【男たちの貧困】(10) アイドルオタクの知識を生かして日銭を稼ぐ…定住する生き方を捨てたネカフェ限定ホームレス芸人

20170801 07
「ホームレスではあるけれど、路上生活者じゃない。僕はネカフェ難民です」――。そう主張するのは、アイドルオタクの本質をネタにしているピン芸人の鈴木在人さん(38)。在人さんは住所不定。定住する生き方を3年前に捨てた。20代の頃は地元の静岡県で営業マンをしていたが、上京後に『ワタナべコメディスクール』に入学。貯金を切り崩す生活が始まり、30代になるとほぼフリーターの生活に。有名とんかつチェーン『松乃家』で深夜のアルバイトを始めると、凄まじいスピードで新規オープンするチェーン店舗に在人さんは派遣され続けた。神奈川県内を、いいように盥回しにされたのだ。「毎日がハードで、帰る時間が無くなった。だったらもう、『部屋を借りないほうがいいかなぁ』って、横浜の本店に荷物を置かせてもらった。単なる便利屋でしたね。結局、3年働いて、神奈川のチェーン内で2番目の古株になりました」。バッグで持ち歩けない荷物は、月額2万7000円の貸倉庫で保管しているという。家賃・ガス・水道・電気代というライフラインの固定費がかからないことを考えれば、断然安いからだ。「『安い賃貸を借りたら…』とも思うけど、初期費用が10万円以上もかかると思うと、『いいやっ、今生活できているし』ってなっちゃう」。

在人さんの現在の主な収入源は、物流倉庫の夜勤アルバイト。更に、日暮里の地下アイドルライブカフェでアルバイトをしていた経験を生かし、小さな劇場の舞台設営・単独ライブ・演劇の裏方スタッフとしても活動する。ステージスタッフとして培った5年のノウハウは財産だ。「夜勤アルバイトとステージの仕事が重なって、2日間寝られなかった時は、爆睡して山手線を何周回ったか…。地下鉄も6往復して、昼過ぎになってそのまま銭湯に行って仕事場に行くなんてこともありました。携帯電話の充電はマックかカフェ。マックには本当にお世話になっていて、コーヒー1杯で10時間粘ったこともあります。ポテトが100円の時にはケチャップを沢山貰いました」。最近増えているコンビニのイートインも頻繁に活用しているという。「コンビニでは、食パンを買って3日は食い繋いでます。最近、そこそこ腹が膨れることを知って感動した組み合わせは、“豆腐+納豆”です。豆腐は1丁100円以下、納豆は3パックで50円。おにぎりが1個100円以上することを考えれば、安価で満腹になる夢のコラボです」。嘗ては、『萌えこれ学園』という地下アイドルに夢中だった。オタクサークルに入ってオタ芸も習得。それがエキストラのアルバイトで生かされ、『EXILE』のAKIRAが出演した連続ドラマ『GTO』(フジテレビ系)に出演。『モーニング娘。』が『森三中』の大島美幸と黒沢かずこと共演した『au』のテレビCM“モリ娘。誕生”でも、ライブMC編とライブステージ編にオタとして出演。『南海キャンディーズ』山里亮太の真横というべストポジションで、画面に映りまくった。「空き缶を集める人たちを“人生の先輩”と呼んでいます。ああいう生き方を否定はしないけど、俺は楽なほうに逃げ易い性格なんで、路上生活者になると、もう戻れない気がする。だから、『路上で寝るのだけは止めよう』と決めています。寝るのはインターネットカフェか電車です」。在人さんが路上で寝た時、その日が“人生の別れ目”なのは間違いないだろう。 (取材・文/フリーライター 伊藤雅奈子)


キャプチャ  キャプチャ
スポンサーサイト

テーマ : 社会問題
ジャンル : ニュース

轮廓

George Clooney

Author:George Clooney

最新文章
档案
分类
计数器
排名

FC2Blog Ranking

广告
搜索
RSS链接
链接
QR码
QR