【男たちの貧困】(09) 口淫されるだけの売り専ボーイで1円も稼げず…鬱病で人生滅茶苦茶、借金地獄の“自殺未遂”芸人

20170725 08
お笑いコンビ『ダウンタウン』に憧れて、『よしもとクリエイティブエージェンシー』が運営するタレント養成学校『大阪NSC』に通った佐野うさぎさん(29)。故郷の青森県から“笑いのメッカ”大阪府に移り住んだのは、18歳の時だった。しかし、青森の訛りが出るのが嫌で内向的になり、軈て対話すら怖くなり、鬱病を発症。自殺未遂もした。「牛丼屋でアルバイトしていたんですけど、お客さんがいなくて、厨房で1人の時に衝動的に皿を割りまくって、『次来た客を殺す!』って思ったり、病院の精神科に行って、おじいちゃんの医者に向かって竹刀を振り回したり…。貰った薬を一気に飲んで、気が付いたら目の前に母親がいました。その間に起こったことの記憶が全然無いんです」。鬱病の発症の理由は今も不明。結局、親に連れ戻される形で凡そ半年、青森で静養した。しかし、芸人で一花咲かせたい夢は諦め切れず、今度は東京に出た。俳優の専門学校に通い、その後、『三木プロダクション』に所属して芸人生活をスタート。鬱病の次に待ち受けていたのは貧乏生活だった。専門学校時代の奨学金、未納だった国民健康保険と税金、お笑いライブ開催の費用、風俗での豪遊等が何年もかけて累積しており、気付けば600万円の借金を背負っていた。「愈々、アルバイトの給料が振り込まれる口座が差し押さえられることになって、『これはヤバい』と。そこからは、お金にならない芸人を辞めて、朝から晩までアルバイト漬けの生活に。漸く保険料と税金の未納分だけ完済しましたけど、奨学金の390万円は未だ…」。

3~4年ほど前、遂に借金で首の回らなくなった佐野さんは、フリーの芸人をしていた頃に知り合った大手広告会社社員の男性の友人宅に転がり込んだ。「余っているリビングに住ませてくれ!」と頼んで、3年間も居座った。その時に紹介してもらった割のいいアルバイトが、男性を相手に口淫されるだけの売り専ボーイだった。「友だち曰く、『口でされるだけで時給2000円。でも、お客さんは精子を飲むことが目的だから、イッたら直接、チップで3万円とか5万円貰えるぞ』と。面接に行ったら、60歳ぐらいのおじいちゃんが店主で、チューしながらチンチンを触られるという(笑)。僕、その前日にブラジリアンワックスでアソコの毛を全部剃っていたんで、パイパン状態だったんですよ。それを見たおじいちゃんは、『フ~ッ!』てテンション上がっていました」。場所は“ゲイタウン”新宿2丁目。店は地下の小さなバーで、客が来店してお好みのボーイを決めると、更に地下の個室に向かう。そこで発射を行うという訳だ。ボーイの給料は完全歩合制。指名がかからなければ、何時間店内にいても0円だ。「僕は結局、1回も指名されませんでした。ジャニーズ系の可愛い子がモテる店だったんで。そのおじいちゃんは気を遣って、唐揚げを作ってくれて、それを食べて帰るだけの2日間。1円も稼げないまま辞めました」。現在、本業の芸人以外にも、お笑い芸人プロレスラーとして活動する佐野さん。住まいは都内のボロアパートで、トイレはあるが風呂は無し。米だけはキープしており、毎日のように卵かけごはんにして食べる。お笑いライブがカフェで開催されれば冷凍スープが貰えるので、貰って帰り、アルバイトのスーツアクターやスタントマンの現場に行くと、支給されたお弁当を持って帰っては冷凍して、何日かで分けて食べる…。そんな暮らしを続けていると、鬱病を発症した頃のように、再び精神的に追い詰められることが稀にある。「『今、ここで100万円を拾っても、借金を返せば1銭も残らない』と思うと絶望的でした。『ヒーターを点けて、その火がカーテンに移ったら、火事になって死ねるかなぁ』とか。そんなことも考えました」。借金と、いつ再発するかわからない鬱病と闘う日々は、未だ続きそうだ。 (取材・文/フリーライター 伊藤雅奈子)


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