【創価学会vs日本共産党】(17) 野党共闘でまさかの急浮上も…内部には2つの崩壊の“火種”

日本共産党が、前代未聞の野党共闘に踏み切った。反自民の世論もあって、日本共産党には近年に無かったほどの追い風が吹くが、組織内部に目を向けると、2つの大きな火種が燻っている。

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来月の参議院選挙に向けた野党共闘で、“蟻の一穴”となる重要な動きがあった。舞台は香川選挙区だ。今月3日、日本共産党香川県委員会の松原昭夫委員長と、民進党香川県総支部連合会で代表を務める小川淳也議員(衆議院)は、ある確認書を交わしていた。ポイントは5つある。両党が手を組むに当たって、①私有財産を保障する②野党共闘に日本共産党の政策を持ち込まない③天皇制は現行憲法の全条項を守る④選挙での政権交代を堅持する⑤政教分離の原則を徹底させる。香川県では、野党統一候補として民進党の候補者を取り下げる代わりに、日本共産党の候補者を立てることにした。この確認書は、“日本共産党アレルギー”を持つ民進党の支持者に対して、「日本共産党は危なくないですよ」と説得する為に使う材料だった。つまり民進党は、日本共産党の方針を纏めた『綱領』に書いてある内容を確認した上で、「これなら大丈夫」と天下に公言したことを意味する。今回の野党共闘が蟻の一穴になり得るのは、確認書を交わしたことで、民進党には過去のように日本共産党を毛嫌いする理由が無くなるからだ。そして、政策の違いを乗り越えられるという“実績”ができたので、より踏み込んだ共闘を模索することができる。

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予兆はあった。この夏の参議院選挙の前哨戦となった4月23日の衆議院北海道5区の補欠選挙で、“珍事”が起きた。嘗て、「日本共産党の本質はシロアリ」と発言したことのある民進党の前原誠司議員(衆議院)が、日本共産党中央委員会書記局の小池晃局長と並んで、選挙カーの上で応援演説をしたのである。今回の野党共闘では、以前には考えられなかった事態が目の前で起こっているのだ。あまり指摘されないが、日本共産党は地方に強い。昨年の総務省調査によれば、地方議員の数は、自由民主党(3351人)・公明党(2921人)・日本共産党(2817人)と第3党なのだ。とりわけ、昨年4月の一斉地方選挙では、初めて全ての都道府県議会に議席を確保した。地方議員の総定数に占める割合(議席占有率)は、市町村合併の影響で自治体の数が減ったものの、過去最高となる8.42%に達した。加えて、議会での党派構成では、第2党となっているのが京都府議会(自民党28・日本共産党14)・京都市議会(自民党20・日本共産党18)・沖縄県議会(自民党14・日本共産党6・社民党6)。第3党となっているのが宮城県議会(自民党32・県民の声10・日本共産党8)・東京都議会(自民党56・公明党23・日本共産党17)と複数ある。日本共産党は、半世紀以上前から地方議員を増やす方針を取ってきたが、いつの間にか力を付けていたのである。

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更に、国会に目を転じれば、衆議院でも参議院でも上昇の機運が見られる。この夏の参議院選挙に向けた日本共産党の目標は、比例代表で850万票以上、9議席の獲得となっている。選挙区については、13の定数区・複数区の全てで議席の獲得を目指す等、 “攻める姿勢”を明確にした。その蛇取り役である党首の志位和夫委員長は、「野党の統一候補が実現した全国32の1人区では、勝利を勝ち取る為に全力を挙げて臨む」と力を込めて語る。目下のところ、“勢い”に乗っているかに見える日本共産党だが、足元では内部の人的・財政的基盤が大きく揺らいでいる。機関紙の『しんぶん赤旗』(以下、『赤旗』と省略)の発行部数と党員の数が年々減り続けているのだ。最大の問題は、現在の勢いを“党勢”の拡大に結び付けられないことだ。これまで日本共産党は、何度も赤旗の部数と党員数を増やす対策に取り組んできたが、これといった有効な打開策を見い出せていない。昨年1月に公表された党員数は30万5000人で、ピークだった1987年の48万7000人から37%も落ち込んでいる。部数に関しては、日本共産党が『環太平洋戦略的経済協定(TPP)』に反対の論陣を張っていることから、『農業協同組合(JA)』や『日本医師会』等利害の一致する読者が増えてきた。野党連合で、他党の関係者が読むようにもなった。だが、どれも“焼け石に水”である。長期凋落については、豪胆な志位委員長でも、人知れず頭を抱えている筈である。


キャプチャ  2016年6月25日号掲載

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