【ドクターXは知っている】(06) 大腸刺激性の便秘薬は常用NG! 下痢止めも根本治療には無意味

20170609 07
お腹の不調に見舞われた際、普段から薬のお世話になっている人は多いのではないでしょうか? 例えば便秘薬。多くの女性を悩みから解放する薬ですが、消化器系分野のエキスパートでもある大竹真一郎先生によると、便が出ればどの薬でもよいという訳ではないようです。「市販の便秘薬の多くは大腸刺激性の便秘薬で、センナやアロエといった成分が含まれます。漢方の場合は大黄が入っています。医者が出す薬で言えば、プルゼニドやアローゼン等も、これらと同じように、腸を無理矢理刺激して便を出す薬剤です。これらの薬は、週1回程度の服用でしたら然程影響はありませんが、毎日使うようになると、腸周辺の神経に作用して、次第に腸の働きが悪くなっていきます。薬だけでなく、アロエ入りのサプリメントやセンナ茶等の健康食品にも注意が必要です」(大竹先生)。刺激性の便秘薬が決してお腹に優しくないのに対して、大竹先生が勧めているのは酸化マグネシウムの便秘薬。こちらはどのような仕組みなのでしょうか? 「女性は、生理前に出る黄体ホルモンによって腸内の水分が血管に吸収されることで、便が硬くなって便秘になります。酸化マグネシウム薬は、この硬くなった便に水を引き込んで柔らかくする薬で、自身の腸の働きで便を出します。同様の仕組みの薬にアミティーザもありますが、こちらは新薬で薬価が高く、1カプセル161.1円。一方、酸化マグネシウムは1錠5.6円です。昔から長く使われている分、安全性も高いので、僕は酸化マグネシウムをメインに使って、それでも改善しなかったらアミティーザの使用を考えるようにしています」(同)。

扨て、便秘と共に悩ましいお腹の症状に下痢があります。薬としては下痢止めが思い浮かびますが、大竹先生が使用するのは限られた場合だけだそうです。「下病止めは、その症状を引き起こしている根本的な原因に対して何の効果もない薬です。よくある下痢の原因として、食中毒やノロウイルスの感染性胃腸炎があります。菌やウイルスを早く腸の外に出そうとして、吐いたり下痢をしたりする訳です。しかし、下痢止めを使えば菌やウイルスが腸に残ってしまいます。仕事に支障を来すのを避ける為、治りが悪くなるのを承知の上で下痢止めを使うというのはありかもしれませんが、治療としては寧ろ下剤を使ってもいいくらいだと思います」(同)。大竹先生は、「僕が下痢止めを使用するのは、基本的に抗癌剤の副作用による下痢を止める場合だけ」と言います。この場合は、下痢止めを飲むメリットも、下痢の原因もはっきりしているからです。また、下痢に悩まされる男性に多く見られるのが、過敏性腸症候群の下痢型。このタイプには一般の下痢止めは効かず、それとは作用機序の異なる薬が効果的だそうです。「過敏性腸症候群の下痢型は、腸と脳との連携が密過ぎることに原因があります。それを和らげるのがイリボーという薬で、とてもよく効きます。この薬は当初、男性向けとして承認され、その後、量を抑えることで女性向けとしても承認されました。ただ、女性の過敏性腸症候群は、下痢型ではなく便秘型のケースが多いんです。これは、下痢の女性によく見られる痙攣性便秘というもので、下痢をしているのにお腹に便が溜まっている状態です。この場合には勿論、イリボーは効きません」(同)。一口に下痢といっても、様々な原因や対応があります。若し薬の選択が間違っていたら、いつまでも治らないどころか、不調を悪化させる事態にもなりかねないという訳です。他に、潰瘍性大腸炎で下痢になる場合や、大腸癌で下痢や便秘になる場合もあるそうです。「病気を根本的に治す為に、何故その症状が起こっているのかを診断するのが医者の役目。下痢だからといって安易に下痢止めを出すのは、医者の仕事ではありません」。便秘も下痢も、ありふれた不調の1つであるだけに、手近な薬に頼ることで、却って健康を損なう事態にならないよう、私たち自身も注意したいものです。 (取材・文/編集プロダクション『アートサプライ』 宮田文郎)


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