【刑務所のリアル】(01) 地獄に堕ちた女のラストチャンス…クスリ漬けで天涯孤独になったシングルマザーの“獄中結婚”

“獄中結婚”――。そんなロマンチックな出来事が実際に起こることもある。覚醒剤の所持と使用で有罪判決を受けた染宮友香さん(仮名・25)も、その1人だ。 (聞き手/フリーライター 清水芽々)

20161027 01
20歳の時、成人式後の同窓会で、中学時代に片思いしていた彼と再会。その日のうちにラブホテルへ行って妊娠。済し崩しにできちゃった結婚しました。この軽率な行動が、全ての始まりだったと思っています。「母として子供に責任がある」という自覚と、嘗て好きだった男性と結婚できたという私の少女趣味な考えは甘かったことを、直ぐに知りました。酔った勢いのセックスが招いた妊娠と、結婚に彼が責任や愛情を感じる筈もなく、結婚生活は直ぐに破綻。乳飲み子を抱え、途方に暮れそうになっていた私は、知り合いに紹介されたスナックで働き始めました。シングルマザーで苦労人のママ(50代)と、ママの実弟というマスター(41)がとてもいい人だったので、どうにか暮らしていけたのですが、やはり「女として満たされたい」という思いがあったのか、常連客だった阿倍(仮名)というヤクザと付き合うようになったんです。妊娠がわかってから1年半くらい男日照りだった私は、阿倍とのセックスに溺れ、折角の稼ぎを貢ぐまでになりました。そんな私を心配したママとマスターが「手を引くように」と阿倍に忠告をすると、阿倍は私に強引に薬物を与え、更に言いなりにしました。そしてある日、赤ん坊を託児所に預けっ放しにしていたことで児童相談所に連絡が行き、警察が介入。自宅で薬物でぐったりしていたところを踏み込まれて、私は逮捕されました。初犯であること、子供がいることに加え、マスターとママの陳情もあったせいか、判決は1年6ヵ月でしたが、執行猶予が3年付きました。ここで更生すればよかったのですが、逮捕が原因で正式に離婚し、実家からは勘当され、子供は施設に預けさせられ、私は天涯孤独に。その寂しさから逃れられず、自分から阿倍に連絡を取って、再び薬物に手を出しました。

当時、ママとマスターのところに居候をしていた私は阿倍に連絡し、家出同然に姿を消していました。その私が阿倍と一緒にいることを知ったママが通報し、中毒状態のまま私は連行されました。当然、執行猶予は取り消しになり、1年6ヵ月の間、栃木刑務所に収容されることになりました。配属は洋裁工場でしたが、薬物犯罪者ばかりの雑居房で精神病院のようでした。矢鱈と話しかけてくる40代のおばちゃんがいて、最初はちょっと和んだ気分になりましたが、薬物の影響で、話した相手や話の内容を直ぐに忘れてしまうという痴呆のような症状だったようです。誰も相手にしていないのに、1日中喋っている姿にゾッとしたのを覚えています。逆に、周りと全く関わらない鬱っぽい人もいました。私と同じくらいの年齢だったと思います。子供が3人いるという主婦の受刑者は、家族が面会に来る度に号泣していました。雨風が凌げて、3食食べられて、布団があって、病気になれば医者にかかることができて…という過不足の無い暮らしではありましたが、やはり外の世界と遮断された環境は不安で、寂しくて、辛いものがありました。そんな私にとって心の支えとなってくれたのがマスター。獄中結婚した今の夫です。定期的に面会に来てくれて、身内にすら見捨てられ、実の子供も手離すことになった私を責めることなく、「人生をやり直そう」と励ましてくれました。プロポーズをされたのは1年が過ぎた頃。未だ刑期が半年ほど残っていましたが、「その間に僕が新生活の準備をしておくから、君は心の準備をしていて下さい」と言われ、涙が止まりませんでした。刑期を終え、出所した私は、迎えに来てくれた夫の車でそのまま新居へ。一番初めに考えたことは、施設から子供を取り戻すこと。その為には生活を立て直す必要があるので、刑務所に技術指導に来ていた方の美容室で、美容師見習いとして働くことになりました。「もっと経済的に安定したい」と思ったし、「若しまた1人になってしまった場合でも、子供をきちんと育てていけるように…」という考えで、手に職をつけようと思ったんです。夫は私の交友関係や環境に配慮し、「別の土地でやり直したほうがいいだろう」と、ママの店を出て、違う店で雇われマスターとして働き始めています。今は施設に夫婦で面会に行き、子供と交流しています。3人で暮らせる日も近いと信じて生きています。


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