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【テレビの裏側】(84) 5億円持ち逃げ…テレビ局スポンサーに紛れ込む“反社会的勢力”

様々な方面に波及した『吉本興業』所属芸人の闇営業問題。MCの降板や、代役の手配、番組タイトルの変更等、テレビ局は対応に追われたが、わけても深刻なのがスポンサーの問題だ。「スポンサーは番組の制作費を提供する、所謂資金源ですからね。そのスポンサーが最も敬遠するのが出演者のスキャンダル。宮迫博之が反社会勢力と接触したことがわかった途端、“アメトーーク!”(テレビ朝日系)のCMから大手企業が消え、ACだらけになったのは周知の通りです」(キー局プロデューサー)。では、出演者の反社チェックを徹底すればいいのかと言えば、「また別の次元の問題が持ち上がっているのです」と、このプロデューサーは首を振る。「流石に大手広告代理店経由でスポンサーを紹介されるキー局や準キー局等ではあり得ませんが、地方等の弱小局の場合、スポンサーに反社が紛れ込んでいることがあるのです」。最近の例を挙げよう。今年5月、『ロンドンブーツ1号2号』の田村淳(45)が司会を務める仮想通貨の情報番組『超ビットミュージアム』(TOKYO MX)が放送中止になっていたことが発覚した。「内々にお蔵入りになった筈が、この番組のスポンサーだった会社代表が3億円超の申告漏れを指摘されたことで明るみに出た。この代表、自分が運営する会員制有料サイトで、この幻の番組を無断公開していたのです」。

「後に淳は『交換した名刺は一枚残らず吉本興業に反社チェックしてもらっている』と告白していますが、吉本の反社チェックが機能していないのは、今回の闇営業問題を見ても明らか。カラテカの入江慎也が2014年に主催したイベントは、吉本を通したイベントだったにも拘わらず、反社のフロント企業がスポンサーについていましたからね。淳は仮想通貨等新しいビジネスに興味を持っているから、胡散臭い人物と接触するリスクがある。意図的でないにせよ、反社と繋がっている可能性があるだけで敬遠されます」(広告代理店関係者)。同じく吉本芸人である『野性爆弾』のくっきー!(43)が出演し、2015年に『テレビ埼玉』で放送されていた人気バラエティー『俺達バカ社長』は、スポンサーを巻き込んだ横領疑惑で突如、打ち切られた。同番組のエグゼクティブプロデューサーが、“番組制作費”なる名目でスポンサーら数十人から集めた5億円もの大金を持って逃亡したというから驚きだ。「エグゼクティブプロデューサーといっても、同局の社員ではありません。番組に出ていたバッドボーイズ・佐田正樹の知人で、ウェブ制作会社の社長ですよ。この社長がスポンサーを集めてきたことがきっかけで番組が始まり、社長はエグゼクティブプロデューサーに就任したんだそうです。この社長、怪しい情報商材販売やまとめサイトの運営もしており、現場では危惧する声が挙がっていたのです」(制作会社ディレクター)。どうしてこんな人物が紛れ込むのか? 「テレビ離れで経費削減が進み、どこも制作費の捻出に苦労している。少々のリスクには目を瞑ってでも、スポンサーを獲得したい。故に反社が紛れ込んでしまうのです。この傾向は弱小局ほど顕著です」(放送作家)。まさに貧すれば鈍す――。


キャプチャ  2019年9月6日号掲載
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テーマ : テレビ・マスコミ・報道の問題
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