【ここがヘンだよ日本の薬局】(16) 絶対に行ってはいけないダメな薬局6箇条

「薬局なんてどこも一緒」というのは大きな間違いだ。薬局選びを間違うと、薬害を被る可能性もある。現役の薬剤師たちに“自分が患者なら絶対に行きたくない薬局”を聞いたところ、主に6つの答えが返ってきた。 (取材・文/フリーライター 鈴木光司)

①薬剤師にコミュニケーション能力が無い
実は、薬剤師への取材で一番出てきたNG事項がこれ。関東近郊の男性薬剤師が言う。「拙いのは、コミュニケーション能力が無い薬剤師がいる薬局ですね。患者さんが何を求めているのかを察知できないと、根本的なところを含めて色々な齟齬が生じることがあります。まぁ、そうは言っても、薬剤師を含めた理系の大学卒業者はコミュニケーション能力に欠ける人が多いのですが(笑)。それだけに、いざ実際に患者さんと接する現場に出ると、中々上手く意思の疎通ができない薬剤師も多いです。しかし、コミュニケーション能力は大切で、これが無いと薬の効果が薄れるという可能性すらある。どういうことかと言うと、薬というのは、その薬が効くと患者さん本人が信じない限り、効き難いものでもあるのです。それなのに、無用の心配をかけてしまう薬剤師もいる。患者さんによっては、医師に貰った薬を『良い薬を出してもらいましたね』と薬剤師が一言言うだけで、患者さんは安心して治療効果が上がることもありますから」。プラシーボ効果ではないが、心持ちの問題という訳だ。更には、こんな話も。「副作用についてもそうです。確かに薬には副作用がありますが、正直、私なんかの場合は、微に入り細に穿ち内容を聞きたくはありません。1000人に1人起こるかどうかの症状――橫紋筋融解症(※筋細胞内の成分が血中に流れてしまう症状。最悪の場合、腎不全等で死亡するケースも)やスティーブンス・ジョンソン症候群(※皮膚等の過敏症。致死率が10%に達することもある)等の副作用を長々と説明されたら、効く薬も効かなくなってきます。そんな説明をする必要があるのでしょうか? 『この患者さんは副作用への心配が強いな』と思ったら、『極端な副作用はレアケースであり、過度な心配をする必要はない』ということを説明したほうがいい。それもこれも、薬剤師が患者さんとコミュニケーションを取れるかどうかにかかっていると思います。今後は超高齢社会で在宅医療等も多くなってきますから、薬剤師も積極的に患者さんと交わる必要が出てきたのではないでしょうか」(同)。コミュニケーションは双方の努力でもある。患者側も積極的に薬剤師と交わることが必要なようだ。

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②ジェネリック医薬品を勧め過ぎる
今やジェネリック医薬品の認知度は上がり、患者の要望も多いと思うが…。「ジェネリックを勧めるかどうかより、薬剤師は薬局にあるものをちゃんと説明することが必要だと思います。先発の薬品だったらどれそれ、ジェネリックの場合はどれそれ…というように。そういった意味では、他の種類で在庫がある薬を患者さんに知らせない薬剤師がいるとしたら、良い薬局とは言えないかもしれません。というのも、患者さんによっては必ずしもジェネリックが最良とは限らないからです。こういう言い方は何ですが、地方や下町等で、同じ効用なら兎も角、財布に優しい薬が一番という人には、ジェネリックを勧めたほうがいいでしょう。しかし、嘗ての田園調布等の高級住宅街に住むような人は、薬にもブランド志向が強いので、ジェネリックではないほうが喜ばれることもある。そこの見極めも大切だと思います」(30代薬剤師)。尤も、薬局の規模や方針によっても変わるようである。「廃棄のリスクを考えて、ジェネリックを置いてあっても、その在庫が1種類だったりする個人薬局等ではそのようにはいきません。いずれにしても、薬剤師が必要以上に患者さんにジェネリックを勧めるようなことがあったら、おかしいでしょうね」(同)。

③パートの従業員が多過ぎる
「一概にパートの薬剤師が悪いとは言えません。パートはパートでも、大門未知子(※テレビ朝日系ドラマ『ドクターX』の主人公)みたいなスーパーパートもいますから(笑)。但し、パートの薬剤師はかかりつけ薬剤師にはなれません。患者さんが家の近所の薬局等でかかりつけ薬剤師を見つけたいなら、パートの薬剤師ではなく、常駐の薬剤師がいるところを見つけたほうがいいでしょうね。尤も、かかりつけ薬剤師になるには、薬局に週35時間以上勤務しなければいけないので、相当数の薬剤師がその基準では難しくなってくるのも事実です。ですから、現実的にはパートの薬剤師がいる薬局は多いとは思います。このパートかどうかの見極めは、実のところ患者さんには難しい。厚生局の監査もタイムカードの偽造が疑われる等、よっぽどおかしいことがないと入らないくらいですからね。抑々、かかりつけ薬剤師は24時間、薬に関しての相談を患者さんから受けることになっているので、経営者の薬剤師でもない限り、厳しいということもあるのですが」(30代薬剤師)。

④上から目線で一方的に決め付ける
命に関わることだけに、医者を筆頭に、医療従事者には患者も頭が上がらない面はある。が、しかし…。「何を根拠にしているかわかりませんが、中には矢鱈と上から目線の薬剤師がいますよね。そのような人は、今の時代には些か即さないと思います。薬も、『これが効きますよ』みたいに患者さんに選択肢を与えないで、自分から押し付けるような人ですね。昔と違って患者さんもインターネット等で情報を集めていますし、知識も十分にありますからね。逆に地方等に多いのですが、個人的に患者さんの信頼を得ている薬剤師は立派ですね。お年寄りがかかりつけのように通う薬局の薬剤師は、健康診断の結果とか、その人のプライベートなことまで含めて相談を受けている。中には娘さんの結婚の相談まで(笑)。上から目線の薬剤師だったら、お年寄りでもそこまでは信頼されません。薬局過多の時代とも言われていますし、上から目線ではなく、患者さん側に立った薬剤師が必要とされていると思います。我々薬剤師の言うことは、医師に比べれば聞いてもらえないのも事実ですから」(40代薬剤師)。

⑤医師の言いなりになっている
前出の30代薬剤師は語る。「医師の出した処方がおかしいと思っても、何も言わないような薬剤師は如何なものか。例えば、他の病院で同じような効用の薬を飲んでいるのに、重ねて処方される等の場合、疑義照会をするのが薬剤師の仕事だと思います。抑々、薬剤師は薬のプロフェッショナルであり、こと薬に関しては医師より詳しいですからね。患者さんの中には医師も薬に詳しいと思っている人もいますが、正直、薬剤師ほどの知識はありません。処方する時に本等で調べる医師は沢山いますから。ですから、医師が出した処方でも、薬剤師から見たら疑問符が付くこともあり得るのです。若し疑義照会するような薬剤師がいたら、『医者が処方箋を出したのに面倒臭いな』等と思わずに、患者さんの為と思ってほしいですね」。

⑥新しい情報を取り入れない
医学の世界は日進月歩、薬も続々と新薬が発売される等、進化を続けている。それだけに、時代の波に乗れない薬剤師は、患者にとって困りものだ。都内勤務の女性医療従事者が言う。「薬剤師の資格は一度取ったらそのままなので、積極的に新しい情報を取り入れなければ、その薬剤師の知識はいつまでも古いままです。例えば、アレルギー等に関して言えば、常に新しい症状が現れている。特に子供さんなんかはそうですよね。知識を身に付けるには、自ら勉強しない限り無理です。正直、日常業務で忙殺されているので、中々勉強をする時間が無いのはわかるのですが、やはり患者さんの健康のことですから、ちゃんとしてもらいたい。勉強している薬剤師かどうかを、患者さんが見分けるのは難しいかもしれませんが、疑問に思ったことはどんどんぶつけたほうがいいと思います。それにきちんと答えられないようなら、私なら他の薬局を選びますね」。患者の薬剤師を見る目も試される時代になったようだ。


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