“毒舌王”の面影はどこへやら…無頼を捨てて仮面を付けた“芸能界のチキン野郎”坂上忍の小物っぷりを暴く!

伝説の子役として一世を風靡するも、スキャンダルで没落。しかし、再ブレイクを果たし、バラエティーの人気者に返り咲く――。波乱万丈な人生を送る坂上忍だが、このところ、得意の毒舌芸もさっぱり冴えず、賞味期限切れと噂されている。この男の明日はどっちだ!? (取材・文/編集プロダクション『清談社』 常盤泰人)

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この男の“賞味期限”も、そろそろ切れかけてきたのかもしれない。バラエティー番組で引っ張りだことなっている俳優・坂上忍(※左画像)のことである。現在の坂上は10本近いレギュラー番組を持ち、今やテレビで見かけない日はない。中でも連日のように注目を集めているのが、メインMCを務める『バイキング』(フジテレビ系)での発言だ。スタート当初の坂上は日替わりMCの月曜日担当だったが、1年後のリニューアルで全曜日を通したメインMCに抜擢。現在は、苦戦していた視聴率についても徐々に持ち直しているとも報じられている。「試行錯誤を繰り返した結果、現在はニュースや時事ネタについて、パネラーのお笑い芸人やタレントたちと生討論をするスタイルになっています。この形になってから、坂上の発言は頻繁にウェブニュース等で取り上げられており、ダウンタウンの松本と並んで、芸能界のご意見番的な存在感を持ち始めています」(放送作家)。だが、人気が安定してきた一方で、このところの坂上の言動は急速に“キレ”を失っているようにも見えるのだ。そのいい例が、年明けに起きた女優・清水富美加の事務所独立騒動を巡る一見だろう。バイキングも連日のようにこの話題を取り上げていたが、「1ヵ月3時間睡眠で給料は月5万円」「水着やブルマ等、やりたくない仕事を強要させられた」という清水の主張に対し、坂上は「こんなの俺の時代でもそうだったよ。若手は不眠不休」「俺は一切擁護する気はない」としてバッサリ切り捨てている。

「最近の坂上は、“無頼派”だった頃のユニークな切れ味が消えて、単なる正論を言うだけの説教オヤジになっています。清水の問題の本質は、芸能事務所が圧倒的に有利な契約で若いタレントを支配している“奴隷契約”の実態にあった筈ですが、坂上は『今回は“芸能界の古い体質はどうなんだ?”っていう意見もあるみたいですけどねぇ。しょうがないですよねぇ、古いんだから』と開き直って、弱い立場の清水を叩き続けましたからね」(同)。実は、この同時期には、清水と同じ事務所に所属するマギーの不倫騒動も発覚していたのだが、こちらは見事にスルーしている。また最近では、「日本を賛美する番組に呼ばれると過剰に日本を褒めさせられる」と発言したお笑い芸人の厚切りジェイソンに対し、「だったらアメリカに帰れ!」とブチ切れたことも話題となったが、坂上が威圧的な口調で相手の発言を遮ってしまうのは、バイキングでもしばしば見かける光景だ。それがお笑い芸人やタレントといった同じ“バラエティー論理”のを共有している内輪のじゃれあいならまだしも、坂上の手法は事件や社会問題を扱うシリアスな議論でも変わらない。昨年、俳優の高畑裕太が逮捕された暴行事件では、ゲストとして番組に呼んだジャーナリストの江川紹子が、「私もこういう番組に出ているから、非常に矛盾していることを言うようですけど」と前置きをした上で、「被害者の方からしたら、こうして大きく扱われたり、イベントがあったりすること自体が実は辛いんじゃないか」と言いかけたところ、坂上が発言を遮り、「それを言うんであれば出るべきじゃない!」と激昂する場面があった。確かに、強い言葉で相手を否定すれば議論が白熱しているように見え、視聴者にも刺激的ではある。しかし、このケースでの江川の発言は明らかに正論であり、坂上のキレ芸は“スべっていた”としか言い様がない。「こうしたやり方は、坂上が『バラエティーに出る時の心構えに影響を受けた』という島田紳助の手法にそっくりです。ただ、紳助はそこから更にトークを展開して、笑いなり泣かせなりに持っていける技量がありましたが、坂上は言いっ放しで自分の考えを押し付けるだけ。これでは議論も深まらないし、バラエティーとしても不快さだけが強調されてしまう」(民放キー局ディレクター)。更に言えば、誰に対しても同じであれば未だマシなのだが、最近の坂上は相手によって態度を変えるケースも見受けられる。典型的なのが、ASKAとの一件だ。今年1月、坂上は覚醒剤使用疑惑で話題となったミュージシャンのASKAから食事に誘われたことを明かしているが、以前はASKAの復帰に関して「擁護しちゃダメ」と厳しい意見を口にしていた筈なのに、この会合後は一変。告白本やCDの告知をした挙げ句、ASKAを“アイデアマン”と褒める等、すっかり軟化していた。「先日も、“パワハラ”と批判された和田アキ子を擁護して批判を浴びたように、弱い立場の人間に対しては傍若無人な言動をするのに、芸能界の先輩や大御所には腰が引けています。以前の坂上はもうちょっと筋が通っていた筈ですが、やっぱり売れると守りに入ってしまうんですかね」(前出の放送作家)。

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元々、俳優として活動してきた坂上がバラエティー番組に出演するようになったのは2013年後半のことだが、それまでの人生は中々の波乱に富んでいる。3歳で子役としてデビューし、『下町かあさん』(フジテレビ系)や『ありがとう』(TBSテレビ系)等の高視聴率ドラマに出演。天才子役の名を欲しいままにしたが、両親が離婚し、父親が事業で作った借金を肩代わりする等、金銭面での苦労を味わってきた。10代ではアイドル歌手としてデビューする等、芸能活動を続けたが、役者としては子役のイメージから中々抜け出せず、その後はVシネや2時間ドラマの脇役クラスの役しか付かず、時折、深夜の麻雀番組で見かける程度になっていた。「監督として3本の映画を撮ったり、“コントレンジャーオニオンスライス”なる演劇集団を旗揚げして構成・演出を担当する等、役者業には関わっていましたが、どれも成功したとは言えません。再ブレイク前の2009年には子役専門の芸能スクール“アヴァンセ”を作っており、これで食べていくつもりだったのでしょう」(スポーツ紙記者)。はっきり言えば、本業の俳優としては燻っていた坂上だが、再ブレイクするきっかけとなったのは、神経症レベルとも言える潔癖症の性格と、身も蓋もなく女性の外見をディスってみせる“ブス発言”だった。「いつの時代も、毒舌芸は一定数のニーズがありますからね。テリー伊藤や梅沢富美男もそうだし、マツコ・デラックスを世に出したオネエブームも同じ系譜です。坂上が出てきたのは、丁度あだ名や毒舌で再ブレイクした有吉弘行がどんどん売れっ子となり、一時ほどの過激な発言をしなくなった時期で、その代役としてテレビ業界が坂上に目をつけたんです。有吉に比べればギャラも安かったし、個人事務所で柵も無いので起用し易かった」(前出の民放ディレクター)。

バラエティー番組に呼ばれるようになった坂上は、瞬く間にお茶の間に受け入れられ、2014年に入ると一気にブレイク。当初は刺激的な発言で、番組をかき回すスパイス程度の役回りだったが、次第に重宝されるようになったのは、その特異な立ち位置もあったからだろう。「今のテレビは、どんなジャンルでも芸人がキャスティングされていますが、芸人間の上下関係があったり、現場やお茶の間の空気を読むことには長けている分、馴れ合いや予定調和になりがちなんです。そこに、芸人とは違う役者畑からやって来た坂上が入ることで、新鮮な展開が生まれた。今のバラエティータレントの中では芸暦も年齢も上の為、上から目線の発言も容認されますしね」(前出の放送作家)。更に言えば、本音を隠さずズバズバ口にする性格と、借金で苦労した過去や、子役養成所で見せる俳優業への真面目さが相俟って、“口は悪いが誠実な人柄”という評価となったことも大きかった。但し、発言が注目されるようになったことで、それまでネタ化されていた坂上の“クズっぷり”にも再び注目が集まるようになる。最初に露呈したのは、その“パワハラ体質”だ。これまで、バイキングでは30人を超えるレギュラー出演者が降板しているが、この大きな要因となったのが、坂上の傍若無人な振る舞いだったと言われている。「坂上が収録前に一杯引っ掛ける逸話は有名ですが、上下関係に厳しいEXILEのNAOTO等は、その酒盛りに無理矢理付き合わされることに嫌気が差して降板したと専らです。他にも、坂上が音頭を取って全レギュラーやスタッフが参加した飲み会でも、酔った坂上が次々と男性スタッフに服を脱がせて大笑いしていたという事件も、女性誌が報じています」(週刊誌記者)。生放送の番組中での暴言も数知れない。別番組でコメンテーターを務めるお笑いコンビ『オリエンタルラジオ』中田敦彦の発言を取り上げて、「この子は大丈夫なの?」と“この子”呼ばわりしたこと等は未だ可愛いほうで、バイキングで共演しているフジテレビの榎並大二郎アナウンサーに対する番組中のダメ出しや説教は日常茶飯事。同番組火曜日レギュラーの高橋真麻が宝塚歌劇団に憧れていたことを話したところ、「鼻で断念したの?」と暴言を吐いたこともあった。とはいえ、坂上はブレイクする以前から自他共に認めるクズだった筈。それも飛び切り悪質の、である。 実際、10代後半からかなり荒れた生活を送ってきたことは、以前から公言してきた。「飲みに行けば喧嘩三昧。ステディーな彼女は常時7人はいて、10代の頃から仕事をドタキャンして競艇場に通っていたそうです。今でも、稼いだカネの大半を年末のギャンブルに注ぎ込んでおり、昨年は総額で6000万円の負けだったとか」(女性誌記者)。極めつけといえる有名な事件が、1995年に起こした“飲酒当て逃げ事件”だろう。当時の坂上は27歳。十分に思慮も分別もある大人である。

この時の坂上は、友人の俳優宅でしこたま日本酒を飲み、女優の山本未来と共に愛車の『プレジデント』で帰宅。山本は有名デザイナー・山本寛斎の次女で、舞台での共演をきっかけに交際していた関係だった。その道すがら、坂上は運転する車を道路脇の電柱に衝突させてしまうのだが、坂上は通報するどころか、車を急発進させて、そのまま事故現場を逃亡してしまう。しかも、事故から約10分後に付近を警戒していたパトカーに車を発見されると、再び逃走。20分間に亘るカーチェイスの末に、酒気帯び運転の現行犯で逮捕されている。「呼気検査では0.45㎎のアルコールが検出されましたが、これは酒気帯び運転となるボーダーラインの0.25㎎を大幅に超える数値です。衝突した電信柱は完全に折れており、中の鉄筋が剥き出しになるほどの激しい衝突だった。これが人身事故だったら取り返しがつかないところでした」(当時を知るべテラン芸能記者)。ところが、不可解なことに、逮捕された坂上は僅か12時間の取り調べの後に釈放されている。この際、坂上の所属事務所は「翌日はどうしても抜けられないドラマの収録がありまして、警察の方にも寛大な処分を頂きました」というコメントを残しているが、今ではとても考えられない対応である。その後、坂上は自ら“無期限の謹慎”となるが、実際には僅か半年後に仕事復帰している。芸能界も世間も、まだまだ芸能人には甘い時代だったようである。「昨年、お笑いコンビ“NON STYLE”の井上祐介が当て逃げ事件を起こし、109日の謹慎を経て漸く仕事復帰しましたが、バイキングでこのニュースを扱った際も、坂上は自分の過去には一切触れず、『どうして逃げたのか…残念ですね』と当たり障りのない一般論しか口にしなかった。当然、過去の事件を知るネットユーザーからは、『お前が言うな』『誰も坂上のカーチェイスに触れない不思議』といったツッコミが殺到しました」(スポーツ紙芸能デスク)。これが今の坂上の限界であり、本質なのだろう。坂上がどれだけ偏った意見の持ち主であろうが、その言動の責任を自分で引き受け、多くの視聴者に受け入れられ楽しまれているのであれば、それ自体はどうということもない話である。問題は、ブレイク後の立ち位置に無理が生じていることなのだ。「バラエティーというフィールドでは暴言も許される範疇でしたが、政治・事件・社会問題も扱うワイドショーでは、不用意な発言は坂上だけの問題ではなくなってくる。恐らく、坂上自身もその限界に気付いているからこそ、発言がどんどん守りに入り、ピント外れになってしまうという悪循環に陥っているのでは? キャラクターとして、無頼の仮面を被っているようなものです」(前出の放送作家)。改めて言えば、坂上がバラエティーでブレイクしたのは、そのキレのいい毒舌があったからだ。坂上自身、バラエティーに呼ばれ始めた当初は、「僕みたいな許される限界の“ギリ”な発言をするのが珍しがられているのかも」「呼ばれなくなったら、また役者をやればいいだけ」と嘯いていた筈である。坂上には嘗ての毒舌を思い出して、バランスなど考えず、予定調和のテレビの世界をかき回してほしいところだ。


キャプチャ  2017年6月号掲載
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