【南鳥島に注目せよ!】(22) 緊張感が更に高まってきた東シナ海

20170913 09
海に眠る宝である鉱物資源や燃料資源。日本の近海には、その両方が、しかも大量に存在する。しかし、これらが貴重であるのは、日本の周辺国も同じこと。資源やエネルギーは、どの国も喉から手が出るほど欲しいものだ。特に目立っているのが、急速な経済成長を遂げた中国の動き。日本の周辺海域においても、エネルギー資源の開発等を活発に行っている。しかし、海洋資源の自由な開発が許されているのは、領海や排他的経済水域(EEZ)の内側のみ。そして、2国間のEEZが重なるケースにおいては、有望な海洋資源がトラブルの“火種”となり易い。そこに領土問題まで絡んでくれば、大きなトラブルに発展するのは当然の話。尖閣諸島がある東シナ海は、日中間で火種が燻るどころか、そこからいつ火が出てもおかしくない状況になりつつある。中国と台湾も領有権を主張している尖閣諸島。この事態が生まれた背景にも、実は海洋資源が絡んでいる。中国や台湾が領有権を主張し始めたのは、国連の海洋調査で「東シナ海に豊富な燃料資源がある」と判明した1971年以降なのだ。

国連海洋法条約の批准が決定し、日本で効力が生じたのが1996年7月。条約に基づいてEEZが設定されるも、尖閣諸島の領有権がどの国にあるかで、その範囲は大きく変わってしまう。尖閣諸島やその周辺海域では、自ずとトラブルが増えていった。そして2010年には、尖閣諸島で中国漁船衝突事件が発生。レアアースショックの勃発にも繋がる大騒動へと発展する。中国が東シナ海での開発に力を入れ始めて以降、尖閣諸島周辺での領海侵犯や、東シナ海での不審船の発見等が、最早常態化している。日本がEEZの境界と主張する日中中間線の付近では、ガス田の開発とみられる探査船・掘削船・掘削施設等が、海上保安庁によって頻繁に発見されている状況。日中両政府は2008年、東シナ海のガス田共同開発について合意しているのだが、日本政府が抗議しているにも拘わらず、それを無視する形で開発が継続されている。2016年11月には、東シナ海の日中中間線付近でガス田を開発する掘削施設1基を新たに確認。これで何と17基目と、中国による開発が一方的に進められている。日本の弱腰外交を見越しての強硬姿勢だが、このまま無為無策というのはあまりに不甲斐ない。こういった施設が軍事に転用される危険性もあるのを考えると、中国政府に対する合意内容の確認等、何らかの対応が問われている。また、日本最南端の沖ノ鳥島においても同様の火種が存在する。2004年に中国は「沖ノ鳥島は島ではなく岩である」と主張。また、2016年には台湾との衝突があり、これに関連して中国が改めて「岩にEEZは無い」と主張する等、再び緊張が高まっている。領有権やEEZについての問題は、国益が大きく左右されるだけに、根が深い。


キャプチャ  キャプチャ
スポンサーサイト

テーマ : 環境・資源・エネルギー
ジャンル : 政治・経済

轮廓

George Clooney

Author:George Clooney

最新文章
档案
分类
计数器
排名

FC2Blog Ranking

广告
搜索
RSS链接
链接
QR码
QR