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【関電失墜】(上) 「信頼取り戻したい」

『関西電力』の役員らが福井県高浜町の元助役(※故人)から多額の金品を受け取っていた問題で、関電のトップが辞任に追い込まれた。元助役との30年以上に亘る歪な関係の末に訪れた最悪の展開。岩根茂樹社長(66)は昨日の記者会見で「失墜した信頼を取り戻したい」と繰り返したが、その道程は険しい。

20191017 07
昨日午後、関電が開いた記者会見。大阪市内の会場に100人を超える報道陣が詰めかける中、岩根社長と一緒に出席した八木誠会長(69)は、「過去からの慣習で、組織として毅然とした対応ができなかった」と苦渋の表情を浮かべた。問題発覚以降、会見はこの日で3度目になる。発覚直後の先月27日に開かれた最初の会見で、岩根氏は、役員らの人が元助役の森山栄治氏から計約3億2000万円の金品を受け取っていたことを認めたが、金品の内容や役員の実名等詳細を明かさなかった。批判を受け、今月2日に開いた2度目の会見では、1年前に密かに纏めていた社内調査の報告書を公表したが、森山氏からの“被害”を殊更に強調したことで、更に批判を呼び、トップが辞任する結果となった。1時間半の会見で、“失墜”という言葉を10回以上繰り返した八木氏と岩根氏。森山氏との関係について問われると、岩根氏は「第三者委員会の調査で徹底的にあぶり出して頂く」としつつ、こうも述べた。「問題はかなり根深いと思っています」。関電と森山氏の関係は1970年代に遡る。高浜原発3・4号機(※1985年運転開始)の建設計画が進んでいた時期で、1977年から高浜町助役を務めた森山氏は、反対派の家を一軒一軒回り、地域の取り纏めに尽力したとされる。

1987年の助役退任後も関係は続き、関電の子会社『関電プラント』の顧問に招かれ、原発施設に顔パスで入れる特異な立場を築いていった。関電幹部への金品提供は、遅くとも1990年代には始まった。ある元幹部は、就任祝いとして貰った菓子袋に金品が入っていることに気付いたが、返却しようとしたところ、森山氏に「俺の志を受け取れないのか?」「原発を止めるぞ!」と恫喝されたという。元幹部は、「あの怖さは実際に経験しないとわからない」と振り返る。軈て森山氏は“対応が難しい人物”として関電社内で引き継がれ、原発関連工事という具体的な形で“厚遇”するようになる。関電の調査報告書によると、森山氏が顧問を名乗る町内の建設会社『吉田開発』に、関電が2014年9月~2017年末に発注した121件の工事の7割超で、概算額等の情報が事前に森山氏に提供され、うち18件は入札を経ない“特命発注”だった。吉田開発は僅か5年で売上高を6倍に膨らませた。関電からは、森山氏が関係する他の企業にも多額の工事が発注されている。関電側は「発注プロセスや額は適正」と主張するが、地元の建設業者は「森山氏を通さないと受注できないという噂は本当だったのか」と憤る。報告書には、歴代幹部や担当者らが森山氏に受けたとされる“被害”が詳細に記されている。「半身不随になった担当者がいる」「娘がかわいくないのかとすごまれた」――。しかし、注意深く読むと、多くは伝聞情報で、実際に被害があったかは不明だ。担当者間で引き継がれる中で、森山氏が実像以上に神格化されていった可能性がある。実際、森山氏を知る高浜町の元町議は「小心者だった」と証言する。岩根氏は、この日の会見でも「森山氏との関係が大変難しかったことは事実」と被害者的立場を強調したが、ある町議は切り捨てた。「関電は森山氏を都合良く利用し、森山氏は自分を大きく見せたかった。森山氏を増長させたのは関電自身だ」。


キャプチャ  2019年10月10日付掲載
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