【Jazzyの裁判傍聴ライフ】(14) もう苦しまない! ストーカー対策と罰則

2000年に施行された『ストーカー行為等の規制等に関する法律』(通称『ストーカー規制法』)が定める“つきまとい等”とは、特定の者に対する恋愛感情や、それが満たされなかったことに対する怨恨の感情を充足する目的で、対象の相手や親族等の近しい者に対して、付き纏い・待ち伏せ・住居等への押しかけ・面会・交際等、義務の無いことを要求したり、拒まれたにも関わらず連続して電話をかけたり、メール等を送信して相手に不安を覚えさせる行為を指します。「拒否したのに交際を迫られ脅された」「しつこいメールや電話にうんざり」…等々。ストーカー被害から通報、更に裁判から判決までは、どのような流れで進んでいくのでしょうか。先ず、とても重要なポイントが、“ストーカーに理解できるように明確な拒絶をする”ということ。曖昧に、やんわりではなく、どんな“おバカさん”でも理解できるように、「もう連絡しないでくれ」「貴方とは交際できない」等とはっきり告げることです。これを怠ると、上記の“つきまとい”の定義である“拒まれたにもかかわらず”に該当せず、「被害に遭った」と主張できない可能性があるのです。そして、拒絶の証拠を残しておくことも大事。相手からの着信履歴・メール・手紙等の“付き纏いの証拠”は、しっかりと保存しましょう。「止めてほしい」と伝えて、相手の要求にも一切応じていないのに、中々諦めてくれない場合は、近くの警察署へ行きましょう。保存しておいた証拠を提示して、被害内容を話します。

付き纏い行為だと認められると、警察は加害者に“警告”を発令! 私が裁判で聞いた限りでは、1回目の警告は“口頭”で行われ、それでも被害が続いた時は更に警告。2回目は大概“書面”なのですが、警告ではなく、公安委員会からの“禁止命令”だったケースもありました。2度の戒めに従わなかった場合に逮捕&勾留というパターンが多いです。ストーカーが逮捕されると、被害者も警察署に出向き、調書を取られます。調書作成には大体5時間くらいはかかりますので、覚悟が必要です(怪我や物損等、被害が大きい場合はもっとかかります!)。扨て、逮捕されたストーカーの行く末ですが、罪を認め、金銭的問題をクリアすれば、保釈が認められる可能性が高いです。単純な付き纏い行為(メールや電話等)だけだと、逮捕から2~3ヵ月で裁判が始まることが多いようです。そして、気になる量刑ですが、前科が無く、被害者の体を傷付けたり金品を奪ったりしていない場合は、殆どが執行猶予付きの有罪。ですので、判決言い渡し当日にストーカーは社会に戻ってくることに。裁判官は最後に「もうやらないで下さいね!」「『謝りたい』という理由で連絡するのも絶対に駄目ですからね!」と、かなり念を押すことが多いです。付き纏い行為は立派な犯罪です。被害に遭ったら、我慢せずに警察に相談して下さい。犯罪行為だとわからせることは、相手の為でもあるのです。次回は、軽い気持ちで連絡を続けたら逮捕の可能性も! ストーカーにならない為の対処法と判例をお届けします。


キャプチャ  2016年11月7日号掲載
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