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【即位礼を彩る品々】(中) 黄櫨染御袍…昇る太陽、皇位の正装

20191018 05
「あの色を出せるのは高田しかいない」――。宮内庁のベテラン職員がそう話すのは、即位礼正殿の儀で天皇陛下が着用される束帯『黄櫨染御袍』のこと。今回の代替わりで製作を依頼されたのは、銀座の『高田装束』だった。高田の創業は室町時代に遡る。長く宮中装束を朝廷に納め、昭和・平成の即位儀式でも黄櫨染の束帯や、皇后や皇族方が身につける装束の製作を担ってきた。黄櫨染は黄色みのある茶褐色で、太陽が昇った時の色を表すとされる。平安時代の弘仁11(820)年に天皇のみが用いる服色と定められ、天皇が儀式で着用してきた。ウルシ科のハゼ、マメ科のスオウ、石灰を使った染色法は室町時代に途絶えたが、古式の染色や仕立ての技術を守ってきた高田装束の当主が研究を重ねて、昭和初期に復活させた。『天皇の装束』(中公新書)の著書がある国学院大学大学院講師の近藤好和さんは、「黄櫨染の束帯こそが平安時代から天皇第一の正装で、皇位を象徴する装束だ」と解説する。即位儀式では公家や首相ら政府高官も別の束帯姿で参列してきたが、大きく変わったのは新憲法下で行なわれた平成の即位礼。当時首相だった海部俊樹さん(88)によれば、宮内庁からは伝統に則り束帯の着用を求められたが、「国民の代表として相応しくない」と断り続けた。ある男性皇族からは、妻の幸世さんに「奥さんからも、ご主人に束帯を着てくれるよう説得してくれ」との話もあったという。それでも「国民主権の民主主義の国に変わったことを、世界の要人が参列する場で示す必要がある」と、現代の正装である燕尾服で参列した。今回の即位礼でも陛下や皇族方は平安朝の装束を着用されるが、安倍首相や閣僚は洋装で参列する。


キャプチャ  2019年10月11日付掲載
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テーマ : 天皇陛下・皇室
ジャンル : 政治・経済

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