旅行サイトが“脇役”になる…旅行予約は“メタサーチ”へ、グーグルも本格参入間近

20170808 11
ホテルや航空券等のインターネット予約サービスを横断的に検索し、価格等を比較する“メタサーチ”を提供するサイトの存在感が高まっている。先月、メタサーチ大手『カヤック』を運営する『カヤックソフトウェア』が、日本への本格進出を表明。日本に支社長を置き、旅行サイトの他、ホテルや航空会社のサイトとの提携も増やして、広告宣伝に力を入れる。同社シニアバイスプレジデントのデビー・スー氏は、「日本はアメリカや中国に次ぐ重要な市場で、成長余地も大きい」と語る。ドイツ大手の『トリバゴ』も、日本でテレビCMを積極的に放映。旅行口コミサイト大手の『トリップアドバイザー』は、2013年から日本でも本格的にメタサーチを取り入れてきた。更に、『Google』も旅行予約のメタサーチを強化している。検索窓にホテル名等を入れると価格を比較できる機能を既に導入済みだが、昨年からスマートフォン用の旅行アプリ『グーグルトリップス』の英語版の提供を開始。日本語版の提供時期について、同社関係者は「極めて近い将来」と明かし、日本でも本格参入する構えだ。何故今、メタサーチが台頭してきたのか? 背景には、旅行予約サイトの競争激化がある。

特に変化が起きているのが国内旅行だ。『楽天』の『楽天トラベル』や『リクルートグループ』の『じゃらんnet』等、日本の予約サイトの独壇場だったが、訪日外国人の増加で『エクスペディア』やオランダの『ブッキングドットコム』といった外資系が日本国内での事業を強化。有力ホテルも自社サイトに注力するようになり、安さを求める消費者にとって比較検討する煩雑さが増した。その手間を解消するサービスとして、複数の予約サイトを自動的に検索・比較し、ホテルや航空券の価格を瞬時に一覧表示するメタサーチへのニーズが高まっている。メタサーチは、提携サイトへ誘導した際のクリック課金や、予約成立時の手数料が主な収入源。予約業務を直接手掛けない一方、泊まりたいホテルの値下げを通知する機能や、旅程の管理機能、旅行予約サイトを訪れなくても予約できる機能等も開発。メタサーチの利便性が増すことで、既存の予約サイトは、メタサーチに利用される“脇役”へと押しやられる可能性も出てきている。こうした構造変化は欧米で先行して起きており、大手旅行サイトは傘下にメタサーチを取り込んできた。実は、カヤックは12年にブッキングドットコムの親会社である『プライスライングループ』に買収され、トリバゴも同年にエクスペディアの傘下に入っている。国内にも、『ベンチャーリパブリック』(東京都港区)が運営する『トラベル.jp』等がある。だが、世界大手が資本力を武器に日本で攻勢をかけ始めたことで、旅行予約の在り方が大きく変わり、旅行業界が新たな競争に曝されるのは必至だ。 (取材・文/本誌 宇賀神宰司)


キャプチャ  2017年8月7日・14日号掲載
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