【男の子育て日記】(21) 5月11日

一文がすくすくと成長している。生後半年で、体重は3677gから7650gと、生まれた時の倍になった。歯も生えてきた。未だ下の前歯が2本だけど、1日毎に伸びているのがわかる。これでおっぱいを吸われたらたまらないので、卒乳することになった。「助産院に相談したら、生理後だし、止め時だって。左のオッパイにトラブル痕があるのに、ここまでよく頑張ったねって」。お疲れ様でした。今後は毎日、時間帯と量を決めて、自分で搾りながら徐々に回数を減らしていくという。「ママはもう用済み?」。不安そうな母親の問いかけに、一文はぽかんとしている。「たけちゃん、ふさのことを子供を産む機械だと思っていない?」。妻の被害妄想が怖い。母乳を止めるのだから当然、ミルクを作る量は増える。一文の好きなミルクは、『森永乳業』の『E赤ちゃん』。余程美味しいのか、160ミリリットルを完飲するのに10分と掛からない。ミルクアレルギー疾患用ではないところもいい。他のものより1000円以上高いけど、止む無し。勿論、離乳食も開始した。ベビーフードの米粥をあげてみたが、あまりお気に召さない様子だ。ところが保育園では、2歳の園児が食べるお粥・さつまいも・人参・豆を残さず平らげる。ウチより美味しいのか? 大人と同じものを食べることで、ウンコの質が変わった。緑色のネバーッとしたものから、茶色の大便を捻り出すようになった。歯が2本しかない為、きちんと消化し切れないものが混ざっている。臭い臭い。

オムツは新生児用からS、SからMへと変わった。因みに、ウチは色々試したけど『パンパース』派。尿と糞を沢山受け止める作りだし、おしっこのお知らせラインがはっきりと出るから。他のメーカーと比べて通気性も良い為、蒸れることで肌が荒れることも減った。寝返りをバンバン打つようになった。元々、俯せ寝が好きな子だったが、ちょっと目を離した隙に、顔を完全にシーツに押し付けて寝ている現場を目撃してからというもの、心配性の父はおちおち眠れず、2~3時間おきに目を覚ましては気道が確保できているかチェックするようになった。常に眠いよ。四つん這いになるのが楽しいようで、足を前に出すことはできないものの、膝をついたまま腰を振る。その様子はまるでエアーセックスのようだ。一文よ、予言しておく。君は思春期を迎えたら同じことをやるよ。しかも何度も。ハイハイをやろうとするも、バランスを崩して思いっ切り頭や顔をぶつけ、その度に大きな声で泣く。益々目が離せなくなってきたので、『トイザらス』でベビーゲートを買ってきた。しかし、中に入れてみたものの、「ワレェ、こんなとこにワシを閉じ込めるんか!」とばかり泣きじゃくる。結果、使わないのに場所ばかり喰うへキサゴンが残った。トイザらスって広々としているじゃない? だから、家に置くとこんなにスペースを取るとは思わなかった。これはトイザらスの罠だわ。それでは最後に、成長する我が子に妻が一言。「もっと大きくなってね。お父さんみたいにおちんちんも」。下ネタオチかい!


樋口毅宏(ひぐち・たけひろ) 作家。1971年、東京都生まれ。帝京大学文学部卒業後、『コアマガジン』に入社。『ニャン2倶楽部Z』『BUBKA』編集部を経て、『白夜書房』に移籍。『コリアムービー』『みうらじゅんマガジン』の編集長を務める。2009年に作家に転身。著書に『日本のセックス』(双葉文庫)・『ルック・バック・イン・アンガー』(祥伝社文庫)・『さよなら小沢健二』(扶桑社)等。


キャプチャ  2016年10月6日号掲載
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