄光と苦悩の30年】(05) ブルートレインの寝床が消えた! JR東日本による“品川大規模開発”の本気

『JR東日本』は、運輸以外の多角化事業で成功していることで知られる。品川大規模開発は、その多角化の集大成とも言えるプロジェクト。JR東日本は、文字通り社運を懸けている。

20170515 12
投資規模は何と5000億円! JR東日本が、会社発足後初となる大規模開発プロジェクトに着手している。JRグループ全体で見ても、これほどの大きな開発案件は過去に例が無い。来月で就任6年目となる冨田哲郎社長肝煎りのプロジェクトでもある。開発場所は、品川駅と田町駅の中間部分にある。商業施設・オフィス・マンションの他、山手線の新駅が40年ぶりに建設されることでも注目を集めている。品川新駅は、東京オリンピックが開催される2020年に暫定開業となる予定だ。もう1つの注目は、2027年に同じJRグループの『JR東海』がリニア中央新幹線の品川駅を開業させること。羽田空港や東京駅からのアクセスがバッチリで、外国人観光客の集客が望めるのは勿論、輸送能力とスピードを兼ね備えたリニア駅の開業は、大きな集客効果を齎すことだろう。品川車両基地跡地――。開発地区の一部は、寝台特急として活躍した往年の名車、ブルートレインの“寝床”として使われていた場所でもある。鉄道好きの間では聖地としても知られる。

あるJR東日本関係者は、「品川車両基地(田町車両センター)が無くなることは、非常に大きな出来事だ。邪魔者のブルートレインを早くどかして、できるだけ早くあの広大なスペースを空けたかった」と言う。JR東日本には、品川車両基地を早く閉鎖させたい2つの事情があったという。1つ目は、品川大規模開発プロジェクトを早く進める為。2つ目は、上野東京ライン(※2015年に開業。上野駅を起点とする列車を東京駅経由で品川方面へ直通運転させる)を整備することで、混雑を緩和させて輸送力を格段に増やしたかったからだ。1987年に国鉄が崩壊し、新生JRが発足。JRグループ7社は自主独立経営に転じて、利益追求主義へと舵を切った。JR東日本にとって、品川大規模開発プロジェクトは、過去最大の多角化事業である。また、上野東京ラインの整備は、輸送力強化の為には不可欠の梃子入れ策だった。つまり、JR東日本が品川車両基地を閉鎖したのは、民間企業として愚直に利益を追求した結果であるとも言えるのだ。国鉄時代を思い起こさせるブルートレインが消えて、民営化後に花開いた多角化事業の集大成として大規模開発が行われる――。同じ品川エリアで繰り広げられる新旧交代は、国鉄崩壊後のJRグループ30年の軌跡をそのまま表しているかのようだ。分割民営化後、JRグループ7社は其々が個性・特徴を生かして、各社各様に歩を進めてきた。次回以降では、来月30歳を迎えるJR7社の実力を総点検していこう。


キャプチャ  2017年3月25日号掲載
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