「私、無修正AV出演でパクられました」――現役AV女優が語った逮捕から釈放までの一部始終

今、AV業界に逆風が吹き荒れている。一連の出演強要問題に加え、今年に入り、現役のAV女優数人が無修正作品に出演したとして逮捕された。普段お世話になっている彼女たちは今、何を思っているのか? 事件の張本人に話を聞いた。 (取材・文/フリーライター 中山美里)

20170627 09
最近、1つのツイートがインターネット上を賑わせている。「皆さんに大切な話があります。是非見てくれると嬉しいです」という呟きと共に、4コマ漫画の画像(※右画像)が添付されている。そこには、このツイートをしている現役AV女優のかさいあみ本人が、わいせつ電磁的記録頒布幇助罪(無修正作品に出演した為)で逮捕された顚末が描かれているのだ。昨年3月3日に、国際NGO団体『ヒューマンライツナウ』がAV出演強要の被害について纏めた報告書を発表した。その後、大手プロダクションの社長らが続々と労働者派遣法で摘発。今年に入ってからは、既に引退した女優や男優までもが立件される異例の事態が起きている。この連続逮捕劇の前年に、実はかさいあみが沼津警察署に連行されていたというのだ。しかし何故、今頃になって公にしたのだろうか? 本人を直撃した。「AV女優さんのインタビューを集めた単行本が今年の1月に発売されたのですが、そこに『これはオフレコね。書いちゃダメですよ』と言って話した逮捕のことが勝手に書かれていたんです。それで色々と騒がれてしまいまして…」。他人から好き勝手書かれるくらいなら、自分の目で見たこと、心と身体で感じたことを自分の手でちゃんと書こう――。そう決断したのには理由がある。「実は、あの時捕まったのは私だけではなく、他にもいたんです。それを機に皆、業界をひっそり辞めていってしまった。私が皆の分まで『ここにいたんだよ』ってAV業界で生きた爪痕を遺していきたいと思っていた。だから、『いつか何らかの形でちゃんとお知らせしたい』と心の中で温めていたんです」。ある朝、突如押しかけてきた大勢の警察官により、逮捕されて沼津署まで連れて行かれてしまったかさいは、留置所での話をこう切り出した。「先ず驚いたのが、留置所って檻じゃないんですね。AVのイメージから、てっきり牢屋だと思い込んでいました」。

部屋は和室で雑居房、他に2人の女性が入っていて、「ここには殺人犯はいないから安心しな」と慰められたという。「一番残念だったのは、テレビドラマみたいに力ツ丼が出て来なかったことですね。朝早く連れて行かれて何も食べていなかったので、途中でお腹が空いてしまって(笑)。取り調べでは、『悪い事をしたのはわかっているな?』と何度も訊かれました」。静岡というお茶の名所にも拘わらず、薬缶に入った縁茶は粉を溶いたような安っぽいもの。取り調べという緊張感からなのか、ひたすら不味いお茶を啜ることになる。「おかげでトイレが近くなっちゃって…。でも、トイレに行く時って警察官がついてくるんですよね。恥ずかしかったですね」。AVでは“おしっこ潜入捜査官”を始め、放尿プレイも難なく熟すかさいたが、流石に現実では恥ずかしく、羞恥プレイとして楽しむ余裕も無かった。釈放は48時間後。結果は不起訴だった。晴れて自由の身になったのはいいものの、自分がどこにいるのかすらわからなかった。「『沼津ってどこ? どうやって帰るの?』状態でしたよ。しかも、家から出る時に『財布は置いてお金だけ持っていきなさい』と指示を受けまして、5000円札だけ持っていったんですね。そしたら、思いの外帰りの新幹線代が高くて、切符を買ったら残りは僅か数百円。お腹が空いているし、『折角、娑婆に出たのに肉まん1個しか買えないなんて!』って涙出ました」。最後に、今のAV業界に対して思うことを聞いてみた。「私、AVが元々好きなんです。現場では私の裸を見ても勃起すらしない男たちが、黙々と其々の仕事をしている。変な情熱をエロに注ぐ変な人ばかり。『こんな変態がいるんだ!』って日々新しい発見がある面白い業界です。だから、私はエロ屋として、『AVとずっとどっかしらで携わっていけたらいいな』と思っているんです。だから、AVが大好きで頑張りたいと思っていて、『捕まったっていいじゃない、だってAV業界だもの byみ○を』という精神を持っている人と一緒にやっていきたいですね」。美しくセクシーな女性が、「大金を稼ぎたい」「有名になりたい」等様々な思いを抱いて飛び込んでくるAV業界。だが、有名になれるのも大金を稼げるのもほんの一握りだ。況してや、逮捕さえされる可能性がある仕事である。「やるんだったら覚悟を据えて」とかさいは言う。今後、業界に対する法律が作られ、これまでグレーだったことが黒と白に分けられていくと言われている。そうなった場合、“覚悟”の中身も更に変わっていくのだろう。しかも、これは出演する側だけの話ではない。今後、法改正が進めば、日本国内での無修正動画の視聴が事実上不可能になるばかりか、観る側が逮捕される可能性すら捨て切れないのだ。AV業界の今後の動向から目が離せない。


キャプチャ  2017年6月号掲載
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