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【Test drive impression】(133) スズキの隼がひっそりと生産終了…創業100周年に向けたサプライズはあるのか?

『スズキ』が世界に誇る怪物マシン『隼』が生産終了になったことが明らかになった。その背景と今後のバイク業界の展望について、気鋭のジャーナリスト・青木タカオが徹底解説する!



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――スズキの隼が生産終了ってマジですか!?
「残念ながらマジです。スズキの関係者に取材したら、国内仕様はもう店頭在庫だけだそうです」
――生産終了の理由は?
「世界的な環境規制に対応できないんです。但し、2代目となる現行モデルは2008年に登場し、そろそろフルモデルチェンジに丁度いい頃合いでもあるんですよ」
――ということは消滅ではなく、3代目登場もあり得ると?
「その噂は私の耳に届いています。それに、スズキは2015年の東京ショーで、“繭”と名点けた新型をぎんぎんににおわすコンセプトモデルを展示しています。しかも昨年、スズキ二輪の社長が隼の新型を開発中と明かしています」
――来年はスズキ創業100周年ですし、そこに合わせての登場もあるんですかね?
「毎年秋に欧州で世界最大級のバイク見本市が開かれていて、そこで発表かなと期待していたんですが、海外のジャーナリストから『北米仕様の隼に新色が出た』という情報があり、オールニューの3代目隼のデビューはもう少し先だと睨んでいます。若し2代目を新車で買うなら今しかありません。国内仕様だとリミッターが利いて出ませんが、輸出仕様は長い直線のあるサーキットなら軽~く300㎞出ちゃう怪物です」
――300㎞って男が滾りまくりですが、正直、羽を付けたら飛ぶレベルじゃ…。
「国内屈指の超ハイスピードコースを有するスズキが、風洞実験を重ねて開発した空力特性に優れたエアロフォルムと、197馬力を発揮する排気量1340㏄の水冷DOHC4バルブエンジンのおかげで、マジで300㎞出ます。勿論、そんなスピードが出せるのはサーキットだけですが」
――何でまた、そんな超高速バイクをスズキは開発したんですか?
「実は1990年代、各バイクメーカーは世界最速の座をかけて凌ぎを削っていました。隼はスズキの切り札でした。初めて披露されたのは、1998年にミュンヘンで開催された二輪車見本市でのこと。その流麗でボリューム感溢れるスタイリングだけでもセンセーショナルなデビューでしたが、翌1999年2月、カタルニアサーキットでのプレス向け試乗会で圧倒的な高性能を証明! ターボ等特殊な装置を搭載せずに、市販車初となる時速300㎞超を実現しました。当時、270~280㎞をマークするモデルは存在したんですが、隼は前人未踏の300㎞という領域へ突き進んで、大きな話題を呼びました」
――世界最速だったと。
「ええ。ですから、1999年春の発売開始と共に世界中のライダーがびんびんに! 因みに、初代が最も過激で、速度計の目盛りは350㎞まで刻まれていましたからね」

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――実際、そこまでのスピードって必要なんですか?
「2年程で各社が『もう最速争いは終わりにしよう』という話になり、自主規制したんです。なので、300㎞オーバーの速度計は消えてしまいました」
――因みに、一般道で乗るとどんな感じの乗り味なんですか?
「超が付く程のハイスペックを持つのに、扱い易さも共存しているから驚きますよ。速いバイクってトップエンドの伸びが重視されがちで、街乗りで使う常用回転域のトルクが細かったりするんですが、隼は開発段階から“究極のバイクを作ろう”ってことで、低中速トルクを太く味つけしている。その結果、乗り手の技量を問わない一台になっています」
――今回試乗した2代目は?
「スズキドライブモードセレクターを搭載し、状況や好みに応じてスロットルレスポンスをマイルドにすることもできるようにしています」
――獰猛な隼を調教できると。
「だから、旅の相棒としても使われています。その証拠に、ツーリングに出かけると、本当に隼をよく見かける。あらゆる場面を想定し、リアシートに荷物が載せられるよう、ちゃんと荷かけフックが初代にも2代目にも標準装備している、とても懐が深いモデルなのです」
――そりゃあ人気になるわ!
「世界最速という称号に疑いの余地はありませんが、スピードだけで隼は語り尽くせません。登場以来、世界中のバイクファンが隼に熱狂したのは、動力性能だけじゃなく、ハンドリングが軽快で旋回力も高く、乗り心地も良好で、しかも扱い易い」
――なるほど。
「要は、全てにおいて最高水準にある究極のスーパースポーツバイクなんです。モデル末期の今乗ってもパワーは強烈ですし、グラマラスな見た目からは想像できない程にきびきびよく走る。デザインにも古さは感じません」
――隼を買う際の注意点は?
「ボリューミーな車体は、小柄な人だと取り回しに苦労する可能性があります。購入を検討している方は、必ず自分で押し引きできるかをちゃんと確かめましょう」
――では、最後に青木さん、隼のびんびん度は?
「120%びんびんです!」


キャプチャ  2019年10月28日号掲載




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テーマ : 自動車・バイク関連ニュース
ジャンル : 車・バイク

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Author:George Clooney

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