【急展開の改憲論議】(04) 民進「議論すれば党割れる」

20170627 01
先月3日朝。民進党代表の蓮舫(49・右画像)は、自宅近くのコンビニエンスストアに走った。『憲法改正2020年施行目標』。首相の安倍晋三(62)のインタビューが載った読売新聞を一読すると、政調会長の大串博志(51)の携帯電話を鳴らした。「どうしようか?」。憲法記念日のこの日は、護憲派の集会を控えていた。大串は、「中身より首相の改憲姿勢を問題視すべきだ」と進言。蓮舫は集会後、9条に自衛隊を明記する首相の提案について記者団に問われ、「自分のレガシーの為の改憲だ」と政策論を避けて批判した。民進党は護憲派と改憲派が混在する。党幹部は、「真剣に9条を議論すれば党が割れる」と懸念する。「首相の改憲論に乗ったら思う壷だ」。先月中旬、側近議員がこう水を向けると、蓮舫は「こちらが9条を先に議論することはない」と応じた。

「首相は民共分断を狙っている。でも、日本共産党との違いは打ち出さないと」。先月18日、党憲法調査会長の枝野幸男(53)は細野豪志(45)に話した。細野が「じゃあ党の案を纏めましょうよ」と返すと、枝野は「未だ早い」と口を濁した。憲法を巡る路線対立で執行部を去った細野は、周囲に「党に居場所が無くなってきた」と嘆く。『連合』会長の神津里季生(61)は先月24日、民進党本部で蓮舫らに「考え方を国民に示すべきだ」と説いた。日本共産党との協力関係に楔を打つ動きだ。一方で、民進党支持の護憲派は、改憲への反対姿勢を強めることで、野党共闘の触媒になるのも期待する。「首相が狙う野党分断を乗り越えて、共闘を後押しすべきだ」。今月5日、護憲派の市民団体が開いた集会では、こんな声が相次いだ。3日後の8日、国会内で開いた野党4党の党首会談。「安倍政権の下での憲法9条改悪に反対する」。蓮舫が文書を読み上げると、日本共産党委員長の志位和夫(62)は「合意は重要だ」と応じた。“改正”ではなく“改悪”としたのは、「9条の議論を全否定しない」(民進党幹部)との含みがある。安倍が投げたカードは、野党共闘と党内結束の二兎を追う蓮舫執行部の苦しい立ち位置を浮き彫りにしている。 《敬称略》 =おわり

               ◇

地曳航也・田島如生・加藤晶也・甲原潤之介・上林由宇太・林咲希が担当しました。


⦿日本経済新聞 2017年6月16日付掲載⦿
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