【男たちの貧困】(04) 赤字しか出さないアイドルに自分を重ねて投資…売れないアイドルに夢を託す赤字生活の芸能事務所経営者

20170620 07
“ふじわらくん”という芸名で芸人の活動をしながら、現在、個人事業主として芸能事務所を運営しているのが藤原徳浩さん(40)だ。藤原さんは元々、九州で電力会社に勤める父親を持つ中流家庭に生まれ育った。しかし、自分と同じ道を勧める親への反発もあり、『福岡よしもと』に入学。芸人の道を目指した。東京に出て来たのは27歳の時だ。東京ではゲームセンター・ビル清掃・コンビニのアルバイト等をしながら、毎月の収入は20万円を超えていた。大手立ち食い蕎麦チェーン店でのアルバイト時代には、その仕事ぶりを評価され、芸人との兼業を認めるという異例の待遇で社員登用され、店長にまで昇格。挨拶の徹底等を行い、店の売り上げを向上させ、収入が手取りで25万円を超えたこともあったという。と、ここまでは貧困とは無縁の稼ぎを得ていたようだが、転機は7年ほど前に訪れた。ある知人が地元の福岡でアイドルと芸人を交えたイベントを企画した際に、そこに共同主催者として誘われたのだ。藤原さんは正社員の職まで捨てて、この企画に力を注いだのだが、知人が突如として行方不明に。イベントは資金面も含めて、藤原さんの手に委ねられてしまったのだ。「中止することもできたんですが、動き出した企画を止めるのは申し訳なくて。全く初めてで、何に幾らかかるのかもわからないまま、開催までこぎつけたんです。ただ、蓋を開けてみると収益は雀の涙なのに、東京から呼んだタレントさんのギャラ・交通費・会場費等で150万円の大赤字。消費者金融で満額借りても足りず、親にまで借金して何とか補填しました」。

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このイベントがきっかけとなって、アイドルをプロデュースする仕事に興味を抱いた藤原さん。自分がMCをやっていたインターネット番組に出演させたりして、何人かのアイドルの面倒をみるようになる。「ただ、人気のメンバーが大勢いる訳じゃないですし、ラジオは枠を買うのに月に何万円かかかっています。それから、主催ライブを定期的にやっていますが、これが一度も利益が出たことがありません。オフ会ですら1~2人くらいしかお客さんがいないので、赤字で…。事務所経営の収支は、大体平均して毎月6万~7万円の赤字になっています」。芸人としての稼ぎもほぼゼロなので、収入はほぼ全てアルバイトだ。コンビニの深夜アルバイトで20万円ほど稼ぎ、家賃の6万3000円は一緒に暮らす弟と折半している。「実は、今も限界ギリギリまで消費者金融の借金があるんですが、東京に出てくる前から続けているパチンコがどうしても止められないんです。数年前に累計で1200万円の赤字になるところまで帳簿をつけていたのですが、そこからは怖くてつけていません。その後もずっと負け続けているので、今は1500万円以上の負けになっている筈」。パチンコの負けと、毎月赤字を垂れ流す芸能事務所経営。おかげで食事は1日1食だけで、自分の為の服や家具やモノなど、もう何年も買ったことがないという。とはいえ、半ば依存症とも言えるパチンコを除けば、自分を着飾る一切を捨ててまで所属アイドルたちに投資している訳だが、そのモチベーションはどこから来るのだろうか? 「正直言うと、自分が芸人として売れなかったので、彼女たちに夢を託しているところがあります。ラジオもイベントもお金がかかりますが、いつか誰かに見てもらって、大きなチャンスになるかもしれない。そんな思いで続けています」。藤原さんの夢が叶う時は、いつか来るのだろうか――。 (取材・文/編集プロダクション『QBQ』 渡辺則明)


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