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【由美ママの「一言よろしいですか?」】(01) 令和に相応しい銀座を取り戻す

初めまして。銀座『クラブ由美』のママ、伊藤由美と申します。今月から本誌でコラムを書かせて頂きます。どうぞ、お見知りおき下さいませ。扨て、5月1日、天皇の退位に伴う改元によって、元号が平成から令和となりました。皆さまはどのような気持ちで、新しい時代の幕開けを迎えられたでしょうか? この原稿を書いているのが、まさに平成最後の日。軈て来る令和を前に、時折、手を止めては、昭和から平成、そして令和という時の流れに、そして時代と共に移ろってきた銀座という街の情景に、思いを馳せています。18歳で名古屋から単身上京して初めて訪れた“あの頃の銀座”は、私にとってまさに憧れの街でした。銀座4丁目交差点に立って、銀座のシンボルとも言える『銀座和光』本店の美しい時計塔を見上げた時、街の空気の匂いさえ特別なもののように感じました。気合を入れて出かける街、世間知らずの未熟者では気後れしてしまう街、本物の大人でなければ楽しめない街、歩くと背筋がピンと伸びる街――。当時の銀座は手強い街でした。そして、その手強さこそが最大の魅力だったのです。しかし、銀座にクラブ由美という自分の“城”を構えてから早36年、昭和から平成へと時代が移り行く中で、銀座の街の様相も大きく変わりました。老舗百貨店や歴史ある“本物”の商店が今もその伝統を守り続けている一方で、リーズナブルな大型量販店が次々に進出してくる。格調高いレストランやバー、高級クラブが大人を迎える一方で、巨大カラオケ店やチェーン居酒屋が若者を呼び寄せる。更に、通りを見渡せば、“爆買い”する為に大型バスで乗り付ける外国人観光客が溢れ返っている。そうした光景を見るにつけ、残念なことですが、嘗てと比べて、銀座という街のハードルが低くなってきているように思えて仕方がありません。

銀座に憧れ、銀座で育ち、銀座一筋で生きてきた私としては、忸怩たる思いがあります。「時代の流れだ」「世の中のニーズだ」と言ってしまえばそれまでなのかもしれません。ですが、銀座は常に時代の最先端にありながら、一方で日本ならではの、日本が誇るべき“粋の美学”をずっと継承してきた街です。誰にとっても気安い銀座ではなく、他の街とは一線を画し、特別な夢や憧れを抱かせる、そこにいるだけで気持ちが引き締まるような、凜とした緊張感のある街であってほしいと、心底そう思っています。銀座に憧れと“手強さ”を取り戻す為に、自分には何ができるのか――。令和という新しい時代を迎えようとしている今、改めてそう自問しています。そして、「銀座の矜持を守る為に人生を捧げたい」という決意を新たにしているのです。皆さまは、令和という新しい元号にどんな印象を持ちましたか? 「品高く、凛として清々しい」、それでいて「和やかで、優しい」。令和の文字から感じた印象は、私が愛する“手強い街”銀座のそれとぴたり一致するように思えます。そして、その印象はまた、これからの時代を生きる全ての人々が持つべき“心の在り方”にも感じられるのです。そんな令和の精神を胸に刻みつつ、銀座の街の守るべきは守り、変えるべきは変え、嘗ての憧れを取り戻す。私にとっての令和の始まりは、時代の流れの中で“変わっていくべきもの”、そして“変えてはいけない守るべきもの”を今一度、心に問い直す絶好の機会となりました。次号からは、どんなに時代が進み、どれだけ世の中のニーズや価値観が多様化しようとも、不変であるべき“大人の男の枠な立ち居振る舞い”について、銀座のママとしての長年の経験を基にして、お伝えしていきたいと思っています。


伊藤由美(いとう・ゆみ) 銀座『クラブ由美』オーナーママ。東京都生まれの愛知県名古屋市育ち。18歳で単身上京し、23歳でオーナーママとしてクラブ由美を開店。以来、“銀座の超一流クラブ”として、政治家や財界人等名だたるVIPたちからの絶大な支持を得て現在に至る。本業の傍ら、公益社団法人『動物環境・福祉協会Eva』の理事として動物愛護活動を続ける。著書に『スイスイ出世する人、デキるのに不遇な人』・『できる大人は、男も女も断り上手』・『銀座のママが教えてくれる“会話上手”になれる本』(ワニブックスPLUS新書)等。


キャプチャ  2019年7月号掲載
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