【ドクターXは知っている】(05) インターネット上で話題の皮膚保湿剤は長期連用で肌の老化を進める

20170608 01
近年、“究極のアンチエイジングクリーム”と女性に持て囃されている医薬品の『ヒルドイド』。「ローションを乳液代わりに顔に塗ると肌がすべすべになる」とか、「軟膏を手足にすり込めば翌朝には罅割れがすっかり治っていた」とか、様々なメリットが報告されています。注目はその価格。薬価は、ヒルドイドローションもヒルドイドソフト軟膏も1gあたり23.7円。皮膚科等で保湿剤として処方してもらえば、保険適用で25g入りが180円(※3割負担の場合)という安さです。「高級化粧品よりも効果がある」と、医師自らが使っているという話もよく耳にします。しかし、『練馬光が丘病院』で傷の治療センター科長を務める夏井睦先生は、「ヒルドイドは決して安全ではない」と問題視しています。夏井先生は論より証拠とばかりに、自身の手に黒い油性マーカーで線を引き、その上からヒルドイドソフト軟膏を塗ってみせました。すると、中々落ちない筈の黒い線が、僅か5秒後、軽く拭き取ると綺麗に消えました。ヒルドイドローションでも同様です。「台所洗剤の原液並みの強力な洗浄力を持っているという証拠。換気扇の油汚れまで落とせてしまう。人体に対しては保湿ではなく、寧ろ猛烈な皮膚乾燥剤として作用するんです」。

ヒルドイド製品の主成分はへパリン類似物質。保湿・血行促進・抗炎症等の作用が知られています。夏井先生は、この成分を問題にしているのではありません。ヒルドイドの洗浄力を齎しているのは別の成分です。「添加されている合成界面活性剤が問題なんです。どんなにいい成分が含まれていても、強い洗浄力を持つ界面活性剤のせいで、皮膚には逆にマイナスになってしまうんです」。界面活性剤と聞いて、はっと思われた人も多いかもしれません。2016年9月、横浜市の『大口病院』で点満を受けた患者2人が中毒死した事件です。何れも、点滴に混入していた界面活性剤が亡くなった原因でした。何故、ヒルドイド製品にこの界面活性剤が添加されているのでしょうか? 水と油のような、そのままでは混ざり合わない物質同士に界面活性剤を加えると、混合して乳化し、均一になるからです。適度な流動性を与え、皮膚に塗る際に滑らかに広がるようになるので、化粧クリーム等を製品化するには非常に便利な添加物だと言えます。「界面活性剤の最も悪い点は、皮膚常在菌を棲めなくしてしまうことです。私たち人間の皮膚上には様々な菌がいて、肌を守ってくれています。ところが、肌が界面活性剤で覆われると、皮膚常在菌が生き続ける為に必要な皮脂が分解されてしまう。その結果、軈て皮膚を健康な状態に保つことができなくなってしまうんです」(夏井先生)。ヒルドイドの効果は界面活性剤によって帳消しになり、長期に亘って連用すれば、肌の老化を進めるというマイナスの結果を齎します。アンチエイジングとは“加齢による衰えを限りなく小さくする”という意味ですが、ヒルドイド製品で肌の若返りを期待しても、却って逆効果になりかねないことを知っておいて下さい。 (取材・文/フリージャーナリスト 田中幾太郎)


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