色・欲・カネの無間地獄…グラビアアイドル残酷絵巻、そして歴史は繰り返される

グラビアアイドルは芸能界への登竜門。水着姿で男性誌や漫画誌のグラビアを飾り、選ばれし者は華やかなテレビの世界へ――。多くの男性の支持を得られるのは勿論のこと、世の女性たちがそんなシンデレラストーリーに憧れてもおかしくはない。だが、外と内で見るのは大違い。グラドル業界の内部を知り尽くした男が、業界の悲惨な裏歴史をぶちまける! (取材・文/芸能ジャーナリスト 西田大志)

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「ねぇ、お願い。どこかいい事務所あったら紹介して! でないと私…」。でないとAVにでも売られるというのかい? 冗談交じりに返したら、本当にその通りだった。旧知のグラビアアイドルであるM香(※以下全て仮名)からそんなメールがあったのは、2016年夏のこと。M香は知名度こそ低いものの、着エロDVDのジャンルでは売れっ子だった。なのに、所属する小さなプロダクションは更なる収入を得ようと、M香を“芸能人AV”に売り飛ばそうとする。最後の一線を守るべく、グラビア撮影で知り合った筆者にメールを送ってきたが、最早逃げ場などどこにも無かった。若しAVを拒否したら、莫大な違約金を科せられるというのだ。M香からのSOSのメールは、せめてもの抵抗だったかもしれない。軈て、大々的にAVで売り出されたM香の姿が、各誌のグラビアを飾る。皮肉なことに、グラビア時代よりメイクもスタイリングも数段豪華である。「いいオンナになったよ、フフフ」。どこか寂しさを隠すようにM香は、“第2の人生”を笑う。それにしても昨今、グラビアアイドルほど地に堕ちたカテゴリーもないだろう。小向美奈子の覚醒剤逮捕からストリップ転向、小阪由佳の激変した姿での舌禍、眞鍋かをりの旧事務所との骨肉の争い、高見盛をダシに使った松阪南の売名行為、そして前出のM香のように次々と“AV予備軍”としての狙い撃ち――。いくら不況の芸能界とはいえ、突出した負のオーラに満ちている。嘗てグラビアアイドルが華々しかったのは、優香・小池栄子・佐藤江梨子らが台頭した1990年代後半のこと。写真集やDVDがバカ売れし、誰を表紙にするかで雑誌の売れ行きすらも左右した。トップに躍り出た彼女たちは、“出世魚”の如くグラビアをステップ台とし、女優やタレントとして成長していく。

だがしかし、そんな“夢物語”は精々、ほしのあきや南明奈くらいまでだ。「グラビアの事務所はどこも青息吐息。イメージDVDは500枚も売れないし、予算のかかる写真集も一握りの子しか出せない。嘗て巨乳王国を築き、自分の事務所の子は絶対に脱がせなかったサンズの野川義治社長も、遂に亜矢乃という秘蔵っ子に映画で濡れ場をやらせ、ヌード写真集に繋げざるを得なくなったんです」(グラビア誌カメラマン)。グラビア界の地盤沈下は、同時にあり得ない裏側を浮き彫りにしていく。筆者は過去15年に亘って、目の前で“色”と“欲”と“カネ”の臭いのするグラビア界の事象に立ち会ってきた。これから綴るのは、そのほんの一部である。「うちの事務所って、アルバイト禁止どころか堂々とやれって言われていた。だから私、ある雑誌のキャンギャルに選ばれているのに、朝5時からコンビニでアルバイトして、その後、お昼から水着の仕事に行っていたんだから。自分の巻頭グラビアが載っている雑誌を、自分で紐解きしていたんだよ(笑)」。あどけない顔に迫力のJカップで人気を博したH美は、そんな事情を明かす。H美がデビューと同時にグラビアを席巻したのは、2004年のこと。人気の渦中にありながら、“兼コンビニアルバイト”を強いられた。純粋なグラビアでの収入は、コンビニバイトの3分の1にも満たなかった。「幸い、私は実家に住んでいたから大丈夫だったけど、1人暮らしの子は悲惨だったなぁ。ほら、スタジオでのグラビア撮影って、お菓子とか軽食が一杯出るでしょ? ああいうのを『貰っていいですか?』って、こっそり持って帰るんだから。表紙を飾るような売れている先輩でも、露骨におねだりしていたし」。ここ最近、眞鍋かをりが前所属事務所と裁判沙汰になっていたのは、一にも二にも金銭面の不遇である。同じ事務所の小倉優子は、ほんの3~4年前まで月給8万円だったという証言がある。それでいて、事務所の社長は億単位の脱税で起訴されるのだから、如何に彼女たちが薄給でコキ使われているか、一目瞭然だ。「だから、稼ぐ為には皆、率のいいアルバイトに走るの。まぁ、手っ取り早いのは高級キャバクラかな。それも、おいそれとファンがやって来れないような六本木や銀座の超一等地ね」。水着よりも刺激的な胸開きのドレスに身を包み、上客相手にアフターや同伴の申し入れをすることに余念がない。彼女たちの横の繋がりから、1軒に4人も5人もB級グラドルが在籍する店も存在する。その中には、今や“国民的アイドルエニットの地方版”に拾われた爆乳タレントもいるのだ。グラビア業界では、暫く休業した後に改名して復帰するケースは少なくない。その殆どが、事務所から全く収入が無く、辞めても一定期間の謹慎を余儀なくされ、漸く名義変えを条件に移籍を許されるのである。ただ、川村ゆきえのような大物なら兎も角、「○○復活!」と煽っても、そのブランクの間にファンが去っているケースが殆ど。そんな無間地獄の入り口に、多くのグラドルたちが佇んでいる。

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それは異様な光景だった。2005年に雑誌のグラビア撮影に立ち会い、デビューしたばかりという新人タレントを見た時のこと。高過ぎる鼻や切り開いたような目頭は、明らかに整形であることがわかったが、胸の谷間こそ言葉を失った。胸骨の辺りに、紫に変色した痣が見える。いくらファンデーションを塗っても隠せる筈のない色彩に――。「その痣、どうしたの?」「駅の階段で転んじゃってぇ、胸をドーンとぶつけちゃったの」。まるで抑揚のない声で答える。「漫画じゃあるまいし…」という言葉を飲み込んだが、その新人と会ったのはそれが最初で最後となった。細い手足なのにKカップという限度を超えた豊胸手術が破綻をきたしたのだ。タレントをスカウトしたら先ず整形と豊胸を行うことで有名な事務所の女社長は、悪びれる風もなく言った。「あの子、勝手に自分で胸を弄って、安い手術だったから中で腐ったみたいなの。そう、片方がぺったんこになって。それっきり、どこか行っちゃったのよ」。まるで、拾った猫が出ていったくらいの物言いだ。この社長に限らず、女性マネージャーほど冷酷な面がある。例えば、今は女優に転向したMは、豊満なボディーを誇ったグラビア時代、女社長の車に閉じ込められたことがある。乳首出しヌードなら300万円という出版社の条件に、何としても首を縦に振ってもらわないと困るというのだ。Mは渋々と条件を飲んだが、翌年の契約満了と共に移籍を叩きつけた。

また、アイドルのAV転身のはしりであるHは、グラビア時代に所属した事務所の女社長とそりが合わなかった。事務所の経営悪化に伴い、莫大なギャラが入るAVを女社長は推し進めるが、Hはこれを敢然と拒否。別の事務所に移ってほどなく、自らの意思でAVデビューを飾る。列火の如く怒った女社長は、Hが去った後の看板アイドルだった後輩のKを、かなり強引にAV転身させた。最早、“女衒”としか呼べない迷走ぶりである。これに対し、男のスタッフは自身の欲望に忠実に暴走する。つい最近も、“樋口竜太郎”と名乗る芸能プロ社長が、面接に来た女性を強姦したとして逮捕された。所属タレントに必ず“藤”の字を付ける通称“藤軍団”の社長等も、殆どのタレントに手をつけたと自ら豪語するほど。メジャーなところでは、北川景子や大久保麻理子が在籍した『ノイエ』の社長も、所属タレントにエロメールを送り付ける等の行為を繰り返し、自身の事務所を崩壊させている。2年前に引退したGカップアイドルのKは、焼酎のロックをあおりながら筆者にこう打ち明けた。「私は円満に辞めたんだけど、その3日後よ、マネージャーからメールが来たのは。『もう所属タレントじゃないから、男と女として付き合ってくれないか?』って言うの。それはずるいと思わない?」。若い男性マネージャーにとって、連日のように熟れた肉体が水着でポーズを取るのを見続けるうち、“商品”という自制心を超えてしまうのだろうか? だとしたら、そんな世界に夢を持って飛び込む彼女たちに未来はない。Kは、谷間の切れ込みをアピールするかのような至近距離で、こんなことも呟いた。「ジュニア系のタレントが多い大手事務所のHは、整体師と鍼灸師をいつもスタンバイさせているの。あそこの事務所の子は仕事がハードだから、体が悲鳴を上げている。かといって未成年だから、そうそうクスリ漬けにする訳にもいかない。だから、整体や鍼で体を騙し騙しで続けさせるんだって…」。この原稿を書く前夜、旧知のグラビア編集者が入稿直前にプロダクション社長に怒鳴られている場面に出くわした。「Yの顔、もうちょっと削っとけよ」。ウエストや二の腕のレスポンス(修正)は今時珍しくもないが、「顔の輪郭をMacで削れ」というのだ。こんな思い上がりも甚だしい事務所に付き合わされる編集者、並びにファンが可哀想でならない。因みに、Yはテレビに出ない日は無いくらいの売れっ子である。 《敬称略》


キャプチャ  第3号掲載

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