【ホワイトハッカーなんでも相談室】(22) 『LINE』のビジネス使用ってありだと思いますか?

いつの時代でも、新しいITサービスができる度に、ビジネス利用の是非を問う議論があります。「セキュリティーは大丈夫?」とか、年配の方は「ビジネスで使うのはけしからん!」等、いつも同じパターンになります(笑)。ご質問のLINEに関しては、頻繁にアップデートがあるのと、例の芸能人の事件以来、本人以外の利用者にメッセージが見られない工夫がなされてきたので、安全面でかなり強固になってきたのではないかと思います。寧ろ、本人ですら機種変更時のデータ移行が上手くいかず、「過去のメッセージが消えてしまったけど復活できるの?」という相談もあるぐらいです。LINEのサービスが始まった当初、「韓国企業のアプリだから内容が盗み見されている」「ビジネスの連絡にスタンプ(※日本以外はステッカーと呼びます)は場違い」等、利用イメージそのものに対する議論がなされました。利用マナーについては、過去にも『ICQ』や『IRC』等のメッセージアプリやチャットアプリが登場する度に是非が問われてきましたが、今はビジネスに特化したサービスも一杯あって、「無料だから駄目」とか「会社で買っているから大丈夫」等と一概には言えません。若者が上司にITの新サービスを強要するという形がとても21世紀らしいですが、新しいサービスに上司は急にはついていけないという不幸な構図にも見えます。メールが登場した当初は、電話とFAXでの連絡が主流だったので、「メールを送ったので見て下さい」と電話をするのがビジネスマナーとされていた時代もありました。これは「FAXをしたので見て下さい」と電話をしていた文化の名残だと思いますが(※メールアカウントが今のように個人に1つではなく、会社に1つしかない時代には、「連絡漏れが無いように」という配慮で正しいルールでした)、これを今やると「メールの意味が無い」「江戸時代じゃないんだから」と若者にはバカにされます。ショートメールでの連絡は、受信側に電話代がかかる為に迷惑行為と思う人もいますし、欧米ではFAXで連絡事項を送ろうとすると笑われます。ケータイへの電話すら、「相手の時間を自分の都合で奪う身勝手な方法だ」と言う人もいれば、「電話に出なければケータイの意味が無い!」と怒る人もいます。つまり、「連絡手段に何を使うのか?」に正解は無い訳で、ビジネスの場では相手の文化(業種や社風)に合わせるのが正しい使い方だと思います。僕は、新しく知り合った人には「何が一番連絡し易いですか?」と聞くようにしています。相手によって連絡方法を使い分けるのは面倒ですが、この辺のお話は、また機会があれば。


石川英治(いしかわ・ひではる) 『東日本インターネット事業協同組合』理事。1969年、埼玉県生まれ。『西武鉄道』退社後、弁護士秘書・外車販売・訪問販売等の職を経て起業。1998年までハッカーグループ『UGTOP』の主催者として活動。1998年に実業家として、日本初のインターネットセキュリティー専門会社『アルテミス』を起業。2000年から2011年まで携帯電話公式コンテンツを運営する『サイバーエデン』を起業。著書に『まるわかりカジノ読本』(廣済堂ベストムック)・『子どもたちが危ない!スマホの現実』(ロングセラーズ)等。


キャプチャ  2016年11月28日号掲載
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