電車に轢かれた老婆が消えた!――全国各地で相次ぐ怪奇現象の真相とは?

不思議なことに、数年に1回ぐらい、全国各地で、電車に轢かれた人間が、遺体も血痕も無く、忽然と消える事件が起きる。更に謎なのは、その多くが老婆だということだ。そんな事件現場の1つである青森に、本誌取材班が飛んだ。現場を調査すると、意外な事実が判明した! (取材・文/フリーライター 石橋春海)

20170620 06
電車に轢かれた人間が消えた――。何年か毎に、こうしたニュースが目立たないながら報道されている。最近では2014年11月16日、大阪府の南海本線・東大津駅での事件。女性が奇声を発しながら、駅に入って来た電車に飛び込んだ。急停車した電車の周囲を捜索するも、女性の姿は無かったというものだ。同様の事件が1996年10月16日、御徒町で発生している。JR山手線・御徒町駅のホームにOLらしき女性が飛び込み、列車は急停車。駅員が車両の下を確認したが、そこに遺体はおろか、血痕すら残っていなかった。同駅では2000年にも、大勢の目撃者の前で飛び込んだ女性が消えるという似た事件が起きている。筆者は同年に追取材したが、駅員は口を閉ざし、収穫は得られなかった。それから3年後の2003年8月12日、青森県の東北本線(※現在は『青い森鉄道』)・清水川-狩場沢間で、「電車に轢かれた老女が消えた」という事件が話題になった。地元紙等では、この事件を怪奇なミステリーとして報道していた。筆者は同年12月、青森へ向かった。「8月12日、東北本線の清水川-狩場沢間で、線路に老女がいるのを運転手が発見。急停止して探したもののそれらしき人は見あたらなかった」という当時の地元紙の報道を頼りに、両者の駅で取材をすると、狩場沢駅周辺で妙な噂を入手した。

狩場沢駅は、住所でいうと青森県東津軽郡平内町大字狩場沢。直ぐ東には奥州街道、そして野辺地湾が眼前に迫る。平内はホタテ産地として有名な地域である。駅近くにあった水産物・酒・食品等何でも売っている店舗に聞き込みに入る。すると、応対した女将は「あの事件は知っていますよ。Aさんじゃないの?」と、人物をあっさり特定したのだ。店内にいた客の女性も加わり、「Aさんは、いつも線路内を歩いていた。だから、皆が『Aさんだ』って言っていますよ」と苦笑いする。Aさんの家を訊くと、それも直ぐに教えてくれた。個人情報を理由に口を閉ざす今とは比べ物にならないくらい大らかだ。しかも、Aさんは現在1人暮らしで、今は青森に出かけて留守だという。「帰って来るのを駅で待っていれば確実に会えます」とも助言してくれた。ご近所の動向ダダ漏れである。40分から1時間に1本の電車。夕方、青森発八戸方面の電車が停まった。降りたのは数人。中に初老の女性が1人いた。彼女をAさんと推定し、尾行する。駅から真っ直ぐに奥州街道に出て左折した。急に風が強くなった。粉雪が吹きつける中、10分ほど歩くと更に左折。住宅地の中の平屋にAさんが入った。すかさず家に駆けより、声をかけると、コートを着たままのAさんが玄関を開けた。単刀直入に訊いた。「若しかして、電車を停めたのはAさんですか?」と。何と、Aさんは「はい、そうなんですよ」と簡単に認めた。それもニコニコ顔で。線路を歩く理由が2つあった。1つ目は、駅に行くのに近いから。2つ目は、線路周辺に自生する山菜採りだった。「危ないから、もうしないよ」と、当方の突撃取材に動じることもなく、ちょっとだけ反省の弁を述べた。それにしても何故、現場から忽然と消えたのか? 理由は単純、身軽だったからだ。Aさんは初老だが、足腰は丈夫だという。Aさんは逃げ足が速かったのだ。散々、怪奇現象だのミステリーだのと言われた“消えた老婆事件”の真相は、拍子抜けするほど単純だった。案外、都市伝説の類いの真実とは、こういうものかもしれない。目撃者多数の都市部の電事事件でも、必ずや盲点はある筈なのだ。いつか、それらも暴いてみたい。


キャプチャ  2017春の真相解明号掲載
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