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【改革開放40年】第3部・新日中関係(03) サッカー指導、自主性育む

20180831 03
中国で、サッカー日本代表の元監督・岡田武史さん(61)のチーム作りの理念を文書化したマニュアル『OKADA METHOD(岡田方式)』を指針とするプロクラブがある。岡田さんが2013年まで2年間に亘り監督を務めた『浙江緑城』(浙江省杭州)だ。岡田さんがオーナーの『FC今治』(愛媛県今治市)と中国で唯一契約を結び、選手たちが自ら考えてプレーすることを重視する岡田方式を浸透させる為、日本人コーチ6人を常駐させている。熱烈なサッカーファンで知られる習近平国家主席は、“サッカー改革”を国策として掲げる。だが、2ヵ月前から緑城のU-13のコーチを務める池谷友良さん(56)は就任時、課題の多さに驚いた。同世代の子供の中では、サッカーエリートの筈のU-13の選手たちですら、「基礎を真面に教わらず、プレーや戦術の意味を考えることもなかったように見受けられた」からだ。日本人コーチたちは、改革開放で拍車がかかった受験競争に向けた詰め込み教育の弊害が背景にあるとみている。岡田さんと共に緑城を指導した小野剛さん(56)は、中国の指導は頭ごなしであることが多いと感じ、「特に選手が自分で考え、動くことが重要なサッカーにはそぐわない」と言い切った。それでも、U-13等で選手育成を担当する王維晟さん(29)は、日本人の同世代のチームと互角に戦えるようになってきた子供たちに、導入3年目に入った岡田方式の“効果”を実感している。

中国では今、緑城だけでなく、広東省や河北省等のクラブで日本人約30人が下部組織の指導にあたる。サッカー界の一部では、教育システムを補う存在として、“日本式”への期待が高まっている。習政権は“文化ソフトパワー強国”を掲げ、文化面でも国際的影響力を強めることを目指しているが、サッカー同様、課題に直面している。強国化の一翼を担う国産のアニメや漫画は、「技術は高い一方で、日本作品に比べてストーリー構成やキャラクター設定が単純で、創造性に欠ける」と指摘されて久しい。今月初旬に上海で開かれたゲーム見本市『チャイナジョイ』を訪れた中学1年生・朱竟軒さん(12)のお目当ては、日本アニメのフィギュアだった。「日本の作品は、作り手が何を表現したいのかがよく伝わってくる」と絶賛し、国産には「稚拙に感じる」と目もくれなかった。しかし、“00後”と呼ばれる2000年代生まれの若者の中には、その前の世代が親しんできた日本作品を血肉とし、更に自らの創造に繋げるという変化も生まれている。今年6月、CGキャラクターを動画投稿サイトに配信する等、上海を拠点にインターネットタレントとして活躍する宮崎壮玄さん(31)を、広東省珠海の高校3年生の男子生徒が助言を求めて訪ねてきた。動画サイトを見ると、男子生徒が受験勉強に取り組みつつCGで作ったという制服姿の男子高校生のキャラクターが、音楽に合わせて踊っていた。日中のサブカルチャーに詳しい宮崎さんから見ても、「我々がチームで行なうことを、ほぼ1人でやっていた。彼なら日本でも人気の出るキャラクターを生み出せるのではないか」と可能性を感じたという。少なくともサブカルチャーの世界では、日本が教えて中国が教わるという一方通行の関係から、日中が学び合って共に成長する新しい関係に入る萌芽が見えてきたようだ。


キャプチャ  2018年8月17日付掲載
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