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【クスリの大罪】(14) 風邪薬や痛み止めも要注意…市販薬の“依存と濫用”リスク

20191007 05
ドラッグストアで手に入るOTC医薬品(※市販薬や一般用医薬品)は、症状が軽い時や病院に行く暇のない時に購入する人も多いだろう。だが、病院で貰う薬より注意が必要な成分や副作用がある点は、あまり知られていない。店頭で先ず目に入るのが、ずらりと並ぶ風邪薬や鎮痛薬だ。薬には1つの成分だけを使った単剤と、2成分以上が配合された合剤があるが、総合感冒薬と言われる市販の風邪薬には合剤しかない。市販薬に詳しい『プラメドプラス』代表の平憲二医師の調査によると、市販の風邪薬には平均8成分が配合されている。病院で処方される医療用の総合感冒薬(※PL配合顆粒)が4成分なので、如何に市販薬の成分数が多いかがわかる。風邪薬は熱、咳、鼻水等の症状を緩和する薬だが、その時点では出ていない症状や軽い症状に対応した成分も服用することにもなる。その分、副作用の可能性も増す。例えば、風邪薬を飲んだ男性の高齢者が尿が出なくなり、救急外来を受診するケースがある。原因は薬に含まれる抗ヒスタミン薬や抗コリン薬だ。主に鼻水を抑える成分だが、副作用で自律神経に作用し、尿を排出できなくなることがある。

「成分数が増えれば成分同士の相互作用も起こる為、複雑になる。臨床研究は1つの成分で行なわれるのが一般的で、3種類以上の成分での研究は不十分だ」(平医師)。風邪薬や鎮痛薬には、脳に作用する成分も含まれる。その中には覚醒作用がある成分(※アッパー系)と、催眠や鎮静の作用がある成分(※ダウナー系)の両方が配合されたものがある(※右上表)。風邪薬では、アッパー系とダウナー系の成分が両方入った製品が約9割を占める。こうした混合薬は、薬物濫用と依存のリスクを高める。頭痛の患者の中には、催眠作用のある催眠鎮静薬と、覚醒作用があるカフェインを配合した市販薬の濫用により、頭痛や慢性の中毒に至るケースが報告されている。鎮痛薬は1つの成分のみの単剤もあるが、3成分が入った合剤が主流。催眠鎮静薬とカフェインの両方が配合されている製品も多い。催眠鎮静薬は精神安定剤や睡眠薬とも呼ばれ、眠気を誘発する。だが、その成分が含まれていても明記されていない為、気付き難い。「鎮痛薬は単剤か合剤かを確認し、催眠鎮静薬やカフェインが入っていない薬から使い始めることをお勧めする」(同)。日本の市販薬には海外では使われていない成分も配合されており、安全性への取り組みは課題を抱える。そんな中、風邪薬等に含まれる鎮静成分・コデインが、今年から12歳未満で禁忌になった。呼吸困難等の副作用の危険性があり、2017年にアメリカで禁忌になった動きを受けたものだ。医師側も、患者が飲んでいる市販薬やその副作用を十分に管理できていないのが現状だ。カルテにも市販薬は記載されない。購入履歴等、副作用の発生状況を把握する為のインフラ整備が求められる。 (取材・文/本誌 井艸恵美)


キャプチャ  2019年6月1日号掲載
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