控え目に言って駄作! ピース又吉の新作小説『劇場』が『火花』に負けず劣らずつまらなかった

又吉先生の新作『劇場』(新潮社)は皆さん読まれましたか? 初版部数が30万部で、小説では村上春樹に次ぐ売り上げみたいです。「んなもん読むわけねーだろ」という賢明な読者の代わりに、いやいや読んでみました!

20170711 10
天下の芥川賞作家・又吉先生、待望の第2作! その名も『劇場』! 前作の『火花』(文藝春秋)の時と比べて、あまり盛り上がっていませんが、又吉先生の書く物だからきっと面白い筈! 今年の芥川賞もやっぱり又吉先生に決まり! 天才だから前代未聞の2度目の受賞もいけるでしょう。読んだ感想は後に回すとして(※記事タイトルにでっかく書いているけど)、先ずはC級芸人の又吉が、どういう訳か芥川賞を獲るまでの軌跡を辿ってみたいと思います。又吉先生こと又吉直樹は、綾部祐二(※先日何故か渡米)と共にお笑いコンビ『ピース』を結成。コンビとしては大した結果を残していないものの、何か上手いことやってテレビのいいポジションに居座ることに成功。その後、文学マニアという“趣味”で注目を集めることに。皆さんの周りにもいますよね。本人は中身の無い人間なのに、“趣味”で目立とうとするカス。それは兎も角、又吉は本の世界でも引っ張りだこになりました。又吉の写真付き帯コメントが急増して、薄ら寒い気持ちになった読者も多いことでしょう。その大したことを言っていない、てか他の本でも流用可能なくらいに無駄な帯コメントは、“又吉の帯だと買う気が失せる”現象も生みました。「又吉が帯だったから買った」と思われることほどの屈辱はないですからね。そして、月刊文芸誌『文學界』(文藝春秋)での作家デビュー。どうして部数の少ない文芸誌なんかで態々発表したかというと、単に権威に目が眩んだからに他なりません。ブロガーのはあちゅうが作家宣言したのと同じ理由です。デビュー作の『火花』が掲載された文學界は、忽ち増刷に増刷を重ねて超話題に。まぁ、元々の部数が少な過ぎなだけですが…。で、話題賞みたいなノリで芥川賞を受賞して、身の丈以上に持ち上げられている現在の彼の状況に至る訳です。

その『火花』ですが、つまらないですね。シュールな芸風の売れない芸人・徳永と、更にシュールな先輩芸人・神谷との師弟関係を描いた地獄のつまらなさ。今回の『劇場』でもシュールなギャグが満載なことから、どうやら又吉先生は本気でシュールを愛しているようで。致命的にダサい価値観だけど大丈夫? それにしても、世間では『火花』を絶賛する声ばかり。「若しかしたら良い作品なのかも…」と心配な読者もいることでしょう。でも、ご安心を。芥川賞の選評では、9人中5人が否定的な意見を述べているんです。堀江利幸は「描写の上滑り」「反復の単調さ」、村上龍は「長過ぎる」、奥泉光は「心情の掘り下げが無い」とボロクソ。酷い! これで何故芥川賞を獲れたのか謎なくらいです。余談ですが、『火花』支持派はどういう訳か反対意見を受け付けません。バカはバカなりの読み方があってもいいので咎めませんが、せめて「自分は恥ずかしいセンスの塊なんだ」と自覚して生きて頂きたいものですね。今回の『劇場』は、『火花』からほぼ2年。待たせるね~。期待持たせ過ぎじゃない? でも、この新潮社発行の『劇場』は、実は『火花』より先に書き始めた作品だったらしく、筆が止まっていた頃に文藝春秋から依頼があり、そっちを先に進めたんだとか。あれ? 『火花』を担当した女性編集者が、「又吉さんに小説を書かせた私って凄い!」とメディアに出まくっていたような…。色々あるんですね。『劇場』は、下北沢を舞台にした恋愛小説。前回の『火花』は吉祥寺が舞台でした。何でしょう、この吉祥寺・下北沢という絶妙なチョイス。皆の嫌いなカルチャー臭ですよ! あらすじをざっくり言うと、小劇団の永田という男が、道で偶然見かけた沙希をナンパして成功(※あり得ない。ストリートナンパなめんな!)。喫茶店に行き、意気投合。家具屋でデートした後に、いつの間にか女の部屋に入り浸る関係に(※雑な展開!)。で、同棲生活に移行しますが、そこから徐々に永田のダメ男っぷりが露わに。沙希もさすがに嫌気が差して、実家に戻る口実で永田と別れることを決めました。同棲していたアパートを引き払う時に、最後の別れとして2人はまた出会う訳ですが、何故かまた仲睦まじくなり…。あーキモキモ! おえー! という話です。沙希は神経質な永田に束縛され、女友だちと真面に遊べないくらいの生活を強いられていたのに、「永くん(※永田のこと)はなにも悪くないもん。変わったのは私の方だから」と、悪いことは全部自分のせいにしています。バカ女ですね。更に言えば、男に従順で都合のいい女。それとメンヘラか。これがインターネット上なら、「女をバカにするな!」と主婦層からの総攻撃によって炎上する案件ですよ。せめて嫉妬を拗らせたサイコパス小説に振り切ってくれればいいものの、最後にお互いの想いを語り合わせて、無理矢理“男女のすれ違い”に落ち着かせたりするもんだから、中途半端な終わり方に。控え目に言って駄作でしょう。あと、最も不愉快なのがオチ。変な猿のお面を被って、「ばああああ」と何度も繰り返すという唐突な終わり方。はい、安易な奇抜さに逃げています。『火花』の豊胸して乳を揺らすラストに通じる薄ら寒さです。2作とも似たような終わり方って、もう最悪ですね。作家辞めればいいのに。いやいや、又吉先生には今後も作家活動を続けてほしいですよ。インタビュー等で自作への酷評に憤っている姿を見ると、大変愉快な気持ちになりますからね。次回作も更なるプレッシャーがかかるでしょうし、今から楽しみです。天才・又吉先生の第3作目に期待しましょう!


キャプチャ  第22号掲載
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