【1強惨敗】(中) 小池新党、待望と懸念

20170711 05
東京都の小池百合子知事が発した“国民ファースト”という言葉は、瞬く間に永田町に広がった。都議選から一夜明けた今月3日、自らが率いる地域政党『都民ファーストの会』の国政進出の可能性を記者団から問われた小池氏は、「都民ファーストならぬ国民ファーストをベースに考える必要がある。そういう方が増えていけば国民にとってもいいことだ」と述べ、含みを持たせた。都民ファーストは都議選で反自民票を取り込み、都議会第1党に躍り出た。国政に踏み出せば、自民党に代わる新たな保守層の受け皿になる可能性を秘める。選拳期間中、安倍首相を名指しして批判することはなかった小池知事も、大躍進が伝えられた2日夜には、記者会見で「街頭演説は101回、総理よりも100回ほど多かった」と軽口を叩き、1回しか街頭に立たなかった首相を当てこすって対抗心を滲ませた。自民党は3日の党紀委員会で、小池知事が提出していた離党届を受理した。小池知事の“反党行為”には除名処分を求める声も多かったが、二階俊博幹事長は「色々な意見は承知しているが、その上での判断だ」と言葉を濁した。党関係者は、「小池知事とは喧嘩しないということだ。今の自民党にそんな力は無い」と嘆いた。

自民党に吹いた逆風を生かせず、僅か5議席に留まった野党第1党の民進党の失望感も大きい。蓮舫代表は昨日の党常任幹事会で、「自民党への怒りの声がこれまでにないくらい上がっていたが、受け皿になったのは都民ファーストだった。何故私たちが受け皿になれなかったのか、猛省をして厳しく総括したい」と唇を噛んだ。都議選では、現職8人を含む公認候補16人が都民ファーストに流れた。支持率低迷が続くようなら、国政選挙を前に小池新党に駆け込む議員が続出しかねない。選挙期間中は、民進党を除籍(除名)された長島昭久氏(元防衛副大臣)や、自民党を離党した若狭勝議員ら、所属政党を離れた国会議員が都民ファースト候補の応援に入った。地域政党『減税日本』を率いる名古屋市の河村たかし市長も3日、「国政で大きい流れを作ったほうがいい。日本国中の人が夜明けを待っている」と述べ、小池新党との合流に意欲を示した。ただ、都民ファーストで当選した候補の半数近くは、議員経験の無い新人だ。追加公認を含む55人の内、自民離党組が10人、民進離党組が13人で、出身政党もばらばら。ある自民党都議は、「実態は寄せ集めで、内部分裂が起きるのは時間の問題だ」と指摘する。過去の歴史では、期待を集めて新党を結成しても、その後の離合集散によって急速に支持を失うケースが繰り返されてきた。先ずは、都政で実績を残せるかどうかが国政進出への試金石となる。 (政治部 加藤理一郎・社会部 田中重人)


⦿読売新聞 2017年7月5日付掲載⦿
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