【ホワイトハッカーなんでも相談室】(19) 最新のハイテク捜査について教えて下さい!

古い刑事ドラマを見ていると、「現代の捜査方法と比べて、“足で稼ぐ”捜査が多いな」という印象があります。『太陽にほえろ!』(日本テレビ系)や『西部警察』(テレビ朝日系)の時代には、未だインターネットもありませんし、ハイテク犯罪も存在しませんでした。誘拐事件が起こると、刑事が被害者宅にテープレコーダーを設置し、電話を逆探知をする為に「会話を伸ばしてくれ」とジェスチャーをするのがお約束でした。しかし実は、1990年代後半から電話会社にデジタル交換機が導入され、発信元は電話会社に一瞬で表示されるようになっていたのです。それでもドラマでそんな場面があり続けたのは、犯罪者に「逆探知は時間がかかる」と思い込ませる為でした。実際は、電話がかかれば発信元は瞬時にわかり、捜査員が犯人の元へ駆けつけることができた訳です。現在は、犯罪に携帯電話が多く使われています。その場合は、基地局からの受信電波を三角測量して発信元を割り出す方法や、電話会社の位置情報サービスを応用してGPSから位置を特定します。GPSの位置情報を許可するほどの間抜けな犯罪者はいないでしょうが、端末の位置情報をどうするかは電話会社の交換機が決めていますので、GPSを“不許可”にしていても位置がわかるのです。しかし、『iPhone』は交換機に依存する方法に準拠していない為、この方法が通用しません。iPhoneで110番通報した経験がある人はわかると思いますが、iPhoneではGPSによる位置情報を許可していても、警察には情報が届かないのです。扨て、最新のハイテク捜査ですが、アメリカの人気ドラマ『CSI:科学捜査班』(CBSテレビ系)で登場するような捜査方法が日本でも採用されています。弾道検査はレーザーポインターで入射角も正確に出ますし、発射残渣からは拳銃を撃った人間が特定できます。紙からも指紋は検出可能で、筆跡や音声での本人確認も精度が高いので、物的証拠があれば、昭和の時代よりもかなり早く犯人に辿り着けます。また監視カメラも、街頭カメラや公的交通機関に設置されているカメラだけではなく、タクシーに搭載されたドライブレコーダーもあります。現在のタクシーはアナログ式の走行管理(タコグラフ)ではなく、ドライブレコーダーと連動した走行管理システムを使っていますので、犯罪の発生時間に現場付近を走行していたタクシーからの情報提供が容易になりました。この先、通信網がより高速化して、情報を保存していくストレージがより大容量化していけば、日本中が録画され、犯罪が行われた時間に遡って映像を確認できる時代が訪れるかもしれませんね。


石川英治(いしかわ・ひではる) 『東日本インターネット事業協同組合』理事。1969年、埼玉県生まれ。『西武鉄道』退社後、弁護士秘書・外車販売・訪問販売等の職を経て起業。1998年までハッカーグループ『UGTOP』の主催者として活動。1998年に実業家として、日本初のインターネットセキュリティー専門会社『アルテミス』を起業。2000年から2011年まで携帯電話公式コンテンツを運営する『サイバーエデン』を起業。著書に『まるわかりカジノ読本』(廣済堂ベストムック)・『子どもたちが危ない!スマホの現実』(ロングセラーズ)等。


キャプチャ  2016年11月7日号掲載
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