FC2ブログ

【日本の聖域】(21) SWC――『マルコポーロ』廃刊事件で一躍有名に、今もマスコミの監視を続けるユダヤ人組織

20180530 14
「タレントさんは多大なる影響力があり、皆様がこの重大な問題について知識を持つことは重要です」――。そんな言葉から始まるイスラエル大使館によるツイートがアップロードされたのは、2016年11月のことだった。“タレントさん”とは、秋元康氏プロデュースの『欅坂46』のことで、彼女たちはコンサートにおいて、ナチスを彷彿とさせる出で立ちで登場したのだった(※右画像)。ナチスをイメージさせる服装は国際的には完全なNGである。このような“ナチスタブー”を日本に広く知らしめるきっかけとなったのが、マルコポーロ廃刊事件だった。月刊誌『マルコポーロ』(文藝春秋)に『戦後世界史最大のタブー ナチ“ガス室”はなかった』という記事が掲載されたのは、1995年1月17日だった。丁度、阪神淡路大震災の発生日で、国内は震災のニュースで持ちきりだった為、マルコポーロの記事は然して注目されなかった。

記事を執筆したのは医師の西岡昌紀氏。その内容は、ナチスドイツがユダヤ人を迫害した歴史を否定しているものではない。ガス室での大量虐殺は作り話と主張するユダヤ人のジャーナリストや学者がいること、ナチスの指導部がユダヤ人絶滅を計画した書類が存在しないこと、実際に強制収容所にいた人物が「ガス室なんか見ていない」と主張していること、終戦直後にアメリカ軍がユダヤ人収容者の消毒室をガス室として報道したこと、サイクロンBという青酸ガスを使って大量虐殺が行なわれたというが、ガス室には換気扇も取り付けられておらず、次々と収容者をガス室に送り込むのは不可能なこと等を列挙し、ガス室の存在を否定していた。この記事を知ったアメリカのユダヤ人組織『サイモンウィーゼンタールセンター(SWC)』は、イスラエル大使館と共に『文藝春秋』に抗議すると共に、マルコポーロへの広告差し止めを企業に呼びかける事態となった。結局、『三菱自動車』・『フォルクスワーゲン』・『マイクロソフト』等が広告を拒否したことにより、文藝春秋側は一方的に謝罪。花田紀凱編集長は解任、田中健五社長が辞任し、マルコポーロは廃刊となった。SWCとは、ブエノスアイレスに潜伏していたナチスの高官・アイヒマンの居場所を突き止めたサイモン・ヴィーゼンタールの名を冠した組織で、ホロコーストの記録保存や反ユダヤ主義の監視を続け、ホロコーストに疑義を挟むことすらタブーとする強硬な姿勢を貫き続けている。マルコポーロ廃刊事件以降も、SWCによる日本のメディアへの監視は続けられ、2014年11月26日に『産経新聞』がホロコーストを否定する記述を含んだ本の広告を載せたことに対して抗議し、同年12月6日に産経は熊坂隆光社長からのお詫び文を掲載した。 (ノンフィクションライター 八木澤高明)


キャプチャ  キャプチャ
スポンサーサイト

テーマ : 国際問題
ジャンル : 政治・経済

轮廓

George Clooney

Author:George Clooney

最新文章
档案
分类
计数器
排名

FC2Blog Ranking

产品搜索
广告
搜索
RSS链接
链接