タブーだらけの引退女王・浅田真央の真実――カネのなる木に群がる銭ゲバとマスコミに封殺された黒い過去

先日、引退を表明したフィギュアスケーターの浅田真央。嘗て天才少女と祭り上げられ、今も国民的人気を誇る彼女の引退会見は、聞きたいことも聞けないタブーだらけの不可解なものだった――。 (取材・文/本誌編集部)

フィギュアスケート界のスター、浅田真央が引退を発表した。ニュースやワイドショーが挙って取り上げた2017年4月10日の引退会見は、如何にも浅田らしいほのぼのとした空気に包まれた。

――辛かったことは?
「辛かったことはそんなに無くて、やはりこの道を選んできたのも自分。自分がやりたいと望んでやってきた道なので」

――トリプルアクセルに声をかけるとしたら?
「難しい。うーん、『何でもっと簡単に飛ばせてくれないの?』って感じです」

約1時間半に亘ってそんな質疑が続き、最後に司会者が「最後に(浅田を)送り出せる質問を…」と促すと、会場は微笑に包まれた。席を立って最後の挨拶をする途中には、声を詰まらせ、後ろを向いて涙を拭うような仕草を見せた。多くのファンに愛され続けてきた浅田らしい引退会見だった。しかしその一方で、不自然なまでに浅田を気遣う記者の質問には、違和感を覚えた人もいたのではないだろうか? 「違和感の正体は、記者たちが肝心な質問をしなかったことでしょう。浅田自身が再三、口にし続けてきた『オリンピックで金メダルを獲る』という目標が叶えられなかったことに対する思いを聞く質問が無かったのが象徴的で、突っ込んだ質問が憚られるような空気がありました。記者たちが真央ちゃんの心中を“忖度”したということでしょうね」(スポーツ紙記者)。勿論、其々のオリンピックやメダルに関する漠然とした質問はあったのだが、何れもこれまでと変わらぬ優等生的な答えがあったのみ。そんな不自然な空気が垣間見えたのが、ライバル関係にあったキム・ヨナに関する話題だろう。質問したのは『しんぶん赤旗』の記者だったのだが、会見後、『産経新聞』が暗に批判するような記事を掲載し、インターネット上でも赤旗記者に対する批判が殺到した。「浅田の引退会見は、現場にいた記者だけでなく、ニュースを報じたメディア、それを伝えるコメンテーター、更に情報を受け取るファンに至るまで、周囲が総がかりで“美しいラスト”を演出したようなものですよ」(同)。

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なるほど、確かに浅田のアスリートとしての実績は超一流だ。周囲がここまで敬意を払うのも理解はできる。幼い頃から天才少女として注目を集め、15歳でシニアデビューを果たした浅田は、その少女然としたルックスや天真爛漫なキャラクターも相俟って、瞬く間に世間の注目を集める存在となった。年齢制限の為、トリノオリンピックへの出場は叶わなかったが、初めてのオリンピックとなったバンクーバー大会では銀メダルを獲得。4年後に選手生活の集大成として臨んだソチオリンピックでは、ショートプログラムで転倒という致命的なミスをしてしまうが、そこから立ち直ってフリーで見せた演技は、日本中を感動させた。その後も、引退か現役続行かで揺れた心境を“ハーフハーフ”と表現して休養に入り、1年後に復帰。思うような成績は残せなかったが、不調に苦しむ姿もまた、世の中の注目を集め続けた。但し、冷静に考えれば、浅田はオリンピックでは銀メダルを獲得しただけである。オリンピックで浅田以上の実績を残した選手はいくらでもおり、その意味では、浅田をここまでの“国民的ヒロイン”に押し上げたのは、アスリートとしての実力以上に、ドラマチックな物語性にあったことは明白だろう。「浅田の周囲は兎に角、魅力的な物語に溢れていましたからね。山あり谷ありで激動の選手生活に加えて、サイドストーリーがこれでもかというほど豊富にあった。ありていに言えば、浅田ほど数字が取れる選手はいなかったということです」(ワイドショー関係者)。実際、メディアもこうした物語を殊更煽り続けてきた筈である。にも拘わらず、引退会見に限っては、オリンピックで金メダルが獲れなかったことや、ライバルと言われ続けたキム・ヨナとの関係について、まるで大した出来事ではなかったかのように、深く触れることを避けたのだ。浅田は何故、ここまでアンタッチャブルな存在に祭り上げられてしまったのか?

これは勿論、浅田に非がある訳ではない。浅田は選手として精一杯、競技に取り組んだ上で、周囲から望まれたことに対し、誠実に対応してきたに過ぎない。「問題は、浅田を取り巻く環境です。スターとなり、大金を生み出す存在となった浅田の周囲には、否応無しに様々な大人たちが群がってきたんです」(スケート関係者)。最初に浅田の商品価値に目をつけたのはテレビだ。各局がこの天才少女を挙って取り上げ、フィギュアの大会の放映権料が高騰し始めた。『グランプリシリーズ』を『テレビ朝日』が、『テレビ東京』もアイスショーを中継するようになったが、とりわけ力を入れていたのが『フジテレビ』だ。フジは、浅田がシニアデビューして脚光を集めるようになった2005年から、『全日本選手権』と『世界選手権』を独占中継する契約を結んでいる。この契約によって、凡そ10年の間に支払われた放映権料は100億円を超えると言われている。「フジが大金を注ぎ込んだのは、浅田の存在があったからに他なりません。実際、その人気は凄まじく、十分、放映権料に見合うだけの視聴率があった筈です」(広告代理店関係者)。浅田人気には企業スポンサーも殺到した。『日本航空(JAL)』・『花王』・『日本生命』・『住友生命』・『アサヒビール』といったナショナルクライアントのCMに出演し、『伊藤ハム』・『森永製菓』・『ロッテ』・『エアウィーヴ』等、ピーク時には10社を超える企業とスポンサー契約を結んでいる。「浅田は、各企業とブランドアドバイザーという名目で契約を結んでおり、その額は1社あたり約3000万円。アスリートですから、他のタレントに比べると単価は低めですが、効果は絶大な為、“企業がCMに使いたい女性ランキング”等では、綾瀬はるかや佐々木希といった女優・タレントを抑えてトップになったこともあります。オリンピック毎に浅田の広告価値は上がっており、ソチ大会の後は1本5000万円になったとも言われています。10社なら年間5億円の計算ですね」(同)。そして実は、こうした浅田マネーの恩恵に最も与ってきたのが『日本スケート連盟(JFS)』である。アマチュア競技者という立場上、浅田はJFSに選手登録をしており、その規定によって収入の一部をJFSに納付しなければならなかったのだ。「テレビ放映権料は、ほぼ丸々JFSに入っていたし、JFSは様々なアイスショーにも主管・協賛という形で絡んでいます。その為、少々の怪我では休むこともできなかった。更に言えば、プロ宣言をしていない浅田は、CM収入の20%をJFSに納めなければならず、賞金が出るGPシリーズ等の収入も、10%を納付していました。細かい話では、JFSが窓口となっていたテレビ出演も、仮に100万円のギャラが出ても、浅田には5万円程度しか渡らなかったそうです。JFSのスポンサーも、浅田というスターがいてこそで、浅田の存在によってJFSが得たメリットは、金額に換算すれば数十億円は下らない筈です」(前出のスケート関係者)。

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JFSはホームページで財務状況を公開しており、浅田がシニアデビューした翌年の2006年の正味財産は約4億6000万円。これに対し、ソチオリンピックが開かれた2013年度には約15億2000万円にまで増えている。「その反面、協会は強化費や遠征のサポート等に十分なお金を出しているとは言い難い面がある。ソチ大会では、十数名の協会幹部が選手村で類繁に酒盛りをしていたと報じられたこともありました。そのお金はどこから出ているのか、考えたことがあるんでしょうか?」(前出のフィギュア関係者)。そんな浅田頼みの実態が表面化したのは、ソチオリンピック後に浅田が引退か現役続行かで悩んだ挙げ句、1年間の休養という道を選んだ時のことだ。「当時の浅田はモチベーションも無く、度重なる怪我もあってコンディションも最悪。思いはあったものの、本当は引退に傾いていたんです。ところが、浅田が引退してプロ転向すれば、JFSへの収入は激減してしまう。これを恐れたJFSや、現役続行を強く望むスポンサー企業の意向もあって、苦渋の選択で1年間の休養後に復帰という形になったんです。一体、誰の為に滑るのか、復帰後の浅田は見ていて可哀想でした」(同)。同様の問題は、男子フィギュアのスーパースター・羽生結弦にも指摘されているが、JFSはその体質を変えるつもりはなさそうだ。浅田の選手生活は、マスコミ・マネジメント会社・スポンサー企業・JFS、そしてファンと、様々な大人たちによって左右されてきた。彼らは浅田の商品価値を守る為に一体となり、浅田を“タブー化”させてしまったのだ。

例えば、キム・ヨナとのライバル関係を巡って採点への不満や疑問が溢れていた時期に、荒川静香が著書で「点数は正当。浅田はキム・ヨナに負けていた」という評価をしたことがあった。ところが、この真っ当な評価には、「韓国人の肩を持つのか!」「浅田の人気に嫉妬している」「国賊」といった心無い批判が殺到する事態となった。また、ショートプログラムの失敗から立ち直ったソチオリンピック“伝説のフリー”の評価も同様だ。多くのマスコミは「トリプルアクセル等6種8回の3回転ジャンプを全て成功させた」と賛辞を送っていたが、実際の採点では“回転が不十分”とされたジャンプがあった。にも拘わらず、これに気が付いたメディアは、“成功”を“着氷に成功”と微妙に言い換えることで、この美談を維持し続けたのだ。浅田タブーに関しては、2つの有名な事件も起きている。1つは、2012年に発覚した浅田の著書を巡る出版中止事件だ。この年の2月に『ポプラ社』から発売される予定だった初のエッセー『大丈夫、きっと明日はできる』は、予約だけで10万部を超える等、ベストセラーは確実と言われていたが、直前になって発売中止となり、そのままお蔵入りしてしまっている。「発売中止は、浅田の強い意向だったそうです。理由は、本の帯に書かれた“ママ、ほんとうにありがとう”という言葉です。浅田は、直前の2011年12月に亡くなっていた母・匡子さんの死が本の宣伝に使われたことに激怒したと聞いています。商売の為に美談を仕立て上げようとするのはマスコミの常套手段。テレビがこの話題に触れようともしなかったのも当然でしょうね」(出版業界開係者)。そしてもう1つ。浅田に関する最大のタブーとされてきたのが、父親のスキャングルだ。休養中だった2015年に『週刊新潮』が報じた記事のタイトルは、『浅田真央復帰を邪魔する“実父”女性暴行逮捕の被害届』。記事によれば、浅田が休養からの復帰を発表した4日後、浅田の父親が交際相手の女性に殴る蹴るの暴行を加え、逮捕されていたという。「父親が元ホストで、財を成して飲食業に転身したことや、以前に3度も逮捕歴があったこと。別の女性にお金を返す為、浅田の事務所から300万円を借りていたこと等も報じられていましたが、殆どのメディアはこの記事を黙殺しました。勿論、真央ちゃん自身と事件は無関係ですが、一方ではお金のかかるフィギュアを習わせる為に母親が苦労していたという美談を散々、報じていた筈なんですけどね」(前出のワイドショー関係者)。何れにしても、様々な柵を乗り越え、漸く引退を発表した浅田の今後は、プロスケーターの傍ら様々な活動にチャレンジすることになる。現時点での新しい動きは『IMG JAPAN』主催のアイスショーが発表されている程度だが、水面下では「浅田をキャスターに起用しよう」というテレビ各局の争奪戦も始まっているという。「最有力視されているのは、大きな大会の放映権を持つフジテレビとテレビ朝日です。特にフジは、2014年に系列の東海テレビで姉の浅田舞をキャスターに起用する等、外堀を着々と埋めてきました。対抗がイメージのいいNHKでしょうか」(テレビ局関係者)。どのような生き方を選ぶかは浅田次第だが、この先、自分を守る為には、浅田自身が大人になる必要がありそうだ。


キャプチャ  第21号掲載




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