【JR・栄光と苦悩の30年】(19) 初試算! JR全177路線廃線危険度ランキング

本誌では、JRの全路線において、将来の沿線人口の減少率を独自に推計し、廃線危険度ランキングを作成した。廃線の危険が迫るのは『JR北海道』の路線だけではない。

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■表の見方
・増減率…2010~2050年までの沿線人口の推計増減率。推計には、国土数値情報の“将来設計人口メッシュ”(※1㎞メッシュ)、及び鉄道データ(※平成27年度)を使用。路線上の各駅から半径3㎞以内を沿線地域と定義し、メッシュデータから各沿線地域内の人口を推計。その合計値を沿線人口とした。分析には『ESRIジャパン』の『ArcGIS』を使用。分析協力は『慶應義塾大学河端瑞貴研究会』。順位は小数第2位以下を加味している。
・輸送密度…1日1㎞当たりの平均輸送量。鉄道統計年報(※平成25年)を使用。
・営業キロ…営業区間の長さを表す。各社資料を使用。

沿線住民が減れば、利用者も減り、鉄道経営は立ち行かなくなる。簡単な理屈だ。国土交通省の試算によると、2050年の日本の人口は1億人を下回り、2010年と比較して24%も減少する。本誌では、JRの全177路線において、2050年までの沿線人口の減少率を独自に推計。廃線危険度が高い順に並べたランキングを作成した。1位となったのが、JR北海道の留萌本線。既に一部区間が廃線となり、残り区間も経営が極端に厳しい路線だ。減少率約6割という数字は、あまりにも厳しい現実だ。意外に上位に入ってしまっているのが、『JR東日本』の路線だ。既に、2位の気仙沼線ではバス高速輸送システム(BRT)を導入する等、対策を打っている所もあるが、東北エリアの多くの路線で人口減少というリスクを抱えている。JR東日本が、首都圏の運輸事業や多角化事業で得た利益によって、地方の不採算路線を下支えするという構造をいつまで続けられるのかは不透明だ。なお、注意してほしいのが、このランキングはあくまでも沿線人口の減少率だけを考慮しているということ。併せて見てほしいのが、輸送密度と営業キロの数値である。例えば、7位の伊東線は、減少率こそ高いものの、東京から伊豆へ抜ける特急が多く走行し、輸送密度が高い。その意味で、直ちに廃線の危機が迫る訳ではない。真の意味で廃線危機が迫るのは、“人口減少率が高い”・“輸送密度が低い”・“営業区間が長くて沿線内で移動が完結している”の3点が揃っている路線だ。因みに、173位の可部線は、一度は廃線になった区間が復活した稀有な事例。廃線になる前に、否、廃線を防ぐ為に、ローカル線乗車の旅を企画してみるのもいいだろう。


キャプチャ  2017年3月25日号掲載
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