【南鳥島に注目せよ!】(17) まだまだ増える海底熱水鉱床の資源量

20170726 09
2007年に海洋基本法が施行され、最初の海洋基本計画が策定されたのが2008年。これを受けて、メタンハイドレートや海底熱水鉱床等の海洋資源を、商業化を目指して開発する動きが一気に加速する。海底の探査が精力的に行われる中で発見されたのが、本連載でこれまで取り上げてきた数々の海底熱水鉱床。それ以外にも、小笠原海域のベヨネース海丘で発見されている“白嶺鉱床”や、2016年の調査で新たに発見された沖縄近海の“田名サイト”や“比嘉サイト”等、枚挙に暇が無いほどである。また、発見後に行われた深部ボーリング調査等によって、新たな事実が判明したというケースも少なくない。例えば、『石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)』によって開発の実証実験が行われる、沖縄海域・伊是名海穴の“Hakureiサイト”がそうだ。2013年の時点で、Hakureiサイトの資源量は340万トンと推測されていた。これは、嘗て秋田県で操業していた中規模黒鉱鉱床である『深沢鉱床』と同程度の規模だと言える。

ところが、2014年に行われた深部ボーリング調査によって、驚きの事実が判明する。先ずは、マウンド自体が推測よりも大きかった。“海底面よりも下”に存在する部分を、前回のボーリング調査では把握できていなかったのだ。そして、マウンド周辺の“海底面より下”では、層状になった非常に大きな鉱体の存在を確認。つまり、340万トンは、“海底面よりも上”にあった部分の資源量に過ぎなかったのである。マウンドの“海底面よりも下”にあった部分の資源量が50万トンで、新たに発見された下部鉱体の資源量は何と350万トン。合計400万トンがプラスされ、Hakureiサイトの資源量は一気に740万トンにまで膨れ上がったのである。このように、現在までに推測されている海底熱水鉱床の資源量は、今後の調査や新技術の投入等で更に増加する可能性がある。小笠原海域のべヨネース海丘で行われたボーリング調査により、白嶺鉱床の資源量は10万トンと推測されている。Hakureiサイトと比較すると小粒だが、この調査も海底表層部のチムニーやマウンドが対象で、海底面より下に“お宝”が眠っている可能性は否定できない。沖縄近海の田名サイトと比嘉サイトは、2016年に発見されたばかりの新たな海底熱水鉱床でもあり、海底観察・物理探査・ボーリング調査等が行われるのはこれから。資源量が評価されるまでには、もう少し時間が必要だろう。とはいえ、南北800m×東西600mの広い範囲に、大小多数のチムニーやマウンドが群集して分布する田名サイトには、かなりの資源量が期待できそう。採取された試料が、金や銀等貴金属を多く含有する等、ポテンシャルも高そうである。


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