【ニッポン未解決事件ファイル】(23) 『熊取町連続自殺事件』(1992)――自殺か他殺か事故死か、若者7人の連続不審死

アガサ・クリスティーの小説に『ABC殺人事件』がある。これは、名前のアルファベット順に人を殺していく事件だが、本当に殺したかったのはその中の1人だけだった。果たして、熊取町の事件の真相は如何に――。 (取材・文/フリーライター 鈴木ユーリ)

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1992年、大阪府南部の熊取町で7人の若者が次々と命を絶った。何の遺書も無く、連鎖するように、それも何故か必ず水曜日か木曜日に――。最初は4月29日水曜日、町内在住の当時17歳の少年・Aが池に落ちて溺死した。その1ヵ月後の5月29日には、B(17)がシンナー吸引中に急性心不全で絶命。更に1週間後の6月4日木曜日には、C(17)が自宅近くの小屋で自殺した。彼らは皆、同じ暴走族の仲間だった。残されたメンバーは、「あいつらの分も頑張って生きていこう」と誓い合った。だが6月10日水曜日、葬儀に参加していた土木作業員のD(18)が家の納屋で首吊り自殺、更に1週間後、旅館従業員のE(17)も首を吊っている姿で発見された。死の連鎖は、これだけでは終わらなかった。6月25日木曜日、公務員のF(22)が森で首を吊り、更にその1週間後、女子大生のG(19)がナイフで胸から血を流した状態で発見され、その後、息を引きとった。警察は「事件性のない事故と自殺」と結論付けたが、世間が納得する筈もなかった。明確な動機も遺書も無いまま、人口3万8000人の小さな町の1.2㎞圏内で、若者たちが必ず水曜日か木曜日に死を選んだというミステリアスな符号――。死亡状況にも不審な点が多かった。Fは通常、手が届かない高枝で首を吊っており、Eも両手を後ろ手に縛られ、何者かに吊るされたような格好で死んでいた。DとEは生前、「白い車に追われている」と漏らしており、「シンナー中毒だった暴走族がヤクザから違法薬物を盗んだ報復で殺された」という噂が囁かれた。最後の死者である女子大生のGも生前、「黒い車につけられている」と漏らしていた。彼女は発見時には未だ意識があり、胸を押さえながら「違う、違う」と繰り返していたという。或いは、それは「私は他の人と違って自殺じゃない」という意味だったのか? “日本のツインピークス”と呼ばれたこの連続自殺事件の謎を解いた者は、未だいない。


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