【文在寅の韓国】(02) 後援会長は朴槿恵

20170523 04
「革新系なのに何故、朴槿恵(65)よりも激しく責めるのか?」――。先月19日のテレビ討論会。労働系の『正義党』候補である沈相奵(58)が文在寅(64)を鋭く批判すると、同党のブログには“ムンパ”と呼ばれる文の熱烈な支持者から非難の書き込みが殺到した。中心は所得格差や就職難等の現実に直面する30代とみられ、文が訴える“積弊打破”に共感する。「書き込みをお願いします」。文に不利な言動があれば、誰かが抗議の声を上げ、呼応した人々がSNS・メール・ブログへの書き込みで拡散する。他候補の支持者もやってはいたが、ムンパの激しさは、韓国大手紙の『毎日経済新聞』が社説で「文候補の支持者のデジタルテロは深刻な水準だ」と諌めるほどだった。元外務大臣の宋旻淳(68)も攻撃対象となった。盧武鉉政権が2007年に国連の北朝鮮人権決議案の採決を棄権した際、秘書室長だった文が事前に北朝鮮の意向を聞いていたことを示すとする文書を公開すると、宋のブログには「下心は何か?」等と書き込まれた。

ただ、大統領選での文の得票率41.1%は、ムンパの支持だけでは説明がつかない。国民と対話せず、長年の友人だけに心を開いた朴に憤り、弾劾に追い込んだ“民心”が文に味方した。「大好きという訳じゃない。『朴槿恵が許せない』という気持ちのほうが強いかな」。大統領選の投票まで最後の日曜日となった今月7日。ソウルの繁華街・弘益大学前で、安哲秀(55)の街頭演説を眺めていた男子大学生に誰を支持するか聞いたところ、悩んだ末に「文在寅」と答えた。“ABP(Anything But Park=朴でなければ何でも)”――。主催者発表で100万人がソウル中心部の『光化門広場』に集まった昨年末の蝋燭集会以降、韓国ではこんな言葉が飛び交った。物静かな文に、同志だった盧のようなカリスマ性は無い。政権交代の象徴だった革新系『共に民主党』の大統領候補が文だった面もある。中道の安にもチャンスはあった。だが、安は先行する文との形勢逆転を狙い、朴から離れた保守層の取り込みに動いた。それは、“非朴”の支持を失うことも意味する。「文在寅の後援会長は朴槿恵だった」。安陣営の関係者は悔しがった。 《敬称略》


⦿日本経済新聞 2017年5月18日付掲載⦿
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