【Test drive impression】(26) 『アウディA5 スポーツバック2.0 TFSI クワトロスポーツ』――世界で最も優れたクルマ&美しいクルマに選出されたF-PACE

昨年、9年ぶりにフルモデルチェンジとなり、世界で話題の『アウディA5』。今年4月からは日本でも受注開始。A5はクーペ、カプリオレも用意されているが、人気且つ主力となっているのが、今回試乗したスポーツバックと呼ばれるモデルだ。では、スポーツバックとは一体、どんなモデルなのか? 特に真横からの写真を見ると、「クーペ的なフォルムを持った4ドア?」と思うだろう。しかし! 実はこのスポーツバック、リアはハッチ式となっており、つまりは5ドアハッチバックというボディー形状を持っている。で、これによってスポーツバックは実に“いいとこ取り”な1台に仕上がっているのだ。先ず、いいところは誰が見ても美しいサイドからのフォルムだ。4ドアなのにクーペ的なデザインは、実用性と美しさの融合と言ってもいいだろう。結果、スポーツバックはセダンのようにリアシートにもしっかりと大人を座らせることができる1台に仕上がっている。更に、リアにハッチバックを与えたことによって、スポーツバックは実用性にダメ押しをしている。言うなれば、これはワゴンとして使える感覚だ。実際、リアのハッチを開けると、とても大きな開口部を備えており、大抵の荷物ならば容易く呑み込んでしまうほどだ。河口は先代のA5スポーツバックで、後席を倒してロードバイクを積んだことがあるが、ロードバイクの前後輪を外すことなく呑み込んでくれた。

勿論、新型もそれが可能だ。そう、美しいフォルムながら、とても使える1台になっている。という訳でスポーツバックは、見た目はクーペ、乗員の為の空間はセダン、そして荷室はワゴンといった具合に、超使える、実にマルチな1台なのだ。で、今回試乗したモデルは『2.0 TFSI クワトロスポーツ』という、スポーツバックの中でも最もハイパフォーマンスなモデル。搭載エンジンは2リッターの直噴ターボで、最高出力は252馬力、最大トルクは37.7kgmを発生する。これを7速Sトロニックを介して、4輪に駆動を伝えるクワトロを採用。走り出すと、印象はやはり落ち着きのあるセダンのそれ。滑らかに路面を捉える乗り心地の良さと、速度が上がるにつれてフラットな感覚が増していく乗り味によって、スッキリとした走りの味わいを提供してくれる。エンジンは力も十分以上で、1610㎏の決して軽くはないボディーを余裕で加速させるだけのパワフルさもある。アクセルをそう多く踏み込まなくてもスルスルと加速していき、気が付けばハイペースで走っているという感覚だ。このモデルの走りは、それだけでは終わらない。アウディドライブセレクトというボタンを押すと、クルマがスポーティーな仕様へと変化するのだ。ハンドルに重みが増すと共に、ダイレクト感が加わり、サスペンションは硬さが増して、よりキビキビとした感じになるのに加えて、カーブでは踏ん張りを利かせるようになる。

そして、エンジンはアクセル操作に対してより敏感になり、トランスミッションもエンジンがより高回転まで回ってから変速をするようになるのだ。そうした状態でスポーツバックを走らせると、そこにはスポーツセダンの顔が見えてくる。さっきまで上質なセダンの顔を見せていたと思いきや、ボタン1つでスポーティーな味わいの増した1台へと変身する。そのスポーティーさは、下手なスポーツカーをも凌ぐほどのもの。エンジンは実に気持ちよく吹け上がっていき、快音を響かせて、よりパワフルな印象を与えてくれる。ハンドリングも鮮やかな印象を与えてくれ、まるで後席が無いスポーツカーを思わせるような感覚さえ生み出す。こんな具合に、アウディA5スポーツバックは、高級セダンからスポーツカーの走りまでをカバーする性格を内に秘めた1台だ。因みに、A5スポーツバックは、今回試乗した2.0 TFSI クワトロの車両価格は686万円とかなりのものだが、他にも2種類のFFモデルを用意しているのがポイント。同じエンジンで最高出力190馬力という前輪駆動のTFSI スポーツは603万円。更に、2.0 TFSIという最廉価版は546万円。このFFモデルが人気を集める筈。しかし、河口が注目しているのは、ドイツではA5の最高峰モデルとして位置付けられている『RS5』。日本導入は未定だが、河口は今月下旬、このA5最強の新型であるRS5を試乗しにフランスに行く。是非、ココでレポートできたらと思う!


河口まなぶ(かわぐち・まなぶ) 自動車ジャーナリスト・『日本カーオブザイヤー』選考委員。1970年、茨城県生まれ。日本大学藝術学部文芸学科卒業後、『モーターマガジン』のアルバイトを経て、1995年からフリーに。現在、YouTubeLIVEにて『LOVECARS!TV!』(毎週金曜日22時)の司会を担当中。


キャプチャ  2017年7月3日号掲載




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