丸刈り謝罪に路上土下座…『EXILE』の焼けた肌よりも黒い『LDH』のブラック企業ぶりを暴く!

『LDH』社長のHIROが「社運をかける」と明言する映画『HiGH&LOW THE MOVIE』(日活・日本テレビ)は、青春映画とは名ばかりの暴力バトルアクション映画。しかし、彼らが所属するLDH社内も、映画に負けないほどのブラック企業だという――。 (取材・文/フリージャーナリスト 小石川シンイチ)

20161012 10
「何でお前がこんなに飲み食いしてるんだよ!」――。昨夏の深夜2時過ぎ、大阪市福島区の国道で若手社員に土下座強要をしたのは、『EXILE』・『三代目J Soul Brothers』・『E-girls』等多くの人気アーティストが所属する芸能事務所『LDH』の双子の副社長X・専務Yである。LDHは“Love・Dream・Happiness”の頭文字に由来し、表では仲間や夢を謳っているが、その実態がブラックな社風であることを『週刊文春』7月21日号(右写真)に暴露されたのだ。「社長のHIRO(五十嵐広行)の下、絶対的な上下関係。よく言えば体育会系、悪く言えばヤンキー系のノリ。体育会系苛めや体罰が横行し、この1年で20名近い社員が退職し、昨年度入社の新入社員は半年足らずで全員辞めたといいます」(労働ジャーナリスト)。この名物役員は、買いに行かせたiPhoneケースが「厚過ぎる」と、入社2ヵ月の社員に自主退職を迫り、ある社員には「腋臭だ」と言いがかりをつけて、腋臭手術を強要。更に、ある社員にはとんこつラーメン10杯を1人で食べさせたりと、社員はモノ同然の無茶ぶりを受けているのだ。尚、その問題の双子役員の1人は女優・尾野真千子の夫である。しかも、給与は基本給や業務手当等を合わせて、手取りで20万円程度と安月給だ。「労働時間は大体、月に480時間ほど。時間外勤務は220時間にもなります。70時間分の残業代は月8万円の業務手当に含まれていますが、それ以上の残業代は一切支払われていないといいます」(同)。220時間にも及ぶ時間外勤務は、厚生労働省が定める時間外勤務の過労死ラインである月80時間をゆうに超えている。告発した元社員は、長時間労働と残業代未払いについて労働基準監督署に相談しているという。

LDHと言えば、EXILEのリーダーであるHIROが、2003年にそれまでの『エイベックスグループ』から独立する形で立ち上げた芸能プロダクションである。HIROは2013年に芸能活動を引退。LDHの社長業に専念し、プロデューサー・実業家の道を歩んでいる。2012年9月には女優・上戸彩と入籍し、昨年8月には上戸との間に第1子となる女児が誕生する等、まさに順風満帆だが、自らが経営する芸能プロダクションはブラックそのものなのだ。抑々、HIROが経営者に向いているのかどうか自体に疑問符が付く。実は、LDHは単なるエイベックスの別働隊でしかない。東証1部に株式公開しているエイベックスではできないヤンチャな部分をLDHとして、別の外見(別会社)にしたに過ぎないのだ。先ず、EXILE等LDHのタレントはエイベックスと専属契約を結んでおり、レコード会社はエイベックス系列の『rhythm zone』だ。LDHの大株主はエイベックスの松浦勝人社長であり、現在も業務提携をしている協力関係にある等、近しい仲だ。「LDHは、2010年3月に東京国税局より調査を受け、2年間に亘って3億円の申告漏れを指摘されたことがありますが、その際にも、3億円の内の1億円は『関係会社等の間に仮装・隠蔽行為があった』と認定され、重加算の対象となりました。『その関係会社はエイベックスではないのか?』と囁かれたこともあります」(芸能記者)。HIROのデビューやEXILEの成功も、エイベックスの全面バックアップがあってのことなのだ。HIROは横浜市立金沢高等学校出身で、エイベックスの松浦社長は高校の先輩にあたる。当時、HIROは松浦が店長をしていた貸しレコード屋『友&愛』の常連で、高校の文化祭の時にはDJをやってもらっていた関係だ。高校卒業後の1989年に『DADA L.M.D』(テレビ朝日)のダンスコンテストに参加し、準優勝。そのコンテストを観ていたスカウトに声を掛けられ、1990年に『ZOO』としてデビュー。その後は『Japaness Soul Brothers』も結成し、ボビー・ブラウンの日本ツアーにも参加した。しかし、ZOOは1995年に解散。暫くは『DREAMS COME TRUE』のツアーのバックダンサー等を務めた後、1999年に『J Soul Brothers』として再デビューするチャンスを松浦から与えられる。そして、2001年に転機が訪れる。「ドラマ“できちゃった結婚”(フジテレビ系)の挿入歌を歌うアーティストが見つからず、エイベックス内で白羽の矢が立ったのがJ Soul Brothers(現在のEXILE)だったのです。それがヒットしたのです」(同)。つまり、EXILEはエイベックスのお膳立てでここまで成功してきたと言っても過言ではないのだ。

20161012 11
「LDHは、2007年3月期の売上高は約17億円でしたが、2008年3月期は約76億円と4倍近い伸びを示し、2009年3月期売上高は約100億円と急成長。2011年3月期には200億円目前まで迫りました。2013年には、HIROのパフォーマー引退効果もあり、5大ドームツアーでは100万人を動員し、売上高は200億円超に迫りました」(同)。目黒にあるLDHの事務所は、床と天井は黒、柱と壁は白! 超豪華なトレーニングジムを所有し、メンバーの専用ロッカーがズラリと並ぶ。「既に、音楽版権会社である“LDHミュージック”の他に、アパレル業の“LDHアパレル”、飲食業の“LDHキッチン”等の子会社を立ち上げています。その他にダンススクール(EXPG)も経営していますが、中学校の保健体育で選択科目だったダンスが必修化される等、経営的な追い風も吹いています」(同)。HIROは「中心にいられるように準備していきたい」と、2020年に新国立競技場で行われる東京オリンピックの開会式への出演についても意欲的な発言をするほどだ。しかし、LDHのビジネスモデルは、コンサートで稼ぐエイベックスのビジネスモデルそのものだ。「大量動員のドームツアーを行えば、チケットの売り上げは全てLDHの売上高になります。また、会場で限定グッズを販売することで売上高を増やすのです。例えば、HIROが参考にしていると思われるエイベックスでも、とある3ヵ月間の売上高はライブでは約125億円にもなりますが、その多くが経費として消えてしまい、利益として残るのは約10億円と、利益率は僅か8%程度なのです。一方、会場で販売するグッズの売上は約46億円ながらも、利益は約18億円と利益率は40%なのです。このように、ライブを重ねて売上高を伸ばし、グッズ販売で利益を増やすというビジネスモデルなのです」(税理士)。最新のツアーである『HiGH&LOW THE LIVE』のグッズでも、ポスター500円・各種Tシャツ各3100円・ビーチタオル4200円。更に、会場限定商品として、ビッグTシャツ各3600円・バンダナリストバンド各1200円と、兎に角バカ高いのだ。

最近は、アパレル『24karats』(株式会社『LDHアパレル』)も積極展開しているという。「一般人から見れば単なるヤンキーファッションのド派手なジャージでしかないのに、上下が3万4560円からとバカ高い。しかし、EXILEメンバーや『HIROから貰った』とAKB48等が着用して宣伝するおかげで、全国の30万人とも言われるEXILEファンが挙って購入しているのです」(前出の芸能記者)。バカ高いジャージを全国のマイルドヤンキーたちに買わせてボロ儲け…というビジネスモデルなのだ。しかし…。「HIROも、そのビジネスモデルの限界に気付いているようで、バラエティーやドラマ等にEXILEをバラ売りしましたが、どれも視聴率はパッとしない。これまでも、“EXILE魂”(毎日放送/TBSテレビ系)・“ひるザイル”(日本テレビ系)といったEXILEの冠番組は悉く打ち切りに。『EXILEだけでは数字が取れない』(テレビ局関係者)という厳しい声も多い。そして昨年には、EXILEのAKIRAが主演を務めたドラマ“HEAT”(関西テレビ/フジテレビ系)が、最低視聴率2.8%という今世紀ワースト記録を更新してしまいました。どの局もEXILEを使いたくはないが、背後にいるエイベックスを敵に回す訳にはいかない。なので、LDHキッチン経営の中目黒の飲食店では、EXILEメンバーが連日のように関係者を接待しているそうです。最早、ホストクラブ状態ですね」(同)。更に、先月18日に放送された『しゃべくり007』(日本テレビ系)でも、AKIRAや岩田剛典、更には『劇団EXILE』と、今をときめくEXILE一族が出演したのだが、平均視聴率は8.7%と1桁だった。通常、同番組の平均視聴率は12%前後。最近は、裏番組である『SMAP×SMAP』(関西テレビ/フジテレビ系)の不人気もあって、2桁は当たり前だった筈なのに、だ。そして、遂に今夏公開されたのが、映画『HiGH&LOW THE MOVIE』だ。「EXILE TRIBEがかつてない新たなエンタテインメントに挑戦! 世界初の総合エンタテインメントプロジェクト“HiGH&LOW”」と銘打ち、日本テレビと組んだものである。

20161012 12
HIROがスタートから大きく関わり、旗頭となって、「社運をかける」と明言している。だが、目標興行収入額は50億円と、そのあまりにも非現実的な目標額に、配給元の松竹も頭を抱えているという。「LDHによれば、愛とか友情を描く映画として観客を増やす為に、“不良映画”というワードを使うのはNGと通達しているそうです。先月15日に公開されましたが、観客動員ランキングを上げる為に、最初の連休中に全国47都道府県で200回にも及ぶ舞台挨拶ツアーを敢行しました。どのメンバーが来るかわからないようにして、お目当てのメンバーに遭遇するまでリピートさせる“舞台挨拶商法”が批判を浴びました」(同)。更に、先月22日に『京セラドーム大阪』公演からスタートするライブツアー『HiGH&LOW THE LIVE』は、来月15日の『東京ドーム』公演まで全国公演が予定されているが、ライブのチケット(通常料金1万2000円+税)に映画の前売り観賞券が付く先行特別料金の“プレミアムパッケージチケット”も販売しているという。先行特別料金では1296円(税別)引きにて販売し、映画のチケット(1296円)との抱き合わせ販売(合計1万2000円)を行っているのだ。これまでも、ライブチケットにおまけでCDを付けた売り方が“男版AKB商法”と揶揄されているLDHだが、最早、形振り構っていられないということか。「LDHの社風は体育会系のブラック企業。上の言うことは絶対で、取り敢えず大きな目標を立てて、できなければ『気合いが足りなかった』となる。今回の映画プロジェクトもコケれば、社員たちのブラック度が更に増すことになるでしょう」(労働ジャーナリスト)。映画よりも、LDHのブラック企業ぶりを見たほうが、怪談並みの怖さで、夏の火照った体を急速冷却できるかもしれない――。


キャプチャ  2016年10月号掲載

スポンサーサイト

テーマ : ブラック企業
ジャンル : 就職・お仕事

轮廓

George Clooney

Author:George Clooney

最新文章
档案
分类
计数器
排名

FC2Blog Ranking

广告
搜索
RSS链接
链接
QR码
QR