【寝言は寝て言え!】(07) 時間泥棒なスマホ

デジタルカメラといえば世界的にも日本のメーカーが強いのですが、これが今、どんどん売れなくなっています。大手の『ニコン』は、今年3月期決算で7年ぶりの赤字に転落。レンズ交換式デジカメの販売台数は、昨年3月期の404万台から310万台まで減少し、今後も下がると予測されています。世界のデジカメ出荷台数は、2010年がピークで1億2100万台。昨年は2400万台と、たった6年で大体5分の1まで縮小してしまいました。ニコンに限らず、全体的にデジカメの販売不振が続いている訳ですが、“写真を撮る”というニーズが無くなった訳ではありません。単純な話、スマホに市場を食われてしまったのです。一昔前のガラケーでは画質も悪く、旅行等でちゃんと写真を撮ろうと思えばデジカメを持ち出すしかありませんでした。しかし、今はスマホのカメラが驚くほど進化していますから、デジカメに比べれば画質面は劣るにしても、写真として十分過ぎるほどの記録を残すことができます。F値(※絞りの開き具合)やシャッタースピード、ISO感度の変更といったマニュアル設定はできなくとも、起動が早く、手軽に撮影できるという点で、スマホは圧倒的に優位に立っています。抑々、デジカメを買ってもマニュアルで撮るという方が少ないでしょう。一般的な要望としては、如何に手軽にそこそこ綺麗な写真を撮るかということだと思うので、スマホは見事にニーズを満たしています。SNSにそのまま投稿できるのも強みです。

仕事柄、カメラを使うことが多いですが、特にコンデジの衰退は当然とも言えます。しっかりした一眼レフに比べたら画質もボケ感も追求できず、手軽さはスマホに劣ります。近年は10万円前後のハイエンドなコンデジも、各メーカーから出ています。ただ、全体としてスマホと一眼の間で何とも中途半端な存在になってしまいました。個人的にはコンデジより、「でかくて重くてもいいから、一眼レフでいい写真を撮りたい」という欲求があります。やはり、いいカメラ・いいレンズで撮った写真は格別です。美人はより美人に写りますし、ブサイクでも綺麗なブサイクになります。子供を撮ったりだとか、残したい写真はいいカメラで撮影したいものですし、今後も確実にニーズはあるでしょう。メーカーとしては、手軽さをスマホに奪われてしまった以上、それ以外の付加価値を追求していくしかありません。カメラ市場も携帯音楽プレーヤー市場もゲーム市場も、スマホがだいぶ食っています。ニュースも新聞ではなくスマホで見て、暇潰しはテレビでなく『YouTube』。インターネットのコンテンツにお金を払う人も増えてきたでしょう。あらゆる市場をスマホが食い尽くそうとしています。しかし、一番食われたのは私たちの時間でしょう。スマホはとんでもない時間泥棒です。SNSを見始めると止まらなくなりますし、動画も関連動画を辿っていくと、あっという間に数時間経ちます。ゲームをやっていると、課金されてお金まで食われてしまう場合があります。付き合い方は慎重にしなければ…。


KAZUYA YouTuber。1988年、北海道生まれ。2012年、『YouTube』に『KAZUYA Channel』を開設。著書に『日本一わかりやすい保守の本』(青林堂)・『バカの国 国民がバカだと国家もバカになる』(アイバス出版)等。近著に『日本人が知っておくべき“日本国憲法”の話』(ベストセラーズ)。


キャプチャ  2017年6月22日号掲載
スポンサーサイト

テーマ : 政治・経済・社会問題なんでも
ジャンル : 政治・経済

轮廓

George Clooney

Author:George Clooney

最新文章
档案
分类
计数器
排名

FC2Blog Ranking

广告
搜索
RSS链接
链接
QR码
QR