【Jazzyの裁判傍聴ライフ】(16) 悪質極まりない! 先生たちの大暴走!

“先生”と呼ばれる職業があります。教師や芸術家、高度な専門知識や技術を提供する有資格者や政治家等。彼らは“偉い人”と位置付けられ、一般的に国民から信頼されています。しかし、そんな“先生”が道を踏み外し、立場を利用して、とんでもない悪事に走ってしまうことがあるのです。今回は、目先のカネに目が眩んで罪を犯し、捕まってしまった2人の先生のお話です。

■元医師が痩せ薬を大量密売(麻薬及び向精神薬取締法違反)
東京都内でクリニックを開業していた元医師(50代男性)は、糖尿病患者等に処方する向精神薬を“ダイエットピル”として販売するようになりました。クリニックのホームページ上では、副作用の危険性には触れず、購入を煽るような魅力的な言葉を並べて“全国最安値”を謳っていました(※向精神薬の広告は禁止されている)。次第に、この元医師は、特定の患者数名に対して大量の薬を転売するようになり、クリニックの利益は爆発的にアップ! この薬の全国販売量の過半数を、彼のクリニックが仕入れていた時期もあったほどです! 公判では、「医療界のトップに立ちたい!」という趣旨の様々な目標が記された“野望ノート”が開示され、彼の貪欲さが明らかに。その強い野心から得た不正収益は、約6500万円にも上りました。診療は週に数日のみ。ホテルに住んで悠々自適に過ごしていましたが、そんな生活は長く続く訳がなく…。尋常でない納入量の帳尻を合わせる為に行った工作から調査が入り、逮捕となりました。判決で裁判長は、「過去に比較すべき事例が無いほど大規模で悪質」と指摘。懲役6年6ヵ月、罰金400万円に処し、6500万円を追徴するとしました。
■元弁護士が依頼人の財産窃取(業務上橫領)
元弁護士の男(40代後半)は、任意後見契約を締結した女性1名、更に東京家庭裁判所から選任されて、2名の成年後見人となり、計3名の財産を管理。そんな立場を利用し、約4年間で3名の預貯金口座等から、合計約1億1200万円を引き出して横領したのです! そのお金の使い道は…事務所経費・賃料・借り入れ・住宅ローンの返済。更には、都内某所のキャバクラに頻繁に通い、 一晩で数十万円の豪遊も! 「一線を越えなければならない切実な事情があったのか?」と聞かれ、元弁護士は「ありませんでした」と答えました。お金には困っておらず、当日の思いつきだったという…。更に、「途中で『後戻りしよう』という気は起きず、罪悪感は感じなかった」と淡々と供述。豪遊の件を突っ込まれると、「キャバクラ行きたさに横領したのではない!」と否認。犯行の動機については謎のまま結審に。裁判長は「被害者やその親族、そして家庭裁判所を裏切る背信的行為。成年後見制度に対する社会の信頼を揺るがしかねない悪質な犯行」とし、懲役6年の実刑判決を言い渡しました。2人は何れも自ら免許や資格を返上して、“先生”を辞めることに。「社会に貢献したい」という高い志があったからこそ、難易度の高い国家資格を取得できた筈なのに…。何が彼らの人生を狂わせたのでしょうか。


キャプチャ  2016年11月21日号掲載
スポンサーサイト

テーマ : 刑事事件・裁判関連ニュース
ジャンル : ニュース

轮廓

George Clooney

Author:George Clooney

最新文章
档案
分类
计数器
排名

FC2Blog Ranking

广告
搜索
RSS链接
链接
QR码
QR