【寝言は寝て言え!】(22) 先に潰れてしまいました

1万円札でお馴染みの福沢論吉は、『学問のすゝめ』の中で「愚民の上に苛き政府あれば、良民の上には良き政府あるの理なり。ゆえに今わが日本国においてもこの人民ありてこの政治あるなり」と書いています。要するに、「政治は国民のレベルを反映したものでしかない」ということです。「政治家が悪い」と言っても、それを選んでいるのは国民ですし、安易に風に流されてはいけないなと思う訳です。流石は1万円。伊達に最高額紙幣やっていません。解散総選挙が迫ってきましたから、今一度噛み締めたい言葉です。政界の動きも慌ただしくなっています。恐らく、安倍政権からすると、「野党の足並みが揃わないうちに解散を…」との思いがあったのでしょう。ところが、その予想を上回るスピードで話が展開していきます。その様子は、アメリカの大ヒットドラマ『24』のようです。野党再編の中心にいるのは東京都の小池百合子知事です。最初は顧問で参加等と言われていましたが、結局、国政政党『希望の党』代表に就任しました。希望の党には、『日本のこころ』の中山恭子氏や、民進党を離党した勢力等が結集。更に、その民進党本体も希望の党に合流する見込みになりました。民進党は、前原氏が代表になって間もない状態で崩壊。安倍政権を潰す筈が、自分たちが先に潰れてしまいました。更に、小沢一郎代表の自由党も参加する見込みだとか…。もう闇鍋過ぎて言葉がありません。

無論、希望の党は憲法改正や安全保障政策で篩にかけるでしょうから、強硬に憲法改正反対を訴えていた民進党勢力は、希望の党の公認を得ることができないでしょう。若し仲間に入ってしまったら、それこそ終わりです。希望の党は、「自民党に投票したくないけど、日本共産党が関わるような野党共闘にも投票したくない」という人には受け皿になり得るでしょう。しかし、理念が先行しているようには見えないのです。「私たちにはこういうビジョンがあって、何をやって…」ということより、小池百合子という看板ありきで、選挙に勝てそうだから集まってきた感があります。政策面では、ウケそうなことばかりを実現可能かどうか別にして挙げている印象です。小池知事は、都政において豊洲やオリンピック等、懸案を抱えています。これを片付けずに国政進出とは、不安感しかありません。例えるなら、自分の部屋の掃除と片付けが全く進んでいないのに、もっと大きな別の部屋の片付けにも着手するようなものです。これでは効率が悪いでしょう。この原稿の執筆段階では否定していますが、小池知事が衆院選に出馬しないとも限りません。それこそ節操のない話でしょう。有権者をナメているのかと。無論、評価できる点もあるのですが、やはり色々な勢力を取り込み過ぎて、選挙後に分裂する可能性があります。何となく雰囲気で投票して思い通りにならないと、投票した国民からすると「騙された!」と思ってしまうかもしれません。しかし、それはお門違いではないでしょうか? そうした兆候・本質を見抜けなかった己を呪うしかない。


KAZUYA YouTuber。1988年、北海道生まれ。2012年、『YouTube』に『KAZUYA Channel』を開設。著書に『日本一わかりやすい保守の本』(青林堂)・『バカの国 国民がバカだと国家もバカになる』(アイバス出版)等。近著に『日本人が知っておくべき“日本国憲法”の話』(ベストセラーズ)。


キャプチャ  2017年10月12日号掲載
スポンサーサイト

テーマ : 衆議院解散・総選挙
ジャンル : 政治・経済

轮廓

George Clooney

Author:George Clooney

最新文章
档案
分类
计数器
排名

FC2Blog Ranking

广告
搜索
RSS链接
链接
QR码
QR